第11回 食欲がない時に

第11回 チャーハン
夏の名残りの日中の温かい気温に対して、朝晩の冷え込みで1日の気温差が大きな日々が続いていますね。季節の変わり目に、風邪を引くことが多い時期です。
今回は、せっかくの食欲の秋に、食欲がない時の食べ方のヒントをお話しします。
風邪を引くと食欲がなくなり、胃腸も弱ります。
日本では古くから、風邪の時には、おかゆを食べる風習がありますね。普通に炊いた白米を食べるより、おかゆの方が消化が早く、栄養をしっかりと吸収してくれます。また身体をあたためる効果もあります。
胃腸への負担も少ないです。
しかし、おかゆがキライ…というお子さんも多いのではないかと思います。
私の子供たちもそうなのですが、おかゆは苦手です。
風邪を引いた時に、何を食べさせたら良いか悩みますが、おかゆ以外ですと、うどんはのど越しがよく食べやすいですね。
食べやすい…を優先すると、おかゆやうどんは風邪の時に食べるものの代表格ですが、実はデメリットとしては、栄養が偏ることにあります。
体調がよっぽど悪くはなく、元気に動けるけど、ちょっと風邪気味っぽいな…という状態で、食欲はあまりない…という微妙な時は、油を控えめにしたチャーハンや炊き込みご飯などが良いでしょう。
なるべく具材を多くして、栄養を摂り、免疫力を高めるのです。
先週、私の子供たちがまさにその状態で、風邪っぽい症状ではあるものの熱はないのですが一度に食べる量はいつもより減ってしまいました。次男にいたっては、粘膜が弱っているのか毎日のように鼻血を出していました。
免疫力をつけ、鼻血で失った血液を作り、少ない量でも栄養が摂れる物…と考え、炊き込みご飯やチャーハンを作りました。
チャーハンと言いましても、胃腸の負担を考え、油はほとんど使いませんでした。味付けも薄めです。
写真のチャーハンは、ひじき、枝豆、ピーマン、にんじん、キャベツ、ネギ、卵、鶏むね肉…を具材として使いました。最後に白ごまをふりかけています。
緑黄色野菜、海藻、豆類、脂肪分の少ないたんぱく質…をバランス良く使うことで、食欲のない時に少量でも食べてもらえれば、少しでも体調改善につながると考えた結果のものです。にんじんのビタミンAで粘膜を保護し、ピーマンびビタミンCで免疫力をアップします。緑黄色野菜は、ウィルスから身体を守ってくれるのです。
今回、私が使用した具材だけで、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB群、カルシウム、カリウム、鉄、マグネシウム、リン…など多くの栄養素を摂取できます。
チャーハンの作り方もご家庭によって味付けは違うと思いますので、レシピは省かせていただきますが、作るときはなるべく多くの具材をバランスよく使うことがポイントです。
食欲がない時でもなるべく多くの食材を使い、少量でも栄養のバランスを摂ってあげることが大切ですが、全く食欲がない状態の時は、無理せず、おかゆやうどんからスタートして、果物でビタミンCを摂るように心がけましょう。
体調が悪い時のお子さんの食欲の具合や食べる傾向は当然ながら個人差があります。あくまでも、ひとつのヒントとして読んでくださると幸いです。

老田よしえ
▽老田よし枝プロフィール
AFM北海道 主宰、アスリートフードマイスター1級、メンタルビジョントレーニング インストラクター。
テレビ局でADとして勤務後、結婚。退職した後、夫婦で渡米。2001~2014年アメリカ・ニューヨーク州在住。現在、野球少年の2児の母として日々奮闘中。
趣味はスキー(SAJ公認スキー準指導員)。
★ブログ「ライスボ~ル アスリートフードマイスターの母による野球少年を大きく育てる方法。」http://www.athletefoodmeister-yoshie.com/
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