けがを治して剛速球復活!旭川大の松村さん
「たきうち整形外科スポーツクリニック」(札幌市中央区南1西6、北辰ビル2階)に通院する今月の「院内で見つけたアスリート」は、旭川大・投手の松村尚汰さん(3年)を紹介する。松村さんは高3のころから痛みが発症していた利き腕の右ヒジを大学2年の昨年7月に同クリニックで手術(じん帯断裂)し、リハビリ治療を続けている。今年3月には練習試合で”試し投球”が出来るまでに回復したが、完全投球には「あと一歩」のところまでこぎつけた。8月25日から始まる北海道六大学野球秋季リーグ戦には「ぜひ出場したい」と、いまリハビリに懸命だ。

高校時代は145キロの剛速球を投げた松村さん

旭川大の松村尚汰投手
▽松村 尚汰(旭川大3年=196センチ、85キロ、投手)旭川・青雲クラブ-旭川・聖園中軟式野球部-明成高硬式野球部-旭川大硬式野球部
小5から野球を始め、これまで投手一本で貫き通してきた松村さん。高3から利き腕の右ヒジが痛み出し、けがとの戦いが始まった。何度か地元の病院で診てもらったが原因がわからず昨年、「たきうち整形外科スポーツクリニック」で診察を受けてヒジのじん帯断裂とわかり、7月に手術を受けた。それから月1回の割合で旭川市からリハビリ通院している。今年3月に”試し投球”して、久々に投手としての感触を味わい「納得できる内容ではなかったが、投げられる喜び」を実感し、次への目標が見えてきたという。
196センチ、85キロと類いまれな体格に恵まれ、高校の時に145キロの球速を記録した。高2の夏の甲子園地区予選で7回一死満塁のピンチでリリーフ、2者連続三振でチームを勝利に導いた輝かしい実績がある。「スピードボールには自信があり、大学での目標は155キロ」と、さらに上を目指している。これまでけがで棒に振った野球人生を、ヒジを完全に治してあと1年余の大学野球で再スタートする覚悟は出来上がっている。この冬でさらに鍛え上げ、神宮大会で勝利をつかむことを掲げ、最終目標はズバリ、最低でも社会人野球、運があればプロも視野に入れる期待の大型投手だ。
中学3年で30センチも身長が伸びた。両親も大きいが本人曰く「よく食べ、よく寝ること」。けがの原因も自身でつかんでいる。「今まで手投げで投げており、それがひじへの負担となったと思います」と分析、野球経験の先生(リハビリ・理学療法士)から正しい投球法も学びフォームを矯正した。目標のために信念は揺るがず、高校時代からメディシンボールを使って「体の上手な使い方」を欠かさず続けている。けがで学んだ辛い経験をプラスに変えて1からの出直しを誓っている。
(記者の目・中山武雄)これまで数多くの野球選手を取材してきたが、196センチの長身は初めてで改めてその大きさにびっくりしました。ただ大きいのではなく、体重も85キロと素晴らしい体格にほれぼれしました。目標もしっかり立てて、けがを乗り越えて成就しようとする姿に頭が下がります。球も速い、高い潜在能力に期待しています。
札幌都心部(中央区南1条西6丁目、北辰ビル2階)に位置する利便性と、専門性の高い診断、治療を行うスポーツクリニックとして全道的に知られている評判の整形外科病院。瀧内敏朗院長は、プロ野球帯同ドクターや高校野球全道大会の担当医師などを務めるなど、スポーツ障害治療の第一人者で活躍している。
また、リハビリ担当の理学療法士らも豊富な知識と経験を持ち、迅速かつ確実な治療で日常生活への早期復帰をサポートしている。当サイト、ストライクで連載した瀧内院長の「ドクターのフォームチェック」は野球少年・少女らの選手、監督や指導者にも人気となった。
【ドクターのフォームチェック】
第1回「金子&高田投手」小樽シニア・岩見沢シニア所属
第2回「町田投手」西発寒ホークス所属当時
第3回「立野投手」真栄ボーイズ所属当時
第4回「大関投手」真栄ボーイズ所属当時
第5回「関根匡希」東ハリケーン所属当時
第6回「竹内快維」大栄クーガーズ所属当時
第7回「下重匡史」札幌北シニア所属当時
第8回「渡辺佑汰」札幌中央ビクトリーズ所属当時
たきうち整形外科スポーツクリニックへの問い合わせはメール、info@takispo.jp、☎011-241-8405へ。携帯電話から受付可能な「シマフクロウ・コール」もある。
☆受付・診療時間☆
昼の部=午前11時30分~午後3時(水曜日除く)
夜の部=午後4時30分~同8時(水曜日は夜の部のみ診療)
休診日=日曜・祝日、第2、4、5土曜日
取材協力:たきうち整形外科スポーツクリニック