【動画付】札幌新琴似が札幌豊平を2‐0で制し7年ぶり7度目の出場決める!/G杯・決勝
9日、札幌麻生球場で行われた第2回全日本中学野球選手権北海道地区大会・決勝は、札幌新琴似シニアがボーイズリーグ2年連続の優勝を目指す札幌豊平ボーイズを、2‐0で下し7年ぶり7度目の出場を果たし、8月14日から東京都などで行われる中学硬式野球の頂・ジャイアンツカップへ北海道地区代表として出場する。
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準決勝2試合の記事は発行人の中学野球ブログで紹介します。
◆決勝
札幌豊平ボーイズ(ボーイズ1位)
0000000=0
001010×=2
札幌新琴似シニア(シニア1位)
(豊)西正、増田-信岡
(新)山田-布施
▽二塁打:山田、岡部2、庄内(新)
剛腕・山田 決勝も0行進「日本一へ」
ジャイアンツカップ北海道地区予選・決勝は、今大会屈指の好カードとなった。リトルシニア1位の札幌新琴似シニアとボーイズリーグ1位の札幌豊平ボーイズの対戦。札幌新琴似の一方的な試合展開も予想される中、試合は一転1点を争う好ゲームとなった。0‐0で迎えた三回、二死から2番・岡部巧実(3年・篠路ビックファイヤーズ出身)が、センターオーバーとなる二塁打で好機。3番・金丸斗南(3年・札苗スターズ出身)が、四球を選び一、二塁とし、続く4番・山田翔太(3年・中の島ファイターズ出身)が、コンパクトにセンター前へはじき返し、二走・岡部が一気に生還し1点。結果これが決勝点となった。五回にも1点を加え2点のリードを守り抜き7年ぶり7度目のジャイアンツカップ出場を決めた。金丸斗南主将(3年・札苗スターズ出身)は「この大会に向けて一致団結してやってきた!さらにチームのレベルを上げて優勝したい」とキッパリ。
新琴似ナイン、ピンチにも冷静に守り抜いた!
投げては山田投手が得点圏に走者を置く場面もあったが、落ち着いたピッチングで札幌豊平の攻撃を0に抑えた。またバックも山田の力投に応えた。三回表、一死一、二塁の場面、3番・増田大貴(3年・石山フォックス出身)が、センターフライ。ここで機動力を生かした攻撃となっていたため二走が戻れずダブルプレーに仕留める。続く四回、無死一塁の場面で投前の犠打となり1-6-3のダブルプレーで切り抜けた。山田投手は「初球から打ってくるので入りを意識した。ピンチの場面でも冷静に投げることができた」と落ち着いていた。生嶋宏治監督(56)は「投内連係、バント処理は日々練習でやっている。成果が出た」と喜んだ。七回を7安打無四球無失点の内容は、まさに要所を抑えエースらしいピッチングで最優秀選手賞にも選出された。同チームは日本選手権に続きジャイアンツカップと日本一掴んでみせる!
札幌豊平、互角の戦いを見せるも決勝であと一歩
試合は0‐2と敗れるもいくつも見せ場を作った。初回、二死から3番・増田、4番・西正真也(3年・石山アトムズ少年団出身)の連打で先制機を作った。三回一死から1番・腰山生蕗(真駒内ドリームズ出身)、2番・佐々木 陸(3年・ニュースターズ出身)と連打で一死一、二塁など好機を作った。得点を上げることは出来なかったが、札幌豊平打線が迷いなく初球から結果を恐れず積極的に振るスタイルは輝いていた。また先発した西正、増田投手らも札幌新琴似打線に対し、けっして逃げることなく向かっていった選手たちに試合後、涙は無かった。先発した西正投手は「強力打線ですが、まっすぐ中心で投げた。悔しいですがやり切った感はある。全国の前に良い経験ができた」と充実した表情で話した。佐藤洋介監督(57)は「5点はしょうがない。と挑んだ決勝だったが、選手たちが強気で押してくれた。全国までまだ時間があるので打線の強化を図ります」と全国・日本少年野球選手権大会へ気持ちを切り替えた。
協力:北海道野球協議会