6年生にかける、あけぼのみどりFの中村君
JR新札幌駅、地下鉄新さっぽろ駅から徒歩5分の利便さと、高度な医療技術を提供し、地域医療の拠点になっている「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)。患者急増に対応して外来専門の「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック」(同区青葉町11丁目)を増設し、フル稼働している。今回のシリーズ「院内で見つけたアスリート」は、江別・あけぼのみどりファイターズの中村新(しん)君(10、江別太小5年)に登場してもらった。中村君はシーズン終盤の9月に野球ひじ(利き腕・左)が発症しボールが投げられなくなり、即刻「野球ひじ」治療で定評のある羊ヶ丘病院付属リハビリクリックに通院することになった。幸い軽症ということで、今ではフォームもしっかり改善され「違和感なく、スムーズに投げられるようになりました」と笑顔で話す中村君。夢はプロ野球選手、来季はけがを完全に治して小学生最後のプレーに挑む。
▽中村 新(10、江別太小5年=148センチ、38キロ、一塁手・投手)江別・あけぼのみどりファイターズ
けがをしたのはシーズンも終わりかけた9月。ひじに特別な痛みを感じるわけではなかったが、ボールが投げられなくなってしまった。「どうしたのか」と、ちょっと不安になって両親と相談、野球ひじ・肩治療で評判の羊ヶ丘病院で診察を受けて、ひじの損傷が分かった。1週間に1回程度のリハビリを続けた結果、今は安定したフォームも出来上がりスムーズに投げられるようになった。「投球の時の肩・ひじの位置を意識しながら練習しています」と中村君。日に日によくなっていることを実感しているという。
足と守備には自信を持っており、4年生の時にはレギュラーでジャビット大会に出場し決勝まで進んだが惜しくも優勝は成らなかった。3回戦の月寒スターズ戦では、打順7番で出て2度のバントセーフを成し遂げ、韋駄天ぶりを発揮した。今後のプレーも足と守備でアピールして、プロ野球選手という大きな夢に向かって頑張っていく覚悟だ。「リハビリの先生から投げ方など、いろんなことを教えてもらいました。それを生かして何でもできる選手になりたい」と、将来を語る中村君。来季は小学生最後の年になるので、けがを完全に治してゼロから出発する-と張り切っている。
(記者の目・中山武雄)自分の長所をしっかりつかんで、「何でもできる選手」を目指す考え方に感心しました。長所、短所はどんな人にもあります。悪いところを直すことも大切ですが、それよりも、いいところをどんどん伸ばしていくのが一番いいと思います。中村君は足と守備には自信を持っているようなので、そちらの方をどんどん伸ばしていって目標を達成してほしいです。頑張ってください。
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)が今年3月に外来患者専用のリハビリ施設「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック」を同区青葉町11丁目に開業し、スムーズな治療運営を目指してスタートした。施設内には野球規準に適合したリハビリ用の投球マウンドや最新のスポーツ鍛錬器具などをそろえ、患者のリハビリをサポートしている。
理事長の岡村健司医師は肩関節鏡視下手術7000例を超える実績を誇り全国トップクラス。当ストライク・サイトで連載した「野球肩って何?」(バックナンバー)は野球を始める少年少女や父母らの人気コーナーになった。また、リハビリを担当する理学療法士・作業療法士は90人を超えるスタッフが対応、その大半が学生時代には野球、サッカー、スキー、テニス、バレーボールなどのアスリート経験者で、患者の気持ちをよく理解し、ある時は良き相談者になって患者の心の支えになっている。
「野球肩って何?」(バックナンバー)
第1話「その原因」
第2話「投球フォームから」
第3話「どうして起こる」
第4話「症例の中から」
第5話「症例の中から」
第6話「不安定肩」
【受付・診療時間】
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羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック ☎011-351-0881
取材協力:医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院