野球で知った感謝、羊ヶ丘病院の越後さん
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)の「院内で見つけたアスリート」は、同病院リハビリテーション科の越後信哉さん(24、作業療法士)を紹介する。越後さんは昨年4月に羊ヶ丘病院に就職して今年で2年目。小学3年生から野球をはじめ、中学・高校・大学まで一筋に青春を謳歌してきた。同病院の軟式野球部にも所属し、「仕事はまだまだ覚えることがたくさんあるが、野球と両立してやるからにはどちらも全力で取り組んで新たな挑戦をしたい」と、社会人2年目の意欲を語った。
▽越後 信哉(羊ヶ丘病院・作業療法士、24=167センチ、62キロ)スポーツ歴・野球:札幌・北発寒エンジェルス-新陵中軟式野球部-札幌手稲高硬式野球部-札医大軟式野球部-羊ヶ丘病院野球部
「何事も中途半端は嫌い」という越後さん。小学3年の時、野球とサッカーのどちらを選ぶか迷ったが、テレビでの露出度や夢ある甲子園出場を考えて、「野球をやらせて」と両親に”直訴”したエピソードの持ち主。自ら進路を選択し、「やるからには全力で頑張る」というのが越後さんの信条だ。作業療法士の道を選んだのも中学・高校時代に肩、腰を痛めて整形外科病院のリハビリに通院して、その存在(理学・作業療法士)の大きさを知り大学も札医大保健医療学部に進み、見事に長年思い描いていた就職目標を果たした。野球をやってきてよかった-と振り返り、その良さは他のスポーツでは味わえなかったチームワーク、仲間とのきずな、監督、コーチ、両親に対する「感謝の気持ち」に気づかされたと言う。
小学、大学時代は投手経験もあるが、”本職”は外野手。手稲高時代は1年秋からレギュラーになり、3年時の夏の甲子園地区予選では3番・センターで出場し、シード校の札幌大谷を11-10で破って3回戦まで進んだ。3回戦突破はならなかったが、越後さんにとっては一番の思い出の試合だった。羊ヶ丘病院野球部ではまだレギュラーではないが、試合、練習日は休んだことはない。ここでも「やるからには全力」の精神が貫かれている。
作業療法士2年目。「まだまだ知識不足ですが、患者さんのよくなっていく姿を見ると仕事のやりがいを感じる」と言う。リハビリ治療で一番大切にしていることは患者への応対で、いかに気持ちよくリハビリができるような環境づくりをして早期復帰へのサポートをしていくこと-と意欲的に語った。
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」
JR新札幌駅、地下鉄新さっぽろ駅から徒歩7~8分の恵まれた立地条件の「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目、厚別消防署向かい)は、札幌市内はもちろん近郊市町村からの通院、入院患者も多く整形外科の専門病院として、まさに地域医療の拠点になっている。肩・ひじ・手・首など部位別の専門ドクターが配置されているほか、リハビリテーション科には100人近い理学・作業療法士がリハビリを担当するなど、その充実した医療内容が評判を呼んでいる。
今年4月に院長から理事長に代わった岡村健司医師は肩鏡視下手術5000例を超える実績を誇る全国トップ級の肩障害治療の専門医。当ストライク・サイトの「野球肩って何?」でもおなじみのドクターで、自身も高校球児で活躍したが、肩を壊して野球を断念するという辛い体験を持ち、患者の立場になって治療をする医師としても人気が高い。また、リハビリを担当する理学・作業療法士の大半が学生時代には野球、サッカー、バレーボール、テニスなどのアスリート経験者で、こちらも患者の気持ちを十分にくみ取って治療にあたっている。
「野球肩って何?」(バックナンバー)
第1話「その原因」
第2話「投球フォームから」
第3話「どうして起こる」
第4話「症例の中から」
第5話「症例の中から」
第6話「不安定肩」
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取材協力:医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院