キレイな肌は好きですか?

肌のキメの良し悪し
【札幌市南区の野球専門店】
野球専門店・古内社長のコラム
スポーツショップ古内野球用ホームページは下記にて
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キレイな肌は好きですか?
グローブを選ぶ際に、「革がいい」という表現を聞いたことがおありでしょうか?
「革がいい」とは、どういうことなのか?
札幌市南区にある、相談したくなるグローブ屋さん「スポーツショップ古内」の古内克弥が、わかっている範囲でお教えします。
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革の良し悪し
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まず、現在の日本メーカーの最高級グラブの品質は、どのメーカーも、大抵はとってもいいものばかりです。
「いい革」を一言で表すなら、「きめ細かい」といったところでしょうか。
人間でも、“綺麗な肌”のことを「きめ細かい肌」とよく表現しますよね。では、お肌の「キメ」とは、そもそもどういうもので、キメの細かい、粗いは何によって決まるのか、気になるポイントを見ていきましょう!
まず、一度、ご自身の手の甲をご覧になっていただけますでしょうか?
網目模様の凹凸がありますよね。
よく見ると、細かな溝があって、三角形や四角形の模様が見えると思います。
この溝を「皮溝(ひこう)」、そして模様を「皮丘(ひきゅう)」といい、皮溝と皮丘でつくられた皮膚表面の凹凸のことをお肌の「キメ」と呼んでいるのです。
キメが細かく整っているお肌とは、この網目が規則正しく並んでいる状態を指します。
キメが細かく整っていると、毛穴の詰まり・開きも目立たず、肌表面もつるつるして見えます。
さらに、光を多く取り込んで反射するので輝いて見えます。
つまり、「いい革」は、ツルッツルで光沢感があり、凹凸が少ない革のことを言うわけですね!
各メーカーとも、そうした「いい革」を選び抜いてグラブに使っていますが、実は革には種類があり、メーカーごとに違うのはこの“種類”であることが多いんです。
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革の種類
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グローブの革の種類には、大きく分けて「ステアハイドレザー」「キップレザー」「和牛」というものがあります。
・ステアハイドレザー
ステアハイドレザーというものは、生後6ヶ月以内に去勢された2歳程度のオスの革。
簡単にいうと「タマタマのない2歳以上のオスの皮」です。
ステアレザーを採用しているメーカーは多く、特徴は「耐久性の高さ」にあります。ゼットのプロステイタスなどは、ステアハイドレザーの中でもきめ細かい革を使用し、長持ちして、型崩れのないグラブ、ミットを作っています。
ステアハイドレザーは耐久性が高い革であるため、薄くすることもできます。
そのため、軽くすることが可能になります。(とは言え、やはり軽くすると耐久性は落ちます)
・キップレザー
キップレザーというものは、生後6ヶ月〜1年以内の皮。
いわゆる「子供の皮」です。人間の子供の肌を触るとわかると思いますが、ツルツルしてきめ細かくてしっとりとしていて柔らかいですよね。
キップレザーはまさに、そういう特徴を持った革となります。
キップレザーは、取れる範囲が小さいため、高級品として位置づけられます。
その柔らかさのため、手の指、関節の動きに柔軟に適応してくれるため、素手感覚で守備したい選手には特に人気があります。
しっとり感があるため、手を入れた時のフワッとした手触りで、その瞬間に虜になってしまう方も多くいらっしゃいます。
・和牛
その名の通り、日本製の牛さんの革です。
日本の牛さんたちは大切に扱われ育ちがいいのか、硬くしっかりしていてツヤッツヤです。そのきめ細かい革のため、ミットなどにもよく使われます。ワールドペガサスのグラブは、“北海道産”の和牛レザーを使用しているようです。
道内にいる我々からすると、親しみを覚えてしまいますね。
・その他
そのほかにもカーフやベビーカーフ、コードバンと言った革もありますが、これらはグラブに適してはいないので、使用されることがほとんどありません。
もしこれらの革をグラブとして作った場合、金額はとても高くなると思われます。
手触りはめっちゃくちゃにいいかと思いますが、耐久性は優れていないかと思います。でも、一度はそんな革のグラブにも手を通してみたいものですよね。
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どんなグラブを選べばいいのか?
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あなたがもしもグラブを新しくしたいなとお考えになったなら、自分の実現したい“プレイスタイル”などに合わせて考えるといいでしょう。
例えば、
「一つ一つの球をがっちり捕球して、確実なアウトを心がけたい」
とお考えの人と、
「華麗な高速プレイで魅了したい!」
とお考えの人で、選ぶグラブの形は違います。
お近くの専門店に足を運び、ぜひ自分の手に入れて確かめて、その上で店員さんにアドバイスをもらうといいと思います。
または、
「型がしっかりしていて、型崩れのしにくいグラブ」
が好きな人もいれば
「手のひらにしっかり吸い付く感じで、自由性を効かせたい」
という人もいます。
グラブは多種多様です。
作っている職人さんによっても、グラブの作り方が違ったり、狙いが違ったり、グラブのクセも違います。
同じ型番なのに、作った時の気温や湿度、職人さんによっても、基本的な型は同じであれ、ほんの少し違いも出て来たりします。
これらは絶対に
「手を入れてみないと確かめることは不可能」です。
スポーツショップ古内では、お買い上げいただいたお客様に型出しをオススメしているのですが、
型出しをオススメするのは、あなたの手にしっかりと「フィット」させるためです。先にも言ったように、グラブはどれもほんの少し違います。言い換えると、全てを全く同じに作ることは“出来ない”のです。
スポーツショップ古内では、そういった違い、違和感があったとしても、型出しをすることによってあなたの手に合うようにフィッティングしています。そのために毎年グラブ職人たちと意見、情報を交換しています。
また、スポーツショップ古内には150個以上のグラブがありますから、それぞれを手にはめてみたら、もしかしたら自分が知らなかったグラブとの新たな出会いもあるかもしれません。
もし
「自分に合ったグラブが欲しい」
「グラブを自分の手に合わせたい」
とお考えの方がいらっしゃいましたら、どうぞスポーツショップ古内までお越し下さいね。
当店自慢の、あなたに合わせてグラブを料理する“グラブシェフ”がお待ちしています。
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いかがでしたか?
今回は、スポーツショップ古内で革の説明をする時、接客の中でお話しする内容を文章化してみた感じです。
もしも、「わかりやすい」「わかりづらい」「ここってどうなの?」「あれ?間違ってない?」などございましたら、お気軽にメールしてくださいね。
↑感想、質問、「こんな話が聞きたい」などございましたら、こちらまで!
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古内克弥氏
株式会社スポーツショップ古内
代表取締役社長 古内克弥
1982年4月15日生まれ
小学5年生の時に家業であるスポーツショップ古内の販売をお手伝いした時に、接客の楽しさを経験し、将来の夢を「スポーツショップ古内をでっかくする」に設定する。
サッカー、バレーボールをメインに15種目ほどの競技を学び、大学で経営学を学んでゼット株式会社に入社。
ゼット株式会社では、グラブ工場で一年間グラブ製作に携わり、グラブの知識を覚える。
三年間の修行を経てスポーツショップ古内に入社する。
2017年、代表取締役社長に就任。
札幌市のスポーツ&カルチャーフェスティバル「スポカル」の副実行委員長もつとめ、スポーツ普及に携わる。
学校や企業への講演依頼も年に10回ほど受け、経営、マーケティング、地域活性化などのテーマで話をしている。