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被災地の野球少年へ“夢”プレゼント

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被災地の子供たちから斎藤投手へ贈った”寄せ書き応援幕”。「逆に励まされます」と喜ぶ斎藤投手(左から2人目)。右隣が奥山総監督

ポニー旭川中央BBCの奥山総監督

ポニーリーグ北海道連盟(岡島憲吾連盟長)で活躍する旭川中央ベースボールクラブの奥山吉仁総監督(51)が、東日本大震災で未曾有の被害を受けた被災地の野球少年たちを励まそうと、日・米・韓の3カ国で野球関係者らに支援の募金活動を呼びかけ(3月ストライク既報)、集まった支援金で米大リーグ・斎藤隆投手のTシャツや帽子などを購入し、このほど気仙沼市の津谷中学野球部に贈った。また、奥山総監督は、親交のある韓国プロ野球界にも支援を呼びかけ渡韓、サイン入り野球ボールなどの寄贈を受けた。贈呈イベントには、春休みを利用して旭川中央BBCの選手たちも参加し、交流試合やがれき処理のボランティアに参加するなど、2泊3日の貴重な体験をした。贈られた津谷中野球部の選手たちは、同じ東北出身(仙台市)で憧れの大リーガー斎藤隆投手の名前入りTシャツを手に大喜びだった(奥山総監督談)。将来、プロ野球選手らを目指す被災地の子供たちにとってはでっかい“夢”プレゼントとなった。

(取材・中山武雄、写真提供・旭川中央ベースボールクラブ)

仙台出身の斎藤隆ら大リーガーに支援の輪

奥山総監督の心を揺さぶった被災地応援のきっかけは、昨年9月に自ら被災地に出向き、その惨状を目の当たりにしたことだ。「言葉に言い表すことのできないショックを受けた」と当時を振り返る奥山総監督。そして今年の1月にNHKで放映された「日本人メジャーリーガーの群像 故郷に捧げるマウンド~ブリュワーズ斎藤隆~」の番組だった。けがから不調に陥り、一時は引退まで考えた斎藤が、被災にもめげず頑張っている故郷の野球少年たちの姿を知り、「自分が活躍することが被災地の子供たちを励ます一番の良策だ」と発奮し中継ぎ、ストッパーで見事に復活、ブリュワーズを29年ぶりに地区優勝に導いた。たまたまテレビを見ていた奥山総監督、辛い思いをしながら頑張る野球少年たち、子供たちを励ます斎藤投手。被災地の惨状を見てきた奥山総監督にとって、じっとしていられない心境になった。プロとアマの違いはあるが同じ野球人として「何か行動を起こすべき。少しでも子供たちに役立つことをしなければ」との思いに駆られ、即行動を起こした。

韓国プロ野球界にも賛同の輪。元プロ野球選手のノ・ジュンウ氏(右)から野球ボールなどが贈られた。奥山氏と固い握手

早速旭川中央BBCと8年来の交流がある、斎藤投手が移籍した米大リーグ・ダイヤモンドバックスの関係者に連絡、支援活動を呼びかけた。斎藤投手ら関係者も二つ返事で快諾、奥山総監督自ら10日間の日程で渡米して、ダイヤモンドバックスの本拠地があるフェニックス市で募金活動を行った。斎藤投手の激励メッセージや募金5000ドルが集まり、斎藤投手の名前が入ったTシャツや帽子を購入した。「募金は金額ではない。大リーグで頑張る先輩との交流を通じて、子供たちに夢を持ってもらいたい」。奥山総監督の行動はそれだけにとどまらず韓国のプロ野球界にも呼びかけ渡韓、元巨人のイ・スンヨク、元ロッテのキム・デジュンらも賛同して、サインボールなどの提供があり被災地支援の輪を広げた。

旭川の子供たちも被災地でがれき処理を体験

愛情と激励がぎっしり詰まったアメリカと韓国の“お土産”を手に3月末、奥山総監督と旭川中央BBCの選手7人が気仙沼市津谷中を訪れ、被災地の選手や野球関係者に募金で購入した斎藤隆投手のTシャツや帽子などを贈った。その中には、旭川中央BBC、旭川中央ちびっこの選手たちが小遣いを出し合った寄付金も含まれている。

応援の寄せ書きを贈った旭川中央BBCの選手たち

津谷中と激励の意味を込めての交流試合や夜の合同合宿などを行って親交を深める中、少しでも被災地復興の手助けをしたい-との思いで、がれき処理の貴重な体験もした。旭川の子供たちにとっては忘れることのできない思い出となった。「野球の絆が、この貴重な体験を味わわせてくれたと感謝しています」と奥山総監督。今後も被災地の野球少年たちと手を携えながら、「微力ながらお手伝いをして行きたい」と語っていた。

交流試合で絆を深めた旭川中央BBCと気仙沼・津谷中

被災地の野球選手に贈られた斎藤隆投手のユニホーム

野球少年の夢とともに歩む「XB」ブランド

安価で高品質のグローブ、ボール、バットなどの野球製品のほか、スポーツマーケティング・コンサルティング事業、マネジメント・エージェント事業などをグローバルに展開するスポーツビジネス総合企業の株式会社「クロス・ビー」(東京都港区)が開発した「XB」ブランドが道内野球少年たちの間で人気が高まっている。

ポニーリーグ旭川中央ベースボールクラブの捕手、山田陣君(名寄東中2年)と、内野手の佐藤涼太君(旭川東洋中2年)の2人が昨秋から「XB」グローブを使用し始め、「最高の使い心地」とお気に入りだ。「XB」グローブは、捕手、投手、野手用すべてのグローブにキップレザー(生後1年程度の牛の革)が使用されており、柔らかくしっとりした感覚が手になじみ、しかも耐久性が高いとあって、評判を呼んでいる。「値段も手ごろで、すごく気に入っています」と山田捕手。「このグローブが大好き。艶があって形もよくて使いやすい」と話す佐藤君。2人は「XB」グローブという強い見方を得て、今季も頑張っている。

「XB」グローブを手に活躍を誓うポニー旭川中央BBCの山田捕手

XBグローブを手に、フィット感もいいと言う佐藤君

XB製(キャッチャーミット)

取材協力:旭川中央ベースボールクラブ奥山吉仁総監督・気仙沼市津谷中学野球部・米大リーグダイヤモンドバックス斎藤 隆投手ら・株式会社クロスビー

ストライク発行人 大川

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コメント

加島正資さん より

相変わらず、野球やってますね、お元気でしたか、
いい子を育てて下さい、私も相変わらずです、お役に立てる事があれば、お知らせ下さい。

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