おめでとう!全国準V!星槎道都大学!ウォッチ!
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まずは、第48回明治神宮野球大会・大学の部において、北海道勢初の準優勝に輝いた星槎道都大学野球部、選手、関係者の皆さんに、おめでとう!と共に感謝の気持ちをお伝えしたい。
札幌六大学秋季リーグ戦さなか、「道都の凄い左P」の噂が先行し、その「左P」の大活躍で札幌六大学リーグ、北海道代表決定戦を難なく勝ちぬいた星槎道都大。
そのエースの名は、福田俊(ふくだすぐる)投手、3年、左投げのサウスポーだ。
最終学年ではなく、3年生ということで安心したのは自分だけではないと思う。その理由は書くまでもないが、来年のドラフト戦線でその名があがることは必至で、まだ早いのは承知の上だとわかっているが、でも、やっぱり、今からその期待も膨らまずにはいられない。
一回戦シードで始まった星槎道都大。今大会は、東京六大学の慶応大が一回戦、東都の東洋大が準決勝で敗れるという波乱もあった。(最近では「波乱」と言われなくなって久しいが、最強リーグを自負し神宮球場を本拠地に置いているリーグ代表の敗戦だけに、敢えて「波乱」と言いたい。)
だが、裏を返せば、それだけ地方大学の実力が上がっているとも言える。
もちろん、北海道勢も近年ではプロ選手も多数輩出し、知名度はいまや全国区といっても言い過ぎではないだろう。
特に今年の星槎道都大の4年生は、実業団8人、クラブチーム3人、独立リーグへ1人が内定しており、文字通り選手を実力派に鍛え上げ、そして今大会の結果で名門の名を手に入れた。
しかし今大会、なんといっても福田投手の活躍をおいては語れない。
3試合計286球を投げ、防御率はなんと0,98!
今更の感もあるスカウトの高評価だが、実は軸足の状態が万全ではなく、12月に手術を行う予定。
ここまででも、彼の今以上の投球に期待が膨らむところだが、多分に漏れず、彼も普段の練習の取り組みは素晴らしいとのこと。入学以来、コツコツとその実力を磨き、今年の春季リーグ戦での敗退が彼を一層高みへと導いた。投手陣メニュー終了後、20kgのシャフトを持ちランジ(lunge)でグラウンドを一周するなどのエピソードは、想像するだけでも良い意味での「狂った」感がある。そうして170cmしかない彼が、持っているポテンシャルを腐らせず「地力」に変えてみせた。
あと、大会を通して「上」からの評価が高かったのは、左投手にして右打者外角ストレートで三振が取れているということ。特に上の世界では、右打者内角へのクロスファイアだけで年間を通して抑えることは不可能に近く、「遠くのストレート」の出し入れも大きなポイントとなる。
しかも、満開に腕が振れて。
これには、キャッチャーの構える位置や配球など、中高生が参考になることや、目からウロコなポイントがたくさんあり、是非とも来シーズンは多くの方に大学野球へと足を向けてほしいと願う。
佐藤 大(北海道日大高~札幌大)
北海道KWB野球連盟/副会長