常盤ハリケーン
勢力を溜め込んだハリケーンが大暴れの予感!
3月11日、日曜日。ちょうど一年前のあの東日本大震災があった日に、札幌市南区の常盤ハリケーン専用室内練習場へ訪れた。この時期特有の乾燥した気候からか澄み切った青空が印象的だった。この日は午前中常磐小体育館で練習した後、バッテリー組だけ室内へ移動し投げ込みを行った。昨年の2011年は今年の新6年生が数名レギュラーとして出場し、全市大会ベスト8出場3回(札幌選抜・Fsジュニア王座決定戦札幌支部予選・太陽旗)と実績と自信をつけた収穫の一年で終わった。今年に賭ける思いは昨年以上の成績とキッパリ。今春5月3日から行われる札幌選抜大会出場を決めており、昨年のベスト8のカベを打ち破り一機に優勝へと駆け上がりたい!ハウスで勢力を溜め込んだハリケーンが春から大暴れの予感!とチームは盛り上がっている。(書き手大川祐市)
◆常盤ハリケーン
創部:昭和58年4月(29年目)
責任者:佐藤順一
監督:青山哲史
主将:青山欣弥
●チーム構成
6年⇒8名 5年⇒4名 4年⇒1名 3年以下⇒4名 全団員17名
ビニールハウス製・室内練習場
ビニールハウスの室内練習場が20数年前、当時携わってくれたチーム関係者が「子供達のために」と建ててくれたものだという。縦30m×横4mほどのスペースは、主に投手陣の投げ込みが中心に行われ、シーズンインを目指した貴重な準備施設となっている。この室内練習場は専用球場とも隣接され、冬場のみならず夏場の急な雨にも対応できるなどチームにとって欠かすことのできない練習施設だ。しかし冬季間は雪下ろしやビニールハウスの修繕と想像以上に手間はかかる。過去何度か大雪による被害を受け大打撃の年もある。近年中国から黄砂が飛散し地上に降り注ぐとハウスも同様に傷みやすくなるという。しかしそうした手間を差し引いても貴重な施設となっているようだ。
◆チームの特徴を青山哲史監督(41)に聞いた
今年のチームは元気があって雰囲気が いい。持ち味は最後まであきらめないこと。特別飛び抜けた選手はいないが、チームのテーマでもある「みんなで戦う」が今年の選手達にも浸透してきたかなと感じている。投手陣の主軸となるのはエース丹治竜汰(6年)だが、シーズンを戦う上で投手は何人いてもいい!現在野手陣の中から数名をリストアップし投げ込み等で準備を進めている。打撃には楽しみな選手も多く期待の持てる打線が組めそうだ。シーズンインを目指して現在調整中だ!
◆青山監督に聞いた5段階評価
投手力⇒4 守備力⇒2 打撃力⇒4 機動力⇒4 メンタル⇒4 明るさ⇒4 ベンチワーク⇒5
◆青山欣弥主将にインタビュー
チームの特徴は元気があることです。今年の目標は元気100%で札幌選抜大会に優勝目指して戦うこと!去年の経験を生かして戦いたい。自身ではピッチングやバッティングでもチームのみんなに負けないよう頑張りチームを引っ張ります。
★発行人の目
今回はバッテリーのみ取材となった中で気になった選手を紹介する。エース丹治君はキレイなフォームで投げ込んでいたぞ、正に本格派といったところだ是非ファイターズJr選考会に挑戦してほしい逸材だ。続く杉本君も小柄ながら躍動感のあるファームであった。細かな修正は現在も行っていると聞くが、総合的にまとまっていた。他にも野手でありながら投手兼といった選手達が、層の厚い投手陣を目指してそれぞれの準備を進めていた。 あと気になったのは5年生ながら体格も良い左腕松原君も将来性を感じる逸材だ。こうした個性豊かな投手陣をまとめている強権捕手の相馬君もキャッチング・送球とそれぞれの精度を上げるよう練習していると聞く。最後にチームの象徴的とも言える元気一杯の青山欣弥主将が明るくチームをまとめていた。また監督の青山氏は東海大四高出身、同期には元巨人の大内貴志氏とともに甲子園出場をはたすなど活躍。そうした経験を常盤ハリケーンの選手たちは受け継ぎ大活躍の予感・・・。
発行人としては真夏の熱い中、大舞台でのハリケーンナインの元気な姿を観てみたい。
協力:常盤ハリケーン