【記録】和歌山市長杯、札幌新琴似準V
(11月22~24日・紀三井寺公園野球場ほか)
中学硬式リトルシニアの第32回和歌山市長杯大会に、2度目の決勝に駒を進めた北海道の札幌新琴似シニアは、関東の世田谷西シニア(東京)に1-6で敗れ、惜しくも準優勝に終わった。同チームは平成14年度から出場し、決勝進出は今大会で2度目。今年は札幌新琴似から2チーム(A,B)が出場。札幌新琴似B、小樽、真駒内チームらは、決勝進出は叶わなかった。
◆決勝(24日・紀三井寺公園野球場)
世田谷西(関東)
2300100=6
0001000=1
札幌新琴似(北海道)
(世)樋口、田反-中村
(札)斎藤、鈴木、白川、奥田‐中屋
▽二塁打:今野2、奥村、宇間、中村(世)、小林2(札)
札幌新琴似は、予選リーグ初戦・和歌山シニアを4-0下し、続く二戦目で今大会優勝候補に挙がっていた大阪福島を八回特別ルールで破り、勢いそのままに予選四戦を全勝で勝ち上がった。決勝トーナメントの準決勝では先発・向井彪流(中2・前田リトル出身)が、藤井寺シニアを、五回1安打1四球の完封。五回コールドゲーム7-0で勝利した。決勝は、序盤力みのあった先発・斎藤高志(2年・東雲ファイターズ出身)を世田谷西打線が攻め立て二回終わって0-5、四回に1点返すも続く五回にも加点され1-6で序盤の失点が悔やまれ優勝には一歩届かなかった。
新チームは始動から日ごとに成長し、リトルシニア秋季全道大会新人戦を制して秋の和歌山市長杯まで駆け上がった札幌新琴似ナイン。初優勝を狙った今大会であったがこの負けを喫した世田谷西への雪辱は次の全国の舞台に期待したい。出場が確実な来春の選抜大会への課題の打力アップは明確となった。
生嶋宏治監督(53)は「決勝は流れが掴めないうちに敗れた。世田谷西さんの気迫が上回った。しかし秋の全道を制してから選手たちがぐんぐん伸びてきている」と秋の手応えを口にし、主将の奥田一聖(中2・東16丁目フリッパーズ出身)も「全国の強豪と戦いまだまだ足りないところがあった。打つ方では全国レベルに比べ負けている。足りない打力補って全国制覇を目指します」と力強く前を向いた。
【参加チーム】
○関東(2)世田谷西、横浜青葉
○北海道(4)札幌新琴似(2チーム)、小樽、札幌真駒内
○東海(2)愛知西、名古屋北
○中国(0)
○他団体(1)岩出ボーイズ
○関西・西部ブロック(1)尼崎北
○関西・北大阪ブロック(6)東大阪、枚方、箕面、交野、豊中、池田
○関西・奈良ブロック(4)大和高田、天理、橿原磯城、奈良中央
○関西・南大阪ブロック(7)泉佐野(2チーム)、高石、富田林、貝塚、大阪狭山、初芝立命館
○関西・市内ブロック(3)大正、大阪福島、東成
○関西・和歌山ブロック(6)有田、由良、橋本、粉河、和歌山(2チーム)
【記録】
(22日・紀三井寺公園野球場)
(リーグ戦①)
和歌山(関西)
0000000=0
001030x=4
札幌新琴似(北海道)
(和)花田―谷口
(札)鈴木、石田、白川-中屋
▽二塁打:奥田、小倉(札)
(リーグ戦②)
大阪福島(関西)
00040001=5
20010012=6
札幌新琴似(北海道)
(八回特別ルール)
(大)中川、堀江、濱―濱、福本
(札)斉藤、奥田、向井―中屋
▽三塁打:中川(大)鈴木(札)
▽二塁打:野村(大)
(23日・県立和歌山東高等学校)
(リーグ戦③)
橿原磯城(関西)
01100001=3
10000102=4
札幌新琴似(北海道)
(八回特別ルール)
(橿)坂根、奥本、南野-石田、石岡
(札)向井、鈴木、斉藤、奥田-中屋
▽三塁打:田中(橿)
(リーグ戦④)
札幌新琴似(北海道)
0050002=7
0101100=3
東成(関西)
(札)白川、石田、奥田-佐藤、中屋
(東)古殿、徳永―徳寄
▽三塁打:奥田(札)
▽二塁打:古殿(東)
◆準決勝(24日・紀三井寺公園野球場)
札幌新琴似(北海道)
11311=7
00000=0
藤井寺(関西)
(五回コールドゲーム)
(札)向井―中屋
(藤)土肥、松尾―北辻
▽二塁打:小林、大沼、奥田、向井(札)
協力:新琴似シニア