けがで得た大きな財産、とわの森三愛の刑部君
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)の今年最後の「院内で見つけたアスリート」は道内高校サッカー界で強豪校として上昇気流を描く、とわの森三愛高の刑部(おさかべ)和真君=16、1年=を紹介する。刑部君は小学1年からサッカーを始めて小学・中学とクラブチームで活躍してきた有力選手だが、今年8月に右足膝のじん帯切断で手術をする大けが負うアクシデントに見舞われた。手術から4か月、リハビリも順調に経過し今は軽く走れるまでに回復した。「早く治して、またみんなと一緒にサッカーをしたい」と、来季を見据えてリハビリに一生懸命取り組む毎日だ。
▽刑部 和真(とわの森三愛高サッカー部、16、1年=170センチ、67キロ、DF) FC当別~FC当別U-15~とわの森三愛高サッカー部
今年5月の練習中、右足膝をひねったのが悪夢の始まりだった。痛みはあったが、じん帯が切れているとは知らずその後も練習、試合を続けていた。8月になって「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」で診察を受けた結果、じん帯が切れていることが分かり、手術となった。全治8か月-医師の診断を聞いてショックを受けた刑部君。「もしかしたら、二度と走れないのではないか」と不安がよぎり、衝撃も大きかった。心身の困難を乗り越え4か月、リハビリも順調に進んで来季の目途もはっきりと見えてきた。「ダッシュはまだ無理ですが、軽く走れるようになった」と、うれしさを隠しきれない様子。
小学5年でFC当別の準レギュラーになり、中学になって1年生からFC当別U-15のレギュラーに登りつめた。持久力、体幹の強さが持ち味で中学3年で100m12・9秒の記録を出し、俊足も刑部君の特長だ。高校は1年目の今季はけがで棒に振ったが、精神面で得るものも多かった。「けがをした人の気持ちが十分わかるようになった」。とわの森三愛高サッカー部は今上昇気流に乗り始めた。2013年度インターハイで全道大会初出場、15年度も札幌地区の代表となり全道出場し、チームの合言葉は全国出場。「1日も早く復帰してチームのみんなと頑張りたい」と心を新たにして、来シーズンへ意欲を掻き立てている。
(記者の目・中山武雄)「けがをした人の気持ちが分かりました」と、刑部君の言葉を聞いて記者はうれしかった。けがのショックは大変なものだったと思うが、それを乗り越えて心身ともに大きく成長した証の言葉が発せられまでに回復したことに感激した。山あり、谷あり-これから始まる人生、16歳の若さでそれを体験できたことは素晴らしいことだ。
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」
JR新札幌駅、地下鉄新さっぽろ駅から徒歩7~8分の恵まれた立地条件にある「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)は、札幌市内はもちろん近郊市町村からの通院、入院患者も多く、まさに地域医療の拠点になっている。肩、ひじ、手、首など部位別の専門ドクターが配属されているほか、リハビリテーション科には90人を超える理学・作業療法士がリハビリを担当、その充実した医療内容が評判を呼んでいる。
理事長の岡村健司医師は肩関節鏡視下手術7000例の実績を誇り全国トップクラス。当ストライク・サイトの「野球肩って何?」でおなじみのドクターで、自身も高校球児で活躍したが肩を壊して夢を絶たれた辛い経験を持ち、患者の立場になって治療をする医師として人気も高い。また、理学・作業療法士の大半が学生時代には野球、サッカー、バレーボール、テニスなどのアスリート経験者で、こちらも患者の気持ちをよく理解し、良き相談者にもなっている。
「野球肩って何?」
第1話「その原因」
第2話「投球フォームから」
第3話「どうして起こる」
第4話「症例の中から」
第5話「症例の中から」
第6話「不安定肩」
☆受付時間☆
♦外来 (午前の部)午前8時30分~同11時、(午後の部)午前11時~午後4時
♦リハビリ (午前の部)午前7時~正午、(午後の部)正午~午後7時30分(土曜は午後4時30分)
♦休診日 日曜・祭日、年末年始
☆問い合わせ☆
診療・予約 011-351-2213
リハビリ 011-351-2215
スマイル 011-351-3313
取材協力:医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院