【中学クラブチーム訪問】札幌真駒内シニア
中学硬式野球クラブチームの札幌真駒内シニアを10月21日、冬季練習に励む選手たちを取材した。同チームは札幌市南区駒岡にホームグラウンドを構え、木漏れ日の中、選手たちの元気が声が球場に響き渡っていた。新チームの札幌真駒内は秋季新人リーグ戦を5戦5勝で1位通過し、満を持して挑んだ決勝トーナメントだったが、まさかの1回戦で涙。悔しさを大きな原動力に換え冬季練習に励んでいた。
チーム訪問は、今年も代表して数人の選手たちに来季へ向けた抱負を色紙にしたためてもらった。またチーム訪問動画の中で、主将・佐藤大哲君(2年・伏古わんぱくボーイズ出身)が、チームの特徴や目標を動画で語ってもらいました。
◆2017秋・札幌真駒内メンバーはコチラ
※佐藤君によるチーム紹介で風の影響で音声が聞き取りずらくなっておりますことご容赦ください。
~眞野ヘッドコーチに聞いた~
【選手構成】
2年:16人 1年生:12人
この日札幌真駒内は、監督の久保田八十夫氏が仕事の都合で不在だった為、眞野 卓ヘッドコーチにチームの状況を訪ねた。
Q1)まずは卒団予定の3年生12人の進路は?
「私立から立命館、武修館、クラーク、札幌光星、とわの森など希望がでている。残りは公立組となります」
Q2)新チームの特徴は?
「久しぶりにまとまりのあるチームになった。決勝トーナメントでは野球の難しさを感じた。細かいプレーの修正をし、来春スタートダッシュを目指します」と意気込みを見せた。
Q3)新人戦を終えて課題と収穫を教えてください
「投手を中心に守りは良かった。投手では堀が制球力、ボールのキレともに成長。中島は制球力が安定した。しかし攻撃面のバントなど細かなプレーの詰めの甘さが大事な場面で出てしまった」と振り返る。
Q4)新人戦で印象深い試合を挙げてください。
「決勝トーナメントで戦った札幌東シニア戦。2点を追う六回、一死から2番・三浦が四球を選び続く3番・中島がセンターオーバーとなる適時三塁打で1点差に詰め寄る。4番・前田がライトファールフライへの飛球で三走・中島がタッチアップし生還したかに見えたが離塁が早いと言うことで生還ならず。とても悔しい負け方だった」と悔しがった。
▽1回戦
(10月1日、野幌総合運動公園第二球場)
札幌真駒内
102011=5
012120=6
札幌東
(真)堀、中島―冨樫
(東)堀川、大橋―小林
▼三塁打:藤丸(東)
▼二塁打:堀、中島(真)藤丸(東)
2人の投手陣と3人の攻撃陣の名前が挙がった
★投手陣では2人の名前が挙がった。眞野ヘッドコーチにはコントロール、スピード、経験、マウンド度胸、スタミナ、ヘッドコーチからの信頼度など5段階評価で選手を紹介。
◆堀 渉真投手 2年・もみじ台ベアーズ 右投げ・右打ち
新人戦では6、7番を任され投手兼内野手として活躍した。
スピード⇒④ コントロール⇒④ 経験⇒④ マウンド度胸⇒③ スタミナ⇒③ 信頼度⇒④
~ヘッドコーチから一言~
マウンド上ではもっと大胆に投げてほしい。
◆中島啓太投手 2年・北野リトルメッツ 右投げ・右打ち
新人戦では副主将として3番を任され投手兼一塁手として活躍した。
スピード⇒④ コントロール⇒③ 経験⇒④ マウンド度胸⇒④ スタミナ⇒③ 信頼度⇒③
~ヘッドコーチから一言~
しっかりと走りこんで制球力を身につけてほしい。
★打撃陣では3人の名前が挙がった。投手陣同様、眞野ヘッドコーチにバットコントロール、長打力、チームバッティング、ミート力、勝負強さ、ヘッドコーチからの信頼度を5段階評価で表してもらった。
◆前田 空内野手 1年・里塚イーグルス 右投げ・右打ち
新人戦では1年生ながら四番を任され三塁手として活躍した。
バットコントロール⇒⑤ 長打力⇒⑤ チームバッティング⇒④ ミート力⇒⑤ 勝負強さ⇒④ 信頼度⇒④
~ヘッドコーチから一言~
これからもフルスイングを貫いてほしい。試合勘、走塁も良い。
◆三浦晃正 2年・緑丘ホーマーズ 右投げ・左打ち
新人戦では副主将で2番・二塁手として活躍した。
バットコントロール⇒④ 長打力⇒② チームバッティング⇒⑤ ミート力⇒④ 勝負強さ⇒④ 信頼度⇒⑤
~ヘッドコーチから一言~
向上心のある選手で、打線の中心になっている。試合の流れもしっかり掴んでいるキーマン。
◆佐藤大哲 2年・伏古わんぱくボーイズ 右投げ・右打ち
新人戦では主将で5番・遊撃手として活躍した。
バットコントロール⇒④ 長打力⇒③ チームバッティング⇒④ ミート力⇒④ 勝負強さ⇒③ 信頼度⇒④
~ヘッドコーチから一言~
主将として特に攻撃面で打線をけん引してほしい。
★思い思いの言葉を色紙にしたためた
※NGワードは全国優勝、全国制覇。もちろん大目標であることは 周知のこと、その大目標を実現するために、チームの中で自分は何をするべきかを問いた。
◆「自分次第」主将・佐藤大哲(2年・伏古わんぱくボーイズ出身)
「チームが勝つときも負ける時も自分の責任。チームの来シーズンの活躍は自分次第」と力強かった。
Q1)印象深い試合は
「秋季全道大会・決勝トーナメント1回戦の札幌東シニア戦。自分のエラーが失点に絡んでしまい敗れてしまった」と悔しがった。
Q2)チームのキーマンは
「自分です」と自らに期待した。守備では要、攻撃でも中軸を任される逸材。
Q3)秋季新人戦を戦い終えて、対戦相手の中に良い選手と思えた選手を一人挙げてください。
「余市シニアの宮下選手。守備も同じショートで堅い守りを見せていた」と実力を認めた。
Q4)北海道の高校で着てみたいユニフォームは?
「北海高校です」
新人戦では主に5番・遊撃手として活躍し、精神的支柱としてもチームをけん引した。身長170㎝、体重65㎏。右投げ・右打ち。
◆「底力」三浦晃正(2年・緑丘ホーマーズ出身)
「ギリギリのあと少しのところで敗れた。もっと団結した底力を見せれば最後勝ち切れると思う」と力強かった。
Q1)印象深い試合は
「秋季全道大会・リーグ戦の函館東シニア戦。2点リードで迎えた六回、先頭の自分が左中間を破る二塁打でチャンスを作ることができた。その後、6連打と打線がつながった。またセンターの宮川君のダイビングキャッチで流れを譲らなかった」と目を輝かせた。
Q2)チームのキーマンは
「宮川将大君(2年・大谷地東ドリームズ出身)。1番打者として出塁率も高く、足も速いので先の塁を狙える。長打力もあり、守備も上手い」と絶賛していた。
Q3)秋季新人戦を戦い終えて、対戦相手の中に良い選手と思えた選手を一人挙げてください。
「札幌東シニアの小林選手。ピンチの場面でも投手に声をかけるなど気遣いができ、ショートバウンドも決して後ろに逸らすことは無かった。また4番捕手として勝負強いところも見せていた」と実力を認めていた。
Q4)北海道の高校で着てみたいユニフォームは?
「札幌日大高」
新人戦では2番・二塁手として活躍し、持ち味の元気の良さでみんな盛り上げるムードメーカー。身長158㎝、46㎏。右投げ・左打ち。
◆「全力」中島啓太(2年・北野リトルメッツ出身)
「どんな時でも気を抜かず全力でプレーする」と力強かった。
Q1)印象深い試合は
「秋季全道大会・決勝トーナメントの札幌東シニア戦。投手としても投げたが打たれ、決勝点をやってしまった。」と悔しがった。
Q2)チームのキーマンは
「前田 空君(1年・里塚イーグルス出身)。1年生で四番を任され、何度もチャンスで打って、助けられている」と称賛した。
Q3)秋季新人戦を戦い終えて、対戦相手の中に良い選手と思えた選手を一人挙げてください。
「余市シニアの石川選手。バッティングではミートポイントが近い。どんな球でも決まったと思ってもカットされた」と実力を認めていた。
Q4)北海道の高校で着てみたいユニフォームは?
「札幌第一」
新人戦では3番・投手兼一塁手として活躍した。強肩に加え、打撃では勝負強いバッティングが持ち味だ。身長158㎝、46㎏。右投げ・左打ち。
真冬も土の上で実戦練習
11月23日に駒岡から長沼・室内練習場へ引っ越しを予定。全長100mにもなる室内練習場では守備練習、打撃練習、ピッチング、体幹トレーニングなどが同時に行えるスペースが魅力の一つと言える。また裏山の白樺を、選手ひとり一人がトレーニング用として自分サイズに切りこの冬から札幌真駒内のトレーニングアイテムとなる。
【今後の予定】
(11月)
12日:卒団式
23日:長沼・室内練習場へ引っ越し
(12月)
17日:練習納め
23、24日:和歌山市長杯出場
(1月)
6日:練習始め、長沼神社参拝
(2月)
24日:入団式
(3月)
23日:関東遠征(東村山シニア、佐野シニアさんと交流)
★動画は長沼にある全長100mにもなる室内練習場の様子
協力:札幌真駒内シニア