【中学クラブチーム訪問】旭川北稜球団
中学硬式野球クラブチームの旭川北稜球団を10月22日、冬季練習に励む選手たちを取材した。同チームは旭川市東鷹栖にホームグラウンドを構え、旭川市内から通う選手たちは自転車で専用球場まで通う。新チームの旭川北稜は秋季新人リーグ戦を5戦5勝で1位通過。しかし決勝トーナメント1回戦で函館東に1-2と惜しくも涙。勝負の厳しさを痛感させられた。この悔しさをバネに選手たちは課題克服に目指していた。
チーム訪問は、今年も代表して数人の選手たちに来季へ向けた抱負を色紙にしたためてもらいチーム訪問動画では、主将・宇佐見瞬大君(2年・春光野球少年団出身)が、チームの特徴や目標を動画で語ってくれました。
◆2017秋・旭川北稜球団メンバーはコチラ
~富田監督に聞いた~
【選手構成】
2年:23人 1年生:8人 6年生:1人
Q1)まずは卒団の3年生1人の進路は?
「旭川市内の私立高校を希望しています。また最高学年のキャプテンとして後輩の面倒をよく見るなど敬服に値する」と三年間の頑張りを称えた。
Q2)新チームの特徴は?
「富田、唐川、木下を中心とした投手を軸に守りから流れやリズムを掴み攻撃ではクリーンナップ唐川、長坂、富田を軸に得点を重ねます」と意気込みを見せた。
Q3)新人戦を終えて課題と収穫を教えてください
「リーグ戦は負けないで勝ち上がれたのは収穫。しかし決勝トーナメントで結果を恐れず振りに行けなかった。この冬、攻撃陣の課題は振り切るをテーマに思い切って振っていきます。打席で結果を恐れずスイングする選手に期待です。投手陣はピンチの場面でまだバタつく場面が目に付く。来春まで心技体鍛え直します」と前を向いた。
Q4)新人戦で印象深い試合を挙げてください。
「決勝トーナメントで戦った函館東シニア戦。1-2と敗れた試合ですが、相手投手のカーブ中心のピッチングに打ち取られた印象です。その中でチャンスはあった。五回、無死二塁の好機。さらに七回、1点返して尚も二死二塁の場面があったが、後続が倒れ敗れた」と悔しがった。
▽1回戦(1日、札幌麻生)
旭川北稜
0000001=1
101000x=2
函館東
(旭)富田―長坂
(函)山田―坂下
▼二塁打: 富田(旭)
3人の投手陣と5人の攻撃陣の名前が挙がった
★投手陣では3人の名前が挙がった。富田監督にはコントロール、スピード、経験、マウンド度胸、スタミナ、監督からの信頼度など5段階評価で選手を紹介。
◆富田翔太投手 2年・永山西クラブ 右投げ・右打ち
身長:168㎝ 体重:61㎏
新人戦では5番・投手兼外野手として活躍した。
スピード⇒④ コントロール⇒② 経験⇒④ マウンド度胸⇒③ スタミナ⇒⑤ 信頼度⇒④
~監督から一言~
立ち上がりが悪いのでより一層の制球力アップを目指してほしい。
◆唐川侑大投手 1年・新富野球少年団 右投げ・右打ち
身長:168㎝ 体重:64㎏
新人戦では3番を任され投手兼外野手として活躍した。
スピード⇒③ コントロール⇒④ 経験⇒④ マウンド度胸⇒④ スタミナ⇒② 信頼度⇒④
~監督から一言~
身体がまだ弱いので走り込みを含めたトレーニングでこの冬強化を図りたい。
◆木下 輝 2年・豊岡ガッツボーイズ 右投げ・右打ち
身長:167㎝ 体重:64㎏
新人戦では投手として活躍した。
スピード⇒③ コントロール⇒④ 経験⇒② マウンド度胸⇒② スタミナ⇒④ 信頼度⇒④
~監督から一言~
もっと他投手と競い合ってすべてを高めてほしい。
上記3人以外にも4人の投手の名前も挙がった。
◇真鍋秀麻投手 2年・永山南野球少年団 右投げ
右のサイドスローの投手で、身長も高く体重を増やせばよりボールに勢いがつく。
◇塚目翔雲投手 2年・永山西クラブ 左投げ
小柄ながら貴重な左腕。身長を含めて大きく成長してほしい。
◇山保亮太投手 1年・西御料地ファイターズ 右投げ
長身から投げ下ろすストレートに磨きを!
◇近藤伶音 1年・永山西クラブ 左投げ
独特の癖球もあり楽しみ。課題のコントロールの精度アップ。
★打撃陣では5人の名前が挙がった。投手陣同様、富田監督にバットコントロール、長打力、チームバッティング、ミート力、勝負強さ、監督からの信頼度を5段階評価で表してもらった。
◆長坂龍馬捕手 2年・旭稜野球少年団 右投げ・右打ち
身長:166㎝ 体重:70㎏
新人戦では副主将で4番・捕手として活躍した。
バットコントロール⇒③ 長打力⇒⑤ チームバッティング⇒③ ミート力⇒③ 勝負強さ⇒③ 信頼度⇒④
~監督から一言~
体に力があるのでミート力向上でさらにレベルアップを目指してほしい。
◆成田海斗 2年・春光野球少年団 右投げ・両打ち
身長:161㎝ 体重:53㎏
新人戦では1番・遊撃手として活躍した。
バットコントロール⇒③ 長打力⇒③ チームバッティング⇒⑤ ミート力⇒③ 勝負強さ⇒③ 信頼度⇒⑤
~監督から一言~
何とか出塁してチームに流れを呼び込んでほしい。盗塁成功率の高い選手です。今年の秋から左打ちにも挑戦!両打ちを目指せ。
◆小松咲樹 2年・旭稜野球少年団 左投げ・左打ち
身長:168㎝ 体重54㎏
新人戦では副主将で2番・中堅手として活躍した。
バットコントロール⇒③ 長打力⇒⑤ チームバッティング⇒④ ミート力⇒③ 勝負強さ⇒④ 信頼度⇒④
~監督から一言~
しっかりヒットゾーンへ打ってほしい。
◆宇佐見瞬大 2年・春光野球少年団 右投げ・左打ち
身長:168㎝ 体重:55㎏
新人戦では主将で6、7番・一塁手として活躍した。
バットコントロール⇒③ 長打力⇒③ チームバッティング⇒④ ミート力⇒③ 勝負強さ⇒③ 信頼度⇒⑤
~監督から一言~
主将として、仲間から信頼の厚い選手。来年に向けてもっとチーム全体をまとめてもらいたい。また個人的には技術、パワーがついてくるともっと良い選手になる。
◆福田陽翔 2年・永山西クラブ 右投げ・右打ち
身長:160㎝ 体重:54㎏
新人戦では2、6、7・二塁手として活躍した。
バットコントロール⇒③ 長打力⇒③ チームバッティング⇒④ ミート力⇒④ 勝負強さ⇒③ 信頼度⇒③
~監督から一言~
センターラインをしっかり守れるように守備力の向上を期待します。打撃は力をつけてきている。内に秘めた闘志は凄い!
★思い思いの言葉を色紙にしたためた
※NGワードは全国優勝、全国制覇。もちろん大目標であることは 周知のこと、その大目標を実現するために、チームの中で自分は何をするべきかを問いた。
◆「信頼」主将・宇佐見瞬大(2年・春光野球少年団)
「これからの冬の練習で絆を深め、どんな困難にも立ち向かい信頼を深めていきたい」と力強かった。
Q1)印象深い試合は
「秋季全道大会・リーグ戦の岩見沢シニア戦。初回、二死満塁から6番の自分がセンター前2点タイムリーヒットを打って、チームに勢いをつけることができた」と笑顔。
Q2)チームのキーマンは
「唐川侑大です。長打力もあり、投手としても変化球のキレなど凄い」と期待した。
Q3)秋季新人戦を戦い終えて、対戦相手の中に良い選手と思えた選手を一人挙げてください。
「洞爺湖シニアの1番打者でレフトを守っていた選手」と挙げた。
新人戦では主に6番・一塁手として活躍した。ナインからの信頼も厚い。
身長168㎝、体重55㎏。右投げ・右打ち。
◆「開花」小松咲樹(2年・旭稜野球少年団)
「冬のつらい練習を乗り越え、春、夏の大会で実力を開花させたい」と力強かった。
Q1)印象深い試合は
「秋季全道大会・リーグ戦の北広島シニア戦。勝てば1位通過の試合で、個人的に守備でファインプレーなどチームに貢献できた」と笑顔。
Q2)チームのキーマンは
「富田翔太投手です。エースが0を重ねてくれている時、頼もしく映る」とエースの頑張りに期待した。
Q3)秋季新人戦を戦い終えて、対戦相手の中に良い選手と思えた選手を一人挙げてください。
「洞爺湖シニアの1番打者でレフトを守っていた選手。全打席ヒットを打つなどバッティングがよかった」と挙げた。
新人戦では2番・中堅手として活躍。足を生かした守備力が持ち味。身長168㎝、体重54㎏。左投げ・左打ち。
◆「不動」長坂龍馬(2年・旭稜野球少年団)
「相手がどんなチームでも自分たちがやるべきことは何も変わらない」と力強かった。
Q1)印象深い試合は
「秋季全道大会・リーグ戦の洞爺湖シニア戦。4打席で2つの四球で歩いたが、2打席に立つことができ、2打席ともフェンス直撃となるツーベースヒットを打つことができた。」と笑顔。
Q2)チームのキーマンは
「自分です。自分が打てないと負けるので、打ってチームに貢献したい」と自信と自覚の表れを見せた。
Q3)秋季新人戦を戦い終えて、対戦相手の中に良い選手と思えた選手を一人挙げてください。
「洞爺湖シニアの1番打者でレフトを守っていた選手。4打数4安打を打って1番打者としての仕事をしっかりやっていた」と絶賛した。
新人戦では4番・捕手として活躍。長打力が持ち味で柵越えホームランは小樽市桜ケ丘球場で行われた公式戦で1本記録。身長168㎝、体重54㎏。左投げ・左打ち。
【今後の予定】
(1月)
上旬:国立大雪青少年交流の家 合宿
協力:旭川北稜球団