JBC札幌、チーム最大の武器は『精神力』
9日、札幌市東区伏古公園のグラウンドで、中学軟式野球クラブチーム『JBC札幌』を取材した。創部2年目を迎える当チームの最大の武器は『精神力』と言える。厳しい冬を越えた選手達の『精神力』はひとまわり大きく逞しく成長し、春を迎えるはずだ。現在のチーム構成2年6人、1年11人、6年4人の合計21人となる。一年間メイングラウンドとなる伏古公園では強く逞しく成長しつづける中学生がいた。
▼捕球練習の様子
▼ティーバッティングの様子
目の前の嫌なことから逃げない!
しっかりと雪が積もったグラウンドでJBC札幌ナインは元気に白球を追いかけていた。シーズン関係なく土日のグラウンドに彼らはいる。吹雪、大雪にも動じることはなく練習環境のハンデを感じさせない逞しさが彼らにあった。渋谷 貴監督(39)は「目の前の嫌なことから逃げないでいこう」と選手達に話す。そのお陰でしっかりと「精神力」が養われる。取材当日はインフルエンザ等で休んでいる選手も多くいたが、キャッチボール、ティーバッティングの後、この時期では通常考えられない試合形式も行われていた。また新入団員は現在4人だが、焦る気配は無い。なぜなら昨年は4月に7人の新入団員の実績があるからだ。中学軟式特有の実際に中学の部活を観てから決める選手も少なくないはずだ。
目標は横浜スタジアムで勝てるチーム!
目標は「全国・全日本少年の横浜スタジアムで勝利するチーム」頂点を掴むまでに11の勝利を重ねなければならない。全国制覇するには部員の多いチームに負けないチーム内競争が絶対条件。3つの決め事がある。それは①一塁までの駆け抜け②内外野フライはすべて二塁までスライディング。③審判の前を通らない。常に目標に向かって、全力であきらめないが大軸だ。
環境リーダーと生活リーダー
昨夏からチームを二つに分けた。環境管理と生活管理の二つだ。この二つのグループに主将とは別にリーダーを作り選手たちの更なる成長に期待している。環境管理とは野球できる環境づくりがテーマだ。生活管理とは生活面の乱れなど互いが意識するようになった。この取り組みのお陰で選手の意識が変わった。今まで気づかなかった事、多くの気づきが生まれてきた。野球にも大いに通じるとところがあるという。
◇主将渋谷 塁 身長155cm 体重44kg 前田リトル出身
チームの主将を務めるしっかり者、声も大きくチームを良くまとめていた。「全国大会出場と北海道NO.1のキャプテン」が今シーズンの目標だという。「課題はまだまだあります。基本の礼儀、野球ができる環境作りを考えミーティングも重ねた」チームの理想は高い。日増しに成長するJBC札幌に注目したい。
▼実戦形式の様子
【今春のスケジュール】
●2月22日、23日 苫小牧合宿
●3月2日 入団式 ホテルユキタ
●3月30日 練習試合 日高遠征
●4月05日 練習試合 胆振遠征
取材協力:JBC札幌