けがもなんの、頑張る里塚イーグルスの鈴木君
地域医療の拠点、「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)にリハビリ通院、早期復帰を目指して頑張っているスポーツ選手らを取り上げる「院内で見つけたアスリート」。今回の登場者は少年野球で活躍する札幌・里塚イーグルスの鈴木夢叶君(むーと、小学6年=捕手)を紹介する。シーズン開幕した今年のGW明けに、右ひじに痛みと違和感を感じながら試合に出ていたが、その症状が急激に悪化したため同病院で診断した結果「はくり骨折」と分かった。「(けがが)まさかそこまでなっているとは思わなかった」と本人もビックリ」。今はリハビリも順調に経過しているが、完全復活までもう少しの時間が必要-と覚悟の治療を続けている。
▽鈴木 夢叶(里塚イーグルス、小学6年=149センチ、46キロ、捕手)
ポジションはチームの要の捕手、それだけに責任感も強い。けがをしてからも全試合に出場している。さすがに捕手は無理なのでセンターを守り1番バッターで活躍する頑張り屋さん。オーバースロー(上から投げる)は出来ないので下から投げてセンターの役目を立派に果たしている。「早くけがを治して捕手に戻りたい」と本音を漏らすが、まずは試合に出ることにこだわりを持ってチームのみんなと一緒になって目標の「ジャビット・カップ優勝」を目指している。
野球は小学1年から始めた。最初はサッカーをやるつもりでいたが、北海道日本ハムファイターズの試合を見て「西川選手みたいになりたい」と、即決で野球に切り替えた。「(西川選手は)足が速くて、打ってほしいところで打つところがカッコいい」。鈴木君も足には自信があり、1番バッター、自分とダブらせて憧れているのだ。
思い出の試合は4年時にレギュラーで出場し、ファイターズジュニア全道大会で優勝したことだ。上級生を押しのけて7番・セカンドで堂々の出場だった。試合は同点で延長促進ルールになり、鈴木君がサヨナラ勝利のホームを踏み劇的な優勝フィナーレとなった。将来の目標はプロ野球選手、初めてのけがを乗り越えて大きな夢に向かって今懸命にリハビリに取り組んでいる。
(記者の目・中山武雄)将来の夢は-の問いに即座に「プロ野球選手」と返ってきた。なんとも頼もしい答えにすがすがしい思いがした。あいまいな目標ではなく、はっきりした目標こそ実現の一番の近道なのだ。そのためにはどうするのか、一つ一つ課題をクリアしていってほしい。
羊ヶ丘病院付属リハビリクリニックが開業
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目=岡村健司理事長、倉秀治病院長)が今年3月21日、リハビリ専門の「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック」を同区青葉町11丁目に新設、開業した。治療施設内には野球基準に適合したリハビリ用のマウンドなど、スポーツに特化した最新の運動機器が勢ぞろいし、外来のリハビリ専用のクリニックとして注目されている。新設の「リハビリクリニック」は羊ヶ丘病院と連携し、質の高いリハビリを提供。建設地も羊ヶ丘病院から車で5分程度で移動できる近距離に位置している。
理事長の岡村健司医師は肩関節鏡視下手術7000例の実績を誇り全国トップクラス。当ストライク・サイトの「野球肩って何?」でおなじみのドクターで、自身も高校球児で活躍したが肩を壊して夢を絶たれた辛い経験を持ち、患者の立場になって治療をする医師として人気も高い。また、理学・作業療法士の大半が学生時代には野球、サッカー、バレーボール、テニスなどのアスリート経験者で、こちらも患者の気持ちをよく理解し、良き相談者にもなっている。当サイト・ストライクで連載した「野球肩って何?」(バックナンバー)は、野球を始める少年少女や父母らの人気コーナーになった。
「野球肩って何?」
第1話「その原因」
第2話「投球フォームから」
第3話「どうして起こる」
第4話「症例の中から」
第5話「症例の中から」
第6話「不安定肩」
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取材協力:医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院