貴重な財産・全国V!羊ヶ丘病院の新スタッフ荒川さん
地域医療の拠点になっている「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)。スポーツ障害治療の専門病院として高度な医療技術を提供し、患者の早期復帰を第一に掲げ、今年3月には外来のリハビリ専用施設「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック」を新設して増え続ける患者に対応している。今回の「院内で見つけたアスリート」は、同クリニックに4月入社した新鋭スタッフ、荒川啓史郎さん(23、理学療法士)を紹介する。荒川さんは小学5年から大学まで野球一筋を貫き、小6の時に全国大会へ2度出場し、いずれも優勝。世界大会にも出場した輝かしい実績を持っている。入社早々に羊ヶ丘病院野球部にも入り、「生涯野球を楽しみたい」と目を輝かせる。
▽荒川 啓史郎(23、羊ヶ丘病院・理学療法士=167センチ、65キロ、外野手)札幌・幌南ファイターズ-札幌・柏中軟式野球部-北星学園大付属高野球部-北海道文教大野球部-羊ヶ丘病院野球部
小学校6年の時、くりくり大会など全国大会2度の出場を果たし、2度とも優勝した。ご褒美ともいえる少年軟式野球世界大会(東京開催)にも出場しベスト5になった。荒川さんにとって忘れられない輝かしい記憶と記録となって今も脳裏に焼き付く。世界の強豪と戦い、5位の成績は言うことなし-だが、頂点を目指していたチームは悔しさいっぱいだった。「中国、台湾に負けたが、中国のサヨナラ負けは痛かった」。鮮明に残る悔しさを思い出し、当時を振り返る。幌南ファイターズの全盛時代を築いた自負もあり、大きなチャンスを逃した無念さが伝わってくる。
小1からテニスを始めスクールに通っていたが5年の時、何となく友達に誘われて野球に転向した。それから野球一筋、しかも不動のライトで貫き、活躍してきた。肩が強く、足も速い(50m6・7秒=小6当時)ポテンシャルがチームにとっては欠かせない存在になっていた。打順は7番・9番が定位置だったが、全国大会ではその足を生かして内野安打、盗塁と活躍した。
「野球は楽しくやりたい」がモットー。入社してまだ2か月だが、さっそく羊ヶ丘病院野球部に入部して同僚たちとのコミュニケーションを深めている。理学療法士を目指したのも野球が縁だった。高校時代、肩とひじをけがして悩んでいた時、親戚の理学療法士からアドバイスを受けているうちに「自分もけがを治す、予防する理学療法士を目指そう」と決心し、大学を選んだ。「治すのはもちろんですが、けがのしない体づくり、けがのリスクを減らすようなトレーニングを提案していきたい」。自身で得たけがの辛さを理解し、患者への気配り大切にしていきたい-と仕事に、スポーツに全力投球で臨むことを誓っていた。
羊ヶ丘病院付属リハビリクリニックが開業
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目=岡村健司理事長、倉秀治病院長)が今年3月21日、リハビリ専門の「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック」を同区青葉町11丁目に新設、開業した。治療施設内には野球基準に適合したリハビリ用のマウンドなど、スポーツに特化した最新の運動機器が勢ぞろいし、外来のリハビリ専用のクリニックとして注目されている。新設の「リハビリクリニック」は羊ヶ丘病院と連携し、質の高いリハビリを提供。建設地も羊ヶ丘病院から車で5分程度で移動できる近距離に位置している。
【受付・診療時間】
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取材協力:医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院