【チーム訪問】苫小牧リトルシニア
31日、苫小牧市にある駒澤大学附属苫小牧高等学校の室内練習場で、冬季練習に励む苫小牧リトルシニアを訪問した。昨年、理事長杯で2年ぶり2度目の優勝と勢いに乗り秋季新人戦に挑んだが、よもやの予選リーグ敗退で涙。浜谷千春監督(61)は「余市戦を勝ち切れなかった。良い投手と対戦すると打てない」と課題のバッティングを挙げ、唇をかんだ。課題克服で、春の開幕スタートダッシュを狙う。
チーム訪問は、今シーズンからチームを代表して数人の選手たちに来季へ向けた抱負を色紙にしたためてもらった。
【選手】
2年:9人 1年:5人 6年:7人
【動画】コチラ冬季練習①冬季練習②
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主戦投手は!
主戦投手が、誰になるかが注目だ。最初に名前が挙がったのは新加入の福士 築(2年・植苗バファローズ出身)が、頭一つ抜けているという。右のオーバーハンドでキレのあるストレートとスライダーを操る。
苫小牧西での実績もあり主戦になる可能性は高い。
続く主将の大宮昻汰郎(2年・白老町緑丘ファイターズ出身)は、荒削りながらもボールに力があり課題の制球力アップとなれば大きな戦力になることは言うまでもない。
昨秋、エースナンバー“1”を背負った遠藤悠宇(2年・拓勇ファイターズ出身)は、小柄ながらキレの良いボールを低目に集め打者を打ち取る。
また高畠良太(2年・拓勇ファイターズ出身)は、持ち味の大きなカーブが最大の武器で理事長杯・決勝の札幌大谷を抑えた実績も印象深く同大会のMVPにも輝いた。
まずはチーム内の激しい競争を勝ち抜いてみせる。
捕手は1年生ながら昨秋からマスクを被っている吉田怜央(1年・飛翔スワローズ出身)は、新人戦全試合を捕手として経験。
攻撃では6番を打った。
勝負強いバッティングに期待したい。
中軸は3番・岩舘真斗(2年・拓勇ファイターズ出身)広角に打ち分け長打もある。
4番・大宮は北海道選抜に選ばれ、台湾で自信もつけた。
続く5番・中山朝陽(2年・拓勇ファイターズ出身)も勝負強い。
苫小牧ナインは秋の悔しさを大きなバネに、春の開幕を待っていた。
★思い思いの言葉を色紙にしたためた
※NGワードは全国優勝、全国制覇。もちろん大目標であることは 周知のこと、その大目標を実現するために、チームの中にいる自分は何をするべきかを問いた。また今シーズンで印象深い試合についても挙げてもらった。
◆「限界打破」主将・大宮昻汰郎(2年・白老町緑丘ファイターズ出身)
「日ごろの練習で、できるだけ自分に限界を作らず。
そこに限界があったならばそれを破り、どんどんレベルアップしていきたい」と意欲を見せた。
また「一年を通して、特に負けている試合で諦めてしまうことがあった。
ゲームセットがかかるまで諦めず戦い抜く」と課題も語った。印象深い試合は「理事長杯・決勝の札幌大谷戦。2-2の同点で迎えた五回、二死二塁からランエンドヒットで二走の自分が生還できたこと」と声を弾ませた。昨年、4番投手兼外野手兼捕手として活躍。
身長175cm、体重74kg。
◆克己心(こっきしん)岩舘真斗(2年・拓勇ファイターズ出身)
「全国優勝するには、辛い練習の中で、自分自身に打ち克ち、相手チームにも絶対に勝ってやろうと強い気持ちをもつこと」と力強かった。
印象深い試合は「理事長杯・決勝の札幌大谷戦。
チャンスの場面もピンチの場面もみんなでしっかり盛り上げて声掛けがあった」とチーム一丸を強調した。
昨年、3番一塁手兼外野手兼投手として活躍。
身長177cm、体重63kg。
◆「笑顔」福岡爽太(2年・拓勇ファイターズ出身)
「どんな苦しい試合であっても最後まで笑顔で頑張る」と胸を張った。
印象深い試合は「理事長杯・決勝の札幌大谷戦。
七回表、二死二、三塁とピンチの場面、マウンドに登り2球目を三ゴロで抑え優勝を決めた時、うれしかった」と笑顔を見せた。
昨年、2番遊撃手兼投手として活躍。
身長165cm、体重58kg。
◆第3回 理事長杯全道大会 兼 第2回マツダボール旗争奪全道大会
(16日・岩見沢市営ほか)
◆決勝
札幌大谷
0110000=2
002010x=3
苫小牧
(札)境、和田、西原―大野、飯田
(苫)岩舘、高畠、福岡―吉田
【お問合わせ】
◆球団事務局 佐藤
0144-55-8434
協力:苫小牧リトルシニア