でっかい夢へ、いずみ野ドリムーズの多田君
JR新札幌駅、地下鉄新さっぽろ駅から徒歩5分の利便さと高度な医療技術を提供し、地域医療の拠点になっている「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)。今年3月には外来専門の「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック」(同区青葉町11丁目)を増設し、急増する患者に対応している。当サイト・シリーズ、今回の「院内で見つけたアスリート」は、江別市・泉野ドリームズの多田真之祐君(4年、捕手)に登場してもらった。多田君はチームの要、捕手をしているが、今年4月末に利き腕の右肩を痛めて同病院リハビリクリニックで治療を続けている。「将来はプロ野球選手になりたい」との大きな夢を持っており、けがにもめげず今懸命にリハビリ中だ。
▽多田 真之祐(10、4年=146センチ、50キロ、捕手・一塁手)江別市・いずみ野ドリームズ
憧れのプロ野球選手は北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手。小学1年から野球を始めて捕手になった。「捕手は大好き。やりがいがあり、楽しい」と笑顔で話す多田君。捕手として盗塁死を成し遂げた時の醍醐味が何とも言えない、いい感じだと言う。4年生が多いチーム(8人)にとって打順2番で出場し活躍、対外練習試合で今年第1号のホームランを打った強打者でもある。
けが(右肩損傷)が発症したのは今年4月下旬だった。冬期間の公式試合で疲労が重なりボールが投げられなくなったのだ。早速、羊ヶ丘病院付属リハビリクリニックで診察を受け、治療に入った。今はボールが投げられるまでに回復し笑顔も戻り、来シーズからの明るい見通しも立った。チームは9月末の「アンダー10(4年生以下)」全道大会(札幌・つどーむ)に出場し上昇気流の勢い、多田君の完全復活がますます待たれるところだ。
リハビリの収穫は大きかった。野球経験者のリハビリ担当、理学療法士らの助言で「フォームがすごくよくなった」と多田君。正しい投げ方、捕球の仕方などを学び、しっかりと自分のものにしている。自宅では自主トレも欠かさず、リハビリの先生から学んだことを思い浮かべながらフォームのチェック、ストレッチ、筋トレなどに励んでいる。多田君の心の中は、迷うことなく「プロ野球選手」という大きな夢に向かってまっしぐらだ。
(記者の目・中山武雄)小学4年生だが、将来の夢を描いてしっかりと目標に向かって取り組む姿勢は立派。多田君の一番いいところは「野球が大好き」と言うことだ。「好きこそものの上手なれ」、何事も好きになれば上達がはやい、と言われています。
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)が今年3月に外来患者専用のリハビリ施設「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック」を同区青葉町11丁目に開業し、スムーズな治療運営を目指してスタートした。施設内には野球規準に適合したリハビリ用の投球マウンドや最新のスポーツ鍛錬器具などをそろえ、患者のリハビリをサポートしている。
理事長の岡村健司医師は肩関節鏡視下手術7000例を超える実績を誇り全国トップクラス。当ストライク・サイトで連載した「野球肩って何?」(バックナンバー)は野球を始める少年少女や父母らの人気コーナーになった。また、リハビリを担当する理学療法士・作業療法士は90人を超えるスタッフが対応、その大半が学生時代には野球、サッカー、スキー、テニス、バレーボールなどのアスリート経験者で、患者の気持ちをよく理解し、ある時は良き相談者になって患者の心の支えになっている。
【受付・診療時間】
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羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック ☎011-351-0881
取材協力:医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院