手稲ボーイズAが春季初優勝
(ボーイズ 日本少年野球連盟北海道支部アシックス旗第24回春季北海道大会)
(4月25日~29日 札幌・円山球場ほか)
札幌手稲ボーイズAがサヨナラ勝ちでサン・リーグ時代を含めて春季初優勝! ボーイズ開幕戦の決勝と3位決定戦が最終日の29日、札幌・円山球場で行われた。決勝は札幌勢の豊平A-手稲Aの対戦となり、六回に同点に追いつき勢いをつけた手稲Aが最終七回二死から5番・金田光生(新川西中3年)の中前打で5-4のサヨナラ、粘り野球で開幕戦を飾った。3位決定戦も札幌北広島Aが旭川ボーイズに6-5でサヨナラ勝ちした。最優秀選手に高橋嘉規(手稲A)、優秀選手に平野龍之介(豊平A)、打撃賞に金田光生(手稲A)が選ばれた。
手稲Aの粘りが光った。四回表まで1-4のビハインドで豊平Aに主導権を握られていた手稲Aがその裏、粘り野球を発揮して、まず1点追加。六回裏には四球、ヒットなどで無死満塁になり7番・高橋嘉規(手稲西中3年)が中前タイムリー、8番・松浦唯人(屯田北中3年)の犠牲フライでついに同点に追いついた。
最終七回裏二死、「あきらめない手稲野球」の本領が発揮された。四球の2番・久原啓太(元町中3年)、エラー出塁の3番・齋藤翔(新琴似北中3年)を2、3塁に置いて先制点をたたき出した5番・金田光生が打席に。「監督から思い切り打て」と言われバッターボックスに入った金田は、豊平Aの平野投手の外角ストレートを無心でセンターに打ち返し、サヨナラで春季初勝利を呼び込んだ。中学になって初めてのサヨナラ打に金田は「抜けた瞬間、うれしかった」。五回から登板もして、強打の豊平A打線を無失点に抑えた。
「(逆転劇を)やってくれると思っていた」と有澤賢持監督。投打にバランスが取れた過去最高の素質を秘めたナインを信じて、監督自身もあきらめなかった。接戦を制して好スタートを切った手稲ボーイズA。「今年の3年生は走攻守がそろっており、一番手ごたえを感じている」。A、Bチーム23人に大きな期待をかける有澤監督の言葉は自信に満ちあふれていた。
強力打線、悔しい負け豊平A
強力打線で試合をリードした豊平A。優勝した手稲Aの7安打を上回る9安打を放ちながら、あと一歩及ばなかった。優秀選手に輝いた1番・平野龍之介(平岡中3年)から始まり、9番・三浦啓太(清田中3年)まで、どこからでも得点出来る強力布陣。決勝でも1番・平野が二塁打1打点、4番・佐々木凌(西岡北中3年)が3安打、6番・高木比呂(石山中3年)があわやホームランのエンタイトル二塁打、7番・秋田谷陸斗(南が丘中3年)も二塁打2打点、9番・三浦は2安打1打点と活躍した。今後が楽しみだ。
♦高木比呂主将の話 最終回に逆転されたということは、相手チームの方が「勝つ気持ち」が強かったから。取れるアウトをしっかり取ってミスをなくして、この悔しさをバネにして頑張ります。
♦サヨナラ勝利で3位になった札幌北広島・山田徹監督の話 まだまだ内容が悪い。投手陣がピリッとしていない。下手でもいいから元気に、躍動感ある試合をしていない。その辺が今後の課題。
♦4位の旭川ボーイズ・小路瞳和主将の話 負けたけど冬の練習の成果を出せた。みんなで話し合ったりして、チームが一つになってきた。
♢決勝
札幌豊平ボーイズA
0202000=4
1001021x=5
札幌手稲ボーイズA
(豊)相馬大、斉藤、平野-三浦啓
(手)高橋嘉、金田-小倉、高橋嘉
▽二塁打 高木、秋田谷、平野(豊)、高橋嘉(手)
♢3位決定戦
旭川 ボーイズ
0003020=5
0014001x=6
札幌北広島ボーイズA
(旭)白川-平川
(札)角森、岩田-堤、富田