第9回 スタミナをつける
アスリートにはもちろんのこと、日常生活でもよく耳にする「スタミナ」。身体を元気にし、疲れを吹き飛ばしてくれる魔法の言葉。
今回は、スタミナについてお話しします。
「スタミナ」は、ずばり、体力・持久力を身につけ、疲労知らずの身体を目指す…と表現すればわかりやすいでしょうか。
もちろん、「スタミナ」という栄養素はありません。
では、何を食べればよいのか、どんな栄養素が必要なのか…ヒントをお話しします。
スタミナに必要な最低限の栄養素は以下の通りです。
エネルギー源となる「糖質(炭水化物)」
糖質をエネルギーにするために必要な「ビタミンB1」
糖質、脂質、たんぱく質をエネルギーにするために必要な「ビタミンB2」
持久力に必要な酸素を体内隅々まで運んでくれる「鉄」
意識して上記4つの栄養素を摂ることが大切です。
スタミナ料理としてイメージの強い「レバニラ炒め」。
なぜ、スタミナ料理なのでしょうか。
写真のレバニラ炒めには、鶏レバー、ニラ、もやし、しいたけを使用しました。(ボールはゆで卵です)
私がアスリートフードマイスターの講座なのでよくお話ししていることが、たんぱく質の中では「レバー最強説」です。第3回のコラムでもレバーについてお話ししました。
レバーは、栄養価が非常に高いたんぱく質です。ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、葉酸、鉄、亜鉛が含まれています。
スタミナと言われている栄養素の3つがすでに含まれています。
またニラは、ビタミンB1の吸収を助けるアリシン(疲労回復、滋養強壮に効果あり)、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンEも豊富です。
もやしは、ビタミンCが豊富です。低栄養と思われがちですが、実は、鉄やカルシウム、カリウムもしっかり摂れます。
しいたけは、ビタミンDが豊富でカルシウムの吸収を助けてくれます。また免疫力アップが期待できるので、疲れた身体には必須です。
レバニラ炒めに、しいたけを入れる方は少ないかもしれませんが、私は、きのこ類はどの料理にも結構使います。きのこ類の栄養素は、成長期のお子さんには大切なカルシウムの吸収を助けるビタミンDが含まれているからです。
レバニラ炒めに使ったニラ、もやし、しいたけは食物繊維もたっぷりで、栄養素の組み合わせを考えても「ザ・スタミナ!」と言えるレシピです。
レバーが苦手な場合は、代用として、ビタミンB1が豊富な豚肉と鉄が豊富な干しエビを使って肉野菜炒めにしても美味しいです。
この場でのレバニラ炒めの作り方は省かせていただきますが、まだまだ続く秋の試合や冬の室内練習に備えて、身体にしっかりとスタミナをつけることをおすすめします。
どの栄養素もまんべんなくしっかりと摂れるバランスの良い食事が基本ですが、スタミナを意識したお料理をする時は、「糖質、ビタミンB1、ビタミンB2、鉄」が必須です。レバニラ炒めで、ごはんがすすめば、怖いものなしですよ。
▽老田よし枝プロフィール
AFM北海道 主宰、アスリートフードマイスター1級、メンタルビジョントレーニング インストラクター。
テレビ局でADとして勤務後、結婚。退職した後、夫婦で渡米。2001~2014年アメリカ・ニューヨーク州在住。現在、野球少年の2児の母として日々奮闘中。
趣味はスキー(SAJ公認スキー準指導員)。
★ブログ「ライスボ~ル アスリートフードマイスターの母による野球少年を大きく育てる方法。」http://www.athletefoodmeister-yoshie.com/
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