KWBボールで鍛えられ、高校野球に挑戦!
1日、センバツ甲子園で東海大四が福井敦賀気比に1-3と惜敗。北海道勢として52年ぶり決勝に駒を進め堂々の準優勝の活躍で幕を閉じた。
大四エース大沢は軟式野球部出身、多くの軟式野球部の選手たちに勇気と感動を与えたに違いない。また二塁手金村航成(富川中出身)は軟式野球からKWBボール(旧Kボール)を経て高校野球へと巣立ち、当時は2012日高KB選抜メンバーとして活躍した一人だ。
もう一人東海大四が準決勝で対戦した浦和学院・左腕江口投手もKWBボール出身と活躍の幅は広い。
3月21日、新ひだか町静内で平成26年度日高KB野球連盟の納会と卒団式が行われた。
日高管内の小中学生が所属する「日高KB野球連盟」(佐藤大会長)が、今春も高校野球の強豪校へと中学生4人を送り出す。
軟式球から硬式球への橋渡しとしてKWBボールを使った練習と試合で鍛えられた選手たちは毎年のように高校野球で活躍を見せている。
大舞台「甲子園」を目指す高校球児が、またKWBボールから加わる。
今年の卒団生は4名で、写真左から、
岩渕郁斗(穂別中)北海道栄高、
油井春海(静内第三中)帯広大谷高、
佐藤廉悟(日高中)と長野孝正(振内中)は旭川大学高校にそれぞれ進学。
また新入団は以下の5名
三杉 笙
舘 大雅
中鉢 崚太
若林 駿人
九笹 聖生
●江口奨理(浦和学院高校)
戸田市立新曽中学校時代は軟式野球部に所属。
埼玉スーパースターズ(10期生)エース
KB関東大会優勝投手(MVP)
KB秋季全国大会優勝投手(MVP)
15Uアジア野球選手権日本代表エース(準優勝投手)
●KB日高選抜~2012
背番号5金村航成(富川中~東海大四高)
背番号1高橋尚椰(更別中央中~帯広大谷高)2013夏の甲子園出場
背番号8成田将吾(富川中~北海道栄高)現北海道栄高キャプテン
KWBボール
今年1月に「Kボール」から名称を変更。KWBには、硬式野球への橋渡しとなる世界についじるボールなどの意味を込めた。表面がゴム製だが、大きさと重さ硬式球と同じだ。そのため中学軟式から高校野球(硬式)へと進む選手たちにとって、いわば準備としての位置付けは言うまでもない。また秋に行われている秋季大会はもうひとつ別な効果として、野球ブランクの緩和である。夏の予選を敗れた選手たちは半年から9ヶ月ほどの空白がある。こうした環境は大変貴重であり次のステップを考える者にとっては大変意味のあるものとなっている。(書き手大川祐市)