札幌大谷が8‐1で余市を下し初優勝 二回に石鳥満塁弾HR
第44回日本選手権大会北海道大会 兼 第27回道新スポーツ杯夏季全道大会(日本リトルシニア中学硬式野球協会、道新スポーツ主催)は26日、札幌市の麻生球場で準決勝2試合と決勝があり、決勝では札幌大谷が余市を8‐1で下し、初優勝を飾った。
有賀良太監督(31)は「子供たちが頑張ってくれた。二回のホームランが大きい。
全国では一つひとつ勝ち上がっていきたい」と全国を見据えた。決勝を戦った札幌大谷、余市は7月31日から東京都で行われる日本選手権大会へ北海道代表として出場する。
◆決勝(26日・札幌麻生球場)
札幌大谷
0602000=8
0001000=1
余市
(札)太田、小原‐飯田
(余)綿路、桂‐臼井
▽本塁打:石鳥(札)
▽二塁打:飯田、太田(札)
◆準決勝
札幌大谷
3000029=14
0000000=0
小樽
(札)西原―飯田
(小) 伊藤、西沢、岩本、伊藤、田島―萩田
札幌新琴似
0000100=1
002000x=2
余市
(札)小林―五十嵐
(余) 鈴木―臼井
石鳥(3年)、推定飛距離115m満塁弾で初優勝
札幌大谷序盤の二回、ビックイニングを作る。一死から8番・太田流星(3年・菊水ベアーズ出身)の右線を抜く二塁打で好機。
続く9番・田口恭太(3年・ノースブラザーズ出身)もバントヒットで内安。一死一、三塁とし、1番・飯田柊哉(3年)が、適時左前打で先制した。
さらに2番・釜萢大司(3年・エルムファイターズ出身)も四球を選び一死満塁と好機が広がる。
ここで3番・石鳥 亮(3年・エルムファイターズ出身)が、2球目のあまく入ったストレートを、中堅手・藤澤大翔(3年・古平野球スポーツ少年団出身)のはるか頭上を越えるセンターバックスクリーンへ満塁本塁打を放った。「2球目のあまいストレートでした」と力強かった。
公式戦2本目は推定飛距離115m。打席ではセンター中心を心掛ける石鳥だが有賀良太監督(31)は「「チャンスに強く勝負強い打者」と指揮官も太鼓判。
チーム練習を終え帰宅後、欠かすことのない素振り200本は毎日の日課と努力を惜しまない。
「春の選抜・全国ベスト8、日本選手権では優勝」と目標は明確だ。憧れのプロ野球選手は、山田哲人(ヤクルトスワローズ)。「足も速く、遠くに飛ばせること」と目を輝かせ自らの理想を憧れの選手に重ねた。全国のてっぺんを目指し、再びバットを握りしめる。
盤石投手リレー
投げては先発・太田流星(3年・菊水ベアーズ出身)が、四回1失点の好投。五回から抑えの小原健人(3年・江別中央タイガース出身)が、リリーフで抑え悲願の初優勝を飾った。
春季大会に続き日本選手権大会道予選も優勝とこれまでの強さの原動力となっているのはやはり投手陣の頑張りに他ならない。
準決勝に登板したエース・西原健太(3年・赤平レッドレイズ出身)を始め、太田、小原の安定感は抜群だ!全国べスト8で掴んだ自信を胸に今大会5試合で1失点と盤石投手リレーを見せた。
四年ぶり2度目の全国・日本選手権大会で道勢初となる“てっぺん”掴んでみせる。
鈴木に次ぐ投手陣が鍵
余市は、勢いに乗る札幌大谷打線を封じることができず、悲願の初優勝はならなかった。
しかしエース・鈴木一茶投手は、準決勝で対戦した名門・札幌新琴似を1失点に抑えた力投は本物。「全国では1つ、なんとか勝ちたい」と謙虚な姿勢で試合に挑む。名門・余市は意外にも初出場。エース・鈴木の力投は全国でもトップレベル。全国上位を狙うには鈴木に次ぐ投手陣の充実が、鍵を握る。
次こそは、咲かせて下さい勝利の華を!
リトルシニアリーガー全国へ向かう!
今大会決勝で戦った札幌大谷、余市は、日本選手権大会(7月31日から東京)へ。小樽、札幌新琴似、札幌南の3チームが林和男杯大会(7月22日から長野)。恵庭、札幌豊平東、岩見沢、札幌北、函館港西、札幌西の6チームは東日本大会(8月8日から静岡)へ。旭川西、北広島、札幌中央の3チームは東アジア大会(8月7日から宮崎)へそれぞれ出場することが決まった。また札幌大谷、余市、小樽、札幌新琴似の4チームは全日本中学野球選手権大会(ジャイアンツカップ)北海道大会(7月9日から札幌市)へ出場する。
協力:財)日本リトルシニア中学硬式野球協会北海道連盟