「東16丁目」が埼玉県代表に4-5で惜敗 全国4強壁厚く
◆高円宮賜杯第35回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント
▽準々決勝 東16丁目フリッパーズ(南北海道)4-5東松山野球スポーツ少年団(埼玉県)=(10日・大田スタジアム)
6年ぶり3度目出場の東16丁目フリッパーズ(南北海道代表)は、埼玉県代表・東松山野球スポーツ少年団(埼玉県)との一戦で、一死満塁開始の特別延長戦(タイブレーク)までもつれる好試合に。この日も先発エース・佐藤寛太(6年)は、7回までバックにも助けられ1失点の快投。1-1で突入した特別延長8回表、内安と適時三塁打などで4点献上。さすがに厳しい点差だが、東16丁目は諦めなかった。先頭9番・古舘大空(6年)が、四球押出しで1点。続く1番・村上広(5年)が、遊ゴロでホーム封殺一死。ここで2番・富澤愛斗(6年)が、中前2点適時打で三走・佐藤寛、二走・古舘が、それぞれ生還し3点目。あと1点と詰め寄るも後続が倒れ、フリッパーズ全日本学童の夏が終わった、この思いは後輩に託される。
◆準々決勝(10日・大田スタジアム)
東松山野球スポーツ少年団(埼玉県)
00010004=5
00000013=4
東16丁目フリッパーズ(南北海道)
(八回特別ルール)
(松)吉田-江原
(東)佐藤寛-古舘
▽三塁打:吉田(松)
▽二塁打:疋田2(東)
◆笹谷武志監督は「悔しいです。しかし自分たちが、目指していた場所。それが間違いではなかったと感じてくれたと思う」と誇らしげだった。
準々決勝・東松山戦は、終始東松山ペースでゲームが進む。しかしぎりぎりで踏みとどまりロースコアのゲームに持ち込んだ東16丁目はさすがであり、確かな技、洗練されたゲーム運びがあった。選手たちは笹谷武志監督を信じ、信頼し、全国出場を掴み、全日本学童の舞台で堂々と戦った。4強進出は叶わなかったが、練習の厳しさの意味や大切さを東16丁目ナインは夢舞台で再確認できたのであろう。東松山は、埼玉県下12チームからの選抜チーム。大会一年前に選抜され個々の能力は高い。これは試合前から分かっていた。「だから負けたくないフリッパーズの野球でギリギリ勝ちたい」と試合前夜に話してくれた。
悔しさを忘れず、また全国の夢舞台に向け始まる――。
決勝戦は12日午前9時から、東京・太田スタジアムで行われる。長曽根ストロングスは歴代最多5度目の日本一を、過去に準優勝2回、3位1回の東松山野球スポーツ少年団は初めての全国制覇を目指す。
協力:東16丁目フリッパーズ