第5回 目の機能を意識する
第5回 目の機能を意識する
私が月に2回ペースで開講している「メンタルビジョントレーニング入門講座」を受講してくださった方は、お子さんがスポーツをしている保護者の方がほとんどです。特に野球をしているお子さんを持つ保護者の方が圧倒的に多いです。野球のプレーには目の機能が非常に大きな役割をします。今回は、野球における目についてのお話です。
人間の脳に入って来る情報の8割は目から…と言われています。
目の働き「見る」という機能は、3ステップあります。
①見ることで情報を得る→②目からの情報を脳で判断→③筋肉に指令を出す
この3ステップを強化するための眼球運動とメンタル面を融合させたトレーニングの導入部分を入門講座では紹介しています。
「選球眼をしっかりと鍛えたい」「ボールをよく見てプレーしてほしい」など指導者・保護者の方の思いはみなさん同じです。もちろんプレーする選手本人も同じ思いでしょう。
身体だけ鍛えても、せっかく運動神経が良くても、さらに伸びしろがある可能性を秘めたお子さんはたくさんいらっしゃると思います。
見ることによって、脳や身体を鍛え、身体を動かす、試合に打ち勝つメンタルを持つ… これらを当たり前に出来るようにする方法がメンタルビジョントレーニングです。
「ボールをよく見て」と言うのは簡単ですが、実は、この「よく見る」ことは難しいです。日常での眼球トレーニングを取り入れることで野球は十分上手になる可能性は大いにあります。
「視力が良い」=「目が良い」というわけではありません。トレーニングをして目の使い方をしっかりと身に着けることは決して無駄ではありません。この場ではトレーニング法をお伝えすることは難しいので省かせていただきますが、アスリートにとっての目の大切さをしっかりと意識していただきたいという私の思いがあります。
また、食べることで、目の機能を向上させる方法もあります。
目に良い食べ物(栄養素)をご紹介しますね。
①アントシアニン:疲れ目を改善させ視力の低下を防ぎます。ブルーベリー、ぶどう、なす、黒豆などに。
②アスタキサンチン:ゲーム好きのお子さんに朗報の栄養素です♪ 凝り固まった目の筋肉をほぐしてくれます。鮭や桜えびに含まれています。
③βカロテン:ビタミンAになる栄養素です。目の角膜・網膜の状態を維持し、疲れ目にも良いです。にんじん、かぼちゃ、ブロッコリーなどの緑黄色野菜や、うなぎやレバーに含まれています。
④ビタミンB群:全て目によいビタミンB群ですが、なかでも眼球の水晶体に良いビタミンB6、視神経の機能を保つビタミンB12がおすすめです。うなぎ、豚肉、鶏肉やしじみなど積極的に食べましょう。
今、紹介した中で、うなぎは上記以外にも目に良い様々な栄養素、そしてアスリートにとっても嬉しい栄養素ばかりで最高のたんぱく質源でもあります。夏に向けてスタミナアップのためにもオススメの食材です。
目の機能を向上させるためには、トレーニングも食べることも、意識して始めてすぐに結果が出るものではありません。地道に毎日続けることでしっかりと成果は表れるはずです。
目を鍛えることをしっかりと意識してみませんか?
▽老田よし枝プロフィール
AFM北海道 主宰、アスリートフードマイスター1級、メンタルビジョントレーニング インストラクター。
テレビ局でADとして勤務後、結婚。退職した後、夫婦で渡米。2001~2014年アメリカ・ニューヨーク州在住。現在、野球少年の2児の母として日々奮闘中。
趣味はスキー(SAJ公認スキー準指導員)。
★ブログ「ライスボ~ル アスリートフードマイスターの母による野球少年を大きく育てる方法。」http://www.athletefoodmeister-yoshie.com/
★Facebookの「AFM北海道」のページではイベント情報を掲載しています♪
・メンタルビジョントレーニング入門講座:7月27日(金)18:30〜
・夏休み特別企画 親子でメンタルビジョントレーニング:8月10日(金)9:30〜
場所は、ともに札幌市中央区民センターです。AFM北海道のページとブログでご案内中です。