【中学クラブチーム訪問】札幌豊平東シニア編
11月27日、中学硬式クラブチームの札幌豊平東リトルシニアを訪問した。
今秋行われた2016プロ野球の新人選手選択(ドラフト)会議で同チーム出身の水野滉也さん(投:東海大北海道)22歳、右投・右打が、横浜DeNAベイスターズへ2位指名を受けた。
佐々木鉄也監督(61)は「中学時代はエースで6番位だったと思います。
札幌日大高でスリークォーターからサイドへ転向。
大学でストレートが147km/hとさらに伸びた!頑張ってもらいたい」とエールを送った。
同チームは2年連続となる3人目のプロ野球選手輩出に沸いた。
今年の3年生は9人。苫小牧への進路希望が1人いるものの他は札幌市内高校へ進路希望だと言う。
新チームは秋季全道大会新人戦で決勝トーナメント進出し、8強入りと全国も射程圏。開幕に向けて気持ちが高まる。
チーム訪問は、今年も代表して数人の選手たちに来季へ向けた抱負を色紙にしたためてもらった。また主将・林 龍之介君(2年・菊水ベアーズ出身)には、チームの特徴や目標を動画で語ってもらいました。
◆選手構成
2年生:19人 1年生15人
【動画】コチラ 冬季練習① 冬季練習② 冬季練習③ キャプテンからメッセージ
【フォトグラフ】コチラ
エース不在も決勝T進出と収穫
今秋行われた新人リーグ戦のCブロックで札幌豊平東は、2勝1敗1引の3位の成績。失点率の低かった同チームが上位となり決勝トーナメント進出を決めた。
1回戦の相手は、Dブロック1位の岩見沢。
互いに譲らないゲーム展開の中、7‐6と競り勝ち8強入りを果たすなど来春はさらに期待だ。
佐々木鉄也監督(61)は「0‐3のビハインドを逆転するなどシーソーゲームを諦めず勝ち抜けた」と強い気持ちが成果に現れた。
秋季大会はエース・石坂大河投手(2年・札幌豊平リトルリーグ出身)が、ケガのため離脱。そんな中、他の投手陣がエースの穴を埋め予選リーグを抜け決勝トーナメント1回戦・岩見沢を破り8強と手ごたえを掴んだ。
◎佐々木監督が、印象深い試合と挙げた岩見沢リトルシニア戦
「秋季新人戦・決勝トーナメントの初戦・岩見沢戦。0-3のビハインドを逆転するなど、シーソーゲームを諦めず勝ち抜いた試合」と激戦を挙げた。
第43回秋季全道大会新人戦 兼 第33回麻生自動車学校杯
決勝トーナメント1回戦
(平成28年10月2日)
岩見沢
3102000=6
203002x=7
札幌豊平東
(岩)福田誠、西村―大沼
(札)栗田、武田、奥村―大日向
5人の投手陣と3人の攻撃陣の名前が挙がった!
5人名前が挙がった投手陣!まずは左腕エース・石坂大河(2年・札幌豊平リトルリーグ出身)は、球威、ボールのキレと申し分なく来春からの活躍が期待される。
今秋一番伸びた武田悠聖(2年・大谷地ヤングタークス出身)は、右のオーバースロー。
身長180㎝、体重72㎏と申し分ない体格から投げ下ろすスピードボールが持ち味。
球威と制球力を併せ持つ栗田宏太郎(2年・いずみ野ドリームス出身)は、身長178㎝、体重65㎏と体格を生かす。
貴重な左腕で制球力のある加藤甲斐(2年・千葉県院内イーグルス出身)は、投手兼外野手で身長168㎝、体重60㎏。1年生ながらマウンド度胸のある右腕・奥村竜士(1年・西の里カープジュニア出身)は次のエース候補。
3人の名前が挙がった攻撃陣!台湾遠征にも選ばれた永島慶大(2年・北野パワーズ出身)は、秋季大会では3番・三塁手として活躍。
主将で5番・一塁手の林龍之介(2年・菊水ベアーズ出身)は長打力が持ち味。
1番・捕手の大日向莞太(2年・いずみ野ドリームズ出身)は、リーディングヒッターとしてもっとも大事な出塁率が高く。
俊足を生かしてチャンスを広げる。
同チームは2年連続プロ野球選手輩出と大いに沸いた。昨秋のドラフトでは、西武ライオンズから2位指名の川越誠司さん(22歳・北海学園大学-北海高-札幌豊平東シニア-豊平カージナルス出身)が、今秋は横浜DeNAベイスターズから2位指名を受けた水野滉也さん(投:東海大北海道‐札幌日大高‐札幌豊平東シニア‐月寒アパッチャーズ出身)と3人目となるプロ野球選手輩出に関係者は手放しで喜んだ。
同チームは4月上旬に日高富川遠征、室蘭遠征を経て、開幕を待つ。
今夏、全国大会出場決めてみせる!
★思い思いの言葉を色紙にしたためた
※NGワードは全国優勝、全国制覇。もちろん大目標であることは 周知のこと、その大目標を実現するために、チームの中で自分は何をするべきかを問いた。
◆「常勝」主将・林 龍之介(2年・菊水ベアーズ出身)
「どんな相手でも勝ち方は関係なく勝ち抜く。個人的には視野を広げ強い気持ちで臨みたい」と力強かった。
Q1)印象深い試合は
「秋季全道大会・決勝トーナメントの函館港西戦。チャンスの場面があったが、生かせず悔しい」と唇をかんだ。
Q2)チームのキーマンは
「自分です。主将であり、打線の中でも主軸。チャンスも回ってくるケースも多く、僕が崩れるとチームも崩れるので、しっかりとプレーする姿で引っ張っていきたい」とキッパリ。
Q3)秋季リーグ戦を戦い終えて、対戦相手の中で良い選手はいましたか?
「札幌中央シニアの浦崎投手。ピッチャーらしい投手で、気迫あるピッチングをしていた」と他チーム選手でありながらマウンド上での立ち姿を認めた。
秋季新人戦では主将で中軸を任され・一塁手としてチームをけん引。持ち味は長打力。また広角に打ち分けることもでき勝負強いバッティングにも期待が懸かる。右投・左打、身長170cm、体重70㎏。
◆「向上心」大日向莞太(2年・いずみ野ドリームズ出身)
「全国に行っても負けないよう上を目指していく」とキッパリ。
Q1)印象深い試合は
「理事長杯・準決勝の日高シニア戦。1年の時、練習試合で勝利した相手だったが、この試合では促進ゲームで敗れた」と唇をかんだ。
Q2)チームのキーマンは
「石坂大河投手です。全国大会でも五回無失点の投球をしてくれた。打線でも3~4番とチームの中心。万全で挑んでほしい」と期待した。
Q3)秋季リーグ戦を戦い終えて、対戦相手の中で良い選手はいましたか?
「北広島シニアの中川捕手。キャッチャーとして安定感がある。打撃でも打球も速い」と認めた。
秋季新人戦では1~2番を任され・捕手兼外野手としてチームを支えた。持ち味は俊足を生かした走塁とどこでも守れる守備が魅力だ。右投・右打、身長165cm、体重55㎏。
◆「躍動」石坂大河 2年・札幌豊平リトルリーグ出身)
「新人戦で背番号1をつけさせていただいた。来春は責任と自覚をもって臨みたい。どんな時も周りから目立つよう躍動します」と大舞台でもエース道を追及していくつもりだ。
Q1)印象深い試合は
「全国大会の戸田東シニア戦。万全の状態で臨んだ試合だったが、手のマメがつぶれてしまい試合途中に降板した。チームの仲間に対して申し訳ない気持ちだった」と悔しがった。
Q2)チームのキーマンは
「自分です。副主将でエース。どんな時も自分が行動を起こし嫌な場面であれば自分がチームの流れを変えます」と気持ちを高ぶらせた。
Q3)秋季リーグ戦を戦い終えて、対戦相手の中で良い選手はいましたか?
「空知滝川シニアの明田圭喬投手です。真っすぐの力強さやマウンド上での立ち振る舞いでチームを引っ張っていた」と認めた。
秋季新人戦では4番を任され・投打の軸としてとしてチームをけん引。持ち味はマウンド上での強い気持ちとボールのキレ。打撃でも勝負強いバッティングが光る。左投・左打、身長171cm、体重63㎏。
※中学クラブチーム訪問企画は、ベースボール北海道ストライクを応援してくださっているチームさんを優先して行っております。
協力:札幌豊平東シニア