余市シニア、道内中学硬式の頂点掴む!

初優勝の余市リトルシニアナイン=7月、札幌麻生球場
中学硬式野球の日本一を決めるジャイアンツカップ(8月、東京)北海道地区予選の準決勝2試合と決勝が行われ決勝で余市リトルシニアが札幌新琴似リトルシニアを11‐4で下し、初優勝を飾った。
同チームは8月12日から東京ドームなどで行われる全日本中学野球選手権大会へ北海道地区代表として18年ぶり2度目の出場する。
余市は、2000年大会に出場し3位の成績を挙げている。
道内勢は2015年大会に小樽シニア、2003年大会に札幌新琴似シニアがそれぞれ準優勝の活躍。
◆決勝の速報はコチラ
春季大会では3回戦で札幌東に6‐11と涙しその後、ロングティーなどを積極的に取り入れ打撃向上を図った。
後に行われた日本選手権北海道予選の決勝トーナメントでは平均得点8.75点と強力打線を武器に初優勝を飾った。
勢いそのままに挑んだ同大会でも3試合で7.33点と強力打線が大暴れした。
橋本正一監督(44)は「全国大会では守備力の向上、打撃ではさらに振りこんで挑みます」と全国大会に意欲を見せた。
◆決勝(8日、札幌麻生)
余市シニア
0015014=11
3000010=4
札幌新琴似
(余)石川、藤田(5回)、石川(7回)―臼井
(新)井樫、佐藤(4回)、桐田(4回)、田中(6回)、山村(7回)―川口
▽三塁打:宮下(余)
▽二塁打:石川2(余)古関(新)
余市シニア、四回集中打で逆転呼ぶ!

石川投手(余市)
余市は1‐3と2点を追う四回、先頭の7番・村上大我(3年・京極野球スポーツ少年団)、8番・花田桜汰朗(3年・黒松内スターズ)の連続安打と9番・小田切順正(3年・ニセコ野球スポーツ少年団)の犠打で一死二、三塁と好機。
次打者が倒れ二死となるも2番・片山 礼 (3年・共和東陽野球スポーツ少年団)に死球、続く3番・石川 真(3年・木古内ジュニアホークス)にも連続死球で押出し。
バッテリーミスも重なり同点。ここで4番・宮下朝陽(3年・ 黒松内スターズ)が、センター前タイムリーで三走・片山に続き二走・石川も生還し4点目。
さらに5番・臼井凱斗(3年・朝里ホーネッツ)、6番・出村航太(2年・喜茂別野球スポーツ少年団)が、3者連続センター前を放ちこの回大量5点を奪った。
六回に1点、七回に大量4点を奪い試合を決めた。
終わってみれば15安打11得点と強力打線を印象づけた。
全安打数15本の内、半数以上を放ったセンター返しが9本と目立った。
投げては石川、藤田一哉 (3年・余市強い子スポーツ少年団)、再登板の石川と継投し、粘る新琴似を振り切った。
最優秀選手賞には石川選手が選ばれた。石川は「ピッチングではアウトひとつずつ、バッティングでは後ろにつなぐよう意識してやりたい」と全国大会に意欲を見せた。

優勝の余市シニア
札幌新琴似、決勝で涙
新琴似は初回、一死二塁から3番・川口友翠(3年・清田中央フレンズ)がレフト前につなぐと4番・疋田悠真(2年・東16丁目フリッパーズ)がセンター前へタイムリー。
さらに5番・古関裕太(3年・中の島ファイターズ)が、右中間を破る2点タイムリー二塁打でこの回3点を奪い先制したが続く二回、一死から連続死球で一、二塁の好機を作るも追加点を奪えなかった。
投げては先発で好投した帯川は大会規定により三回で降板。四回以降、4投手が登板するも余市打線を抑えることができなかった。
優秀選手賞に古関選手が選ばれた。

準優勝の札幌新琴似=7月、札幌麻生球場
また新琴似の中で3番を打つ川口選手の活躍が目立った!
今大会12打数6安打で長打2本、打率5割の成績。
ポジションは頭脳も体力も必要な捕手でありながらこの成績は立派。
線はまだ細いが近年の成長カーブが凄い!今後の活躍に注視したい。(書き手:大川祐市)
~準決勝の戦いは下記にて~
◆準決勝・余市VS札幌大谷はコチラ
◆準決勝・札幌新琴似VS札幌真駒内はコチラ
協力:NPO法人北海道野球協議会