知っておきたい!ポジション別、グラブ
【札幌市南区の野球専門店】スポーツショップ古内の社長
古内克弥のコラム No.6
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グラブのポジション別特徴
こんにちは、古内克弥です!
今回は、グラブのポジション別の特徴をお伝えします。
基本的な特徴さえ掴んでおけば、グラブ選びをする際の立て札となってくれると思います。
是非、読んでみて自分のグラブと照らし合わせてみてくださいね。
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投手用のグラブ
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投手用グラブ
投手用のグラブは、大きくて硬めのものが好ましいです。
ピッチャー返しなど取れなくても叩き落として処理するケースもあり、芯のしっかりしたものが良いです。
ウェッブにも注意することが必要で、隙間からボールの握りが見えて投げる球種がバレてしまうこともあります。
ポケットは広く深めのものが好まれます。
形の特徴としては、横型が主流でした。が、最近ではコントロール重視の縦型も増えてきています。
横型は、投球時に強く左手を握りこむタイプの人に多い傾向があります。
縦型だとどうしてコントロール重視になるのか。
それは、投球動作に入り、左手をキャッチャーに向けた時に、縦型だと一直線にキャッチャーを指すような形になるからです。
また、横型だと力が入りすぎてしまい、体が開いてしまうような人は、縦型だと体が開きにくくなるので、試してみるのもいいかもしれません。
もちろん、これは好き好きですから、自分で色々と試してみて、最高の形を編み出してみるのも面白いと思いますよ!
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捕手用のミット
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キャッチャーミット
大きく分けて2タイプあります。
【親指の先端部で捕球する浅めのタイプ】
ボール球をストライクに見せるなど、高度な技術が要求されます。
捕球後に手首から先だけでミットをわずかに動かすことが出来るので、ストライクゾーンに際どい球も、ストライクに寄せるテクニックを使うことが出来ます。
【ポケット部分の中心でがっちりつかむタイプ】
低めの変化球が多いケース、相方であるピッチャーのコントロールが不安定、という方に向いています。
とにかくがっちり捕球する。ファンブルゼロ!というキャッチングをしたい人に向いていると思います。
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一塁手用のミット
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がっちり捕球できるポケットの深いものが良いです。
内野手からの送球、色々な種類の打球、ボールを捕球するのが最優先。
最近は全般的にコンパクトで操作性の良いモデルも好まれています。
ファーストの目的は
「絶対にキャッチングすること」
「キャッチしたら絶対に落とさないこと」
です。
どんな悪球も確実にキャッチして、キャッチしたら二度と落とさない。そんなミットを選んで使ってください。
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二塁・遊撃手用のグラブ
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内野手用グラブ
捕球からスローイングへスムーズに移行できる浅めのポケットが主流です。
ボールをつかむと言うより、打球を止めてすぐに送球するイメージです。
現在はグラブの使い方でやや大きめでやや深いポケットの確実に捕球するタイプも増えています。
こちらも、あなたの捕球の目的によって選ぶ形は変わります。
深いもの、大きめのものであれば、ファンブルを防ぐことが出来るでしょうし、浅めのものなら、速くて華麗なプレイがしやすいでしょう。
あなたはダブルプレイでチームを救いますか?速いプレイで内野安打を防ぎたいですか?
それなら浅めのグラブを選びましょう。
それとも、一つ一つを確実にキャッチして、相手の進塁を最低限に抑えたいですか?
それなら、深め、大きめを選んでみてはいかがでしょうか?
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三塁手用のグラブ
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三塁手用グラブ
内野手では一番深いポケットで大きいものが必要です。
強い打球を処理するケースも多く、親指・小指のしっかりしたものが向いています。
思いっきり引っ張る打球を捕らなくてはいけないため、かなり強い打球がくる可能性があります。
がっちりした、大きめ、深めがオススメ。
オールラウンドのグラブというのも販売されていますが、オールラウンドのグラブとサード用はかなり似通っています。
ポジションがまだ決まっていないのなら、サード用を選ぶといいかもしれませんね。
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外野手用のグラブ
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外野手用グラブ
縦に長くボールを挟み捕りするタイプと、コンパクトで捕ってからすぐに送球するフィールディングを重視する2タイプ。
小指部に小指・薬指の2本を入れて、より縦に使いやすくするタイプが増えています。
とにかく1mmでも遠くの球をキャッチしたい!と言う方は縦長のタイプを。
打球の下に素早く走り込みたい人はコンパクトなタイプを。
選ぶといいと思います。
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深め、浅めって何?
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よく、「深め」「浅め」と言いますが、(このコラム内でもたくさん出てきましたね。)どう言うことかわからない。と言う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「グラブの深さ」と言うのは、グラブを閉じた時に、グラブの捕球面から、指先までの、「奥行き」の距離のことです。
奥行きが長いものが深め。
奥行きが短いものが浅め。
とそれぞれ表現します。
深いグラブは、捕球面でキャッチしてから、万が一弾いてしまったとしても、グラブ内に収まる可能性が高いので、がっちりキャッチ系、一つ一つ確実系な人に向いていると思いますよ。
選ぶ際の参考にしてくださいね。
今回のコラムはいかがでしたか?
ポジション別にグラブが分かれているのは知っていたとしても、
深め、浅め。と言う表現は、なかなか聞き覚えのないことなのではないでしょうか?
グラブ一つとっても、いろんな知識や表現がありますね。
スポーツショップ古内では、こうした説明も交えながらグラブを販売することを心がけています。
僕自身が野球をしてこなかったこともあって、初心者の方にどうやってわかりやすく表現しようかな、なとはとてもたくさん練習してきました。
女性スタッフも多いので、そのスタッフでもわかるような説明の仕方を心がけるようにしています。
専門店って敷居が高いと言うイメージを持つ人がたまにいらっしゃいますが、むしろ、野球を始めたばかり。まだ野球の用語がよくわからない。と言う人こそ、絶対に来て欲しいな、と思っています。
もちろん、マニアの方も大歓迎ですよ!
グラブ談義しましょうね!
sportsfuruuchi@gmail.com
↑感想、質問、「こんな話が聞きたい」などございましたら、こちらまで!
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No.1 「綺麗な肌は好きですか?」https://www.strike-web.com/201811260919/
No.2「将来の夢はグラブ職人!?」https://www.strike-web.com/201812031248/
No.3「お手入れのコツは「手洗い」」https://www.strike-web.com/201812101432/
No.4「グラブづくりイベント」https://www.strike-web.com/201812171410/
No.5「赤ちゃんに学ぶ、外角低めの克服法」https://www.strike-web.com/201812241339/
――――――――――<コラム著>――――――――――

古内克弥氏
株式会社スポーツショップ古内
代表取締役社長 古内克弥
1982年4月15日生まれ
小学5年生の時に家業であるスポーツショップ古内の販売をお手伝いした時に、接客の楽しさを経験し、将来の夢を「スポーツショップ古内をでっかくする」に設定する。
サッカー、バレーボールをメインに15種目ほどの競技を学び、大学で経営学を学んでゼット株式会社に入社。
ゼット株式会社では、グラブ工場で一年間グラブ製作に携わり、グラブの知識を覚える。
三年間の修行を経てスポーツショップ古内に入社する。
2017年、代表取締役社長に就任。
「札幌をスポーツカルチャー人口日本一にする」をゴールとした、札幌市のスポーツ&カルチャーフェスティバル「スポカル」の副実行委員長もつとめ、スポーツ普及に携わる。
学校や企業への講演依頼も年に10回ほど受け、経営、マーケティング、地域活性化などのテーマで話をしている。