2016、南北・全道!みどころウォッチ
夏連覇を目指す白樺学園と北海が今年も全道大会に登場。
ニュースとしては、札幌第一の春夏連続出場に集中するかと思いきや、十勝の150km左腕・江陵の古谷投手に一面が集中した予選大会となった。第98回全国高校野球選手権大会(8月7日開幕、甲子園)の出場権を懸けた支部予選大会の北大会が15日、南大会が16日とそれぞれ開幕する。
春の全道優勝校である札幌大谷が石狩翔陽に敗れ、秋・春と公立旋風と呼ぶに久しい活躍をあげた清田も予選で敗退と、今年も全道覇者と地力もあった公立高が予選敗退。
波乱の幕開けか?それとも戦前の予想通りとなるのか?
古谷投手擁する江陵
まずは、北大会。開幕カードに世間を騒がせている古谷投手擁する江陵が登場。大会の流れを見るうえでも気になる網走桂陽との対戦は、15日の9時30分プレーボールだ。
初日のクライマックスが開幕カードかと思いきや、2試合目に旭川対決が。北大会においての旭川対決とは自動的に優勝候補同士の対戦となる。12時開始予定のこのカードは、進学校としても有名な旭川東と4度目の夏を狙う旭川実業。3試合目は、これまた帯広の進学校の帯広柏葉と士別翔雲。
2日目の1試合目は、優勝候補筆頭の白樺学園と釧路湖陵。2試合目は、あっという間に強豪校の仲間入りをしたクラークと強打のイメージが強い遠軽が対戦。3試合目は、大会屈指の右腕・小野寺投手擁する滝川西と北見緑陵の対決。
3日目第1試合は、北地区最多7度の出場を誇る旭川大と釧路明輝。2試合目は釧路工業と稚内大谷。3試合目は開幕カードの勝者と優勝候補の旭川西が対戦。
開催地の旭川勢4校と白樺学園が本命で、他地区のチームが日程と旭川の暑さ、そして対戦相手の攻略に成功するかどうかで、月並みだが大会自体の流れも変わってくるだろう。
混戦の南大会
一方の南大会。札幌日大、駒大苫小牧、札幌第一、北海道栄という今年のAクラスのチーム全てが集まったといっても言い過ぎではないAゾーン。他には双葉、丘珠、函館大有斗、北広島と、当たり前だがどこも頂点を狙えるチームばかりだ。Bゾーンには、東海大札幌、苫小牧中央、北海、函館工業、北照あたりが中心になるとみられているが、通算出場8回を誇る北海学園札幌、国際情報、強豪校の名をほしいままにしている函館ラサールと、こちらも一回戦から超のつく好カードばかり。特に開幕日の第2試合、札幌日大vs駒大苫小牧戦の結果は、その後に登場するチームに微妙な影響を与えるのは必至だ。
今年も予想だにしない展開、また、あっと驚くプレーを見せてくれるであろう北の球児達。ラジオ放送は一回戦から、テレビ中継は南北とも準決勝からとなっている。
佐藤 大(北海道日大高~札幌大)
日高ベースボールスクール/代表