ちびっこ甲子園、旭川中央CがV
旭川中央ちびっこクラブが3年ぶり優勝、旭ちびクラブが準優勝
旭川市で4年前から始まったティーボール野球の「第4回ちびっこ甲子園」が7月30、31の両日、旭川市東光のグリーンドームで行われ、幼稚園児から小学3年生までのちびっこ選手6チームが参加して、優勝を争った。決勝は予選Bグループ1位の旭川中央ちびっこクラブと同2位の旭ちび少年野球クラブの対戦となり、終始試合の主導権を握った旭川中央ちびっこクラブが12-10で逃げ切り、3年ぶり2度目の優勝を飾った。道新奥山販売所(旭川市緑町20丁目)の主催で行われ、優勝旗、準Vカップと両チーム選手全員に奥山吉仁所長からメダルが贈られた。(取材・中山武雄)
▼参加チームと成績
①旭川中央ちびっこクラブ②旭ちび少年野球クラブ③上川大雪クラブ④旭稜野球少年団⑤愛別野球少年団⑥旭川中央ちびっこクラブB
幼稚園児から小学3年生までのティーボール野球
2日間にわたり、6チームが好プレーを展開
いま全国的に広がっているティーボール野球。幼稚園児からお年寄りまで、男女を問わず”擬似野球”を楽しめるとあって人気が高まっている。野球と大きく違うところは、ピッチャーがいないことと、バッティングティーに乗せた止まっている球を打つこと、1回の攻撃は3アウト関係なくチーム全員が打ち終わるまで-が主な相違点。決めようによっては何人でもできるのが特徴だ(国際大会など公式戦ルールは別途定められる)。あとはほとんど野球と一緒なので、将来野球やソフトボール選手を目指す子供たちにとってはうってつけのスポーツ。バットもボールもポリウレタン製なのでやわらかく、怪我の心配もなく室内でもできるところがいい。今大会には旭川市近郊の6チームが参加して熱戦が展開された。来年度から旭川市で小学生の体育授業にも取り入れられる予定だ。
シーソーゲームの決勝、点取り合戦に応援席も熱くなる
9人、3回制で行われた決勝戦。3年ぶりの優勝を狙う旭川中央ちびっこクラブ、対する旭ちび少年野球クラブは予選で中央ちびっこに負けているのでリベンジを狙っての登場だ。どちらも負けられず燃えに燃えた。先攻の中央ちびっこが初回に3点を挙げれば、旭ちびも3点を返し、食らいつく。二回は中央ちびっこが4点、旭ちびが2点と、わずか2点差で最終回に入った。気合が入った最終回の両チーム。中央ちびっこがヒット、エラーを絡めて5点。7点で同点、8点で逆転の旭ちびはランナーをためることに集中し、5点を返したが、二回の2点差が響いて勝利を呼び込むことができなかった。わが子の活躍に応援席も最高の盛り上がりを見せた。
春名監督、就任1年目でうれしい優勝
優勝した旭川中央ちびっこクラブの春名弘一監督(34)はうれしさいっぱいだ。今季、武田健一監督(35、現旭川中央リトル監督)から引き継いだばかりで、いきなりの優勝だ。「準優勝続きだったので、どうしても勝ちたかった」と喜び、周囲からの「おめでとう」の掛け声に笑顔でこたえていた。中央ちびっこクラブは3歳児から小学3年生まで23人が所属している。お兄ちゃんチームのポニーリーグ・旭川中央ベースボールクラブ、リトルリーグの旭川中央リトルがあり、”幼・小・中校”一貫指導をしている。今大会の主催者でもあり、同球団の代表でもある奥山吉仁さんが運営する「フェニックススポーツセンター」を拠点にするベースボール集団だ。アメリカンリーグのダイヤモンドバックスの子供たちとの親善野球交流、日本ハム野球教室など、他には見られない活発な野球指導が展開されている。