<中学硬式野球>九州事情を取材した。

九州連盟の選手たち=5月、野幌運動公園
4年前、ジャパンリーグからポニーリーグへ
19日、江別市の野幌運動公園で行われていた日本ポニーベースボール協会主催のAP日本代表選手選考会の取材にあたり同協会加盟の九州連盟の関係者に中学硬式野球の九州事情を聞くことができた。
現在、ポニーリーグには北海道、関東、関西、九州、沖縄の5連盟があり九州連盟は4年前、ジャパンリーグからポニーリーグへ2014年(平成26年)に新規加盟し、福岡を中心に佐賀県、長崎県を含む九州北部に18チームが所属している。
激戦区、九州5団体
現在、九州には中学硬式野球団体が概ね5リーグある。リトルシニア、ボーイズ、ポニー、フレッシュ、ヤングと並ぶ。
今回取材協力をいただいたポニーリーグ九州連盟のルーツは、30年ほど前まではフレッシュリーグに属していた。
当時は九州全土に50チーム程あるリーグだった。
その後、1990年(平成2年)にジャパンリーグが立ち上がる。フレッシュの約半数近くとなる24チームで九州北部を拠点に置きスタートした。また鹿児島県を中心とした九州南部を拠点とするドリームリーグも同時期に立ち上がった。
それから24年後の2014年(平成26年)、ジャイアンカップの代表枠を巡り当時24チームが所属していたジャパンリーグから18チームが、ポニーリーグへ新規加盟。現在の九州連盟(福岡県15チーム、佐賀県2チーム、長崎県1チーム)となっていき現在の指導者・役員の多くはジャパンリーグ時代を良く知る人材が連盟を支えている。
また2014年当時、残りの6チームは新たなリーグ・レインボーリーグを立ち上げ現在も活動していると言う。
『ジャイアンツカップ』出場枠について
中学硬式野球の日本一を決める大会。2015年まではシニア、ボーイズ、ヤング、ポニー、フレッシュなど各リーグに出場枠が割り当てられていたが、2016年から出場枠が地区割り当てに変更となった。
全国を9ブロックに編成し高校野球の地区大会のように各地域で予選を行い、本選に出場する32チームを選出する方式に変更となった。
第1回大会から出場枠32は現在も変わらない。
全国で約1500チームが、目指す大会となっている。
これは約48チームに1枠の計算だ。
リトルシニア、ボーイズ、ポニー、ヤングと、主に九州を拠点とするフレッシュを加えた5リーグが予選出場が認められている。
九州地区は4つに分けられる
ジャイアンツカップ代表枠は、九州4地区に分けられる。
九州A地区:一番チーム数の多い福岡県が90チームで2枠。
九州B地区は佐賀県、長崎県、熊本県、大分県で58チームで1枠。鹿児島県、宮崎県で46チームで1枠。
九州D地区は沖縄で1枠となっている。
北海道事情
北海道地区はリトルシニアが35チーム、ボーイズが10チーム、ポニーが3チームの計48チーム。
我が北海道は実に平均的となっていることが分かった。
北海道地区からは過去優勝はまだ無い。
2003年の札幌新琴似シニア、2015年の小樽シニアの2チームが準優勝を果たしているのが最高だ。