勝負は来季!札幌・北都中の徳岡君

リハビリ室で軽くスローイングの練習をする徳岡君
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)の外来専用の羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック(同区青葉町11丁目)に通院し、リハビリ治療に奮闘している様子を紹介する「院内で見つけたアスリート」の今回の登場者は札幌・北都中軟式野球部の徳岡柚多君(13、1年)。
徳岡君は今年7月末に軟式野球部の部活練習中に腰を痛めて8月から同病院リハビリクリニックで治療を受けている。早期治療が幸いして今ではほぼ回復し最終治療の段階に入り、完全復活を待つばかりになった。「早く治して野球の練習をしたい」と来季を見据えてオフトレで鍛え直すと誓っている。

札幌・北都中の徳岡柚多君
▽徳岡 柚多(ゆうた、札幌・北都中1年=160センチ、50キロ、遊撃手)札幌・北都タイガース-札幌・北都中軟式野球部
これまで大きなけがをしたことがなかっただけに、今回の腰の損傷(腰椎分離症)はちょっと不安になった。
走ったり、過激な動きをすると急に痛み出し、「どうしたんだろう」と心配になり、「大きなけがだったら、どうしよう」と頭の中は今後のことで一杯になった。
早速両親と相談して羊ヶ丘病院で診断してもらい、リハビリ治療を受けることになった。診断の結果、「3か月間は野球や一切の運動はダメ」と言われショックは隠せなかった。
今は治療3か月を経過しようとしており順調に回復し、あとは医師の最終診断を待つばかりとなった。
けがの原因は、まだ体が出来上がっていない成長期特有のもの。
徳岡君も「このけがで、体づくりの大切さを教えられました」と、今後の練習メニューに体幹トレーニングをしっかり取り入れ、けがをしない体づくりを目指していく。
野球は小学3年生から始めた。2人の姉がソフトボールの選手だったので自然と野球の道に入った。
小学時代は投手で4番。足も速く、チームを引っ張ってきた。
中学になってシーズン途中で予期しないけがに泣かされ、まだ公式戦では力を発揮していないが今はけがを早く治すことに専念し、気持ちを来季の活躍に的を切り替えている。
けがをする前は部活の練習の後も自宅に帰ってランニングや素振りをほぼ毎日続けてきた努力家。
性格も明るく、チームのムードメーカー的な存在だ。来季の目標はズバリ、中体連で全道優勝、そして全国大会に出場することだ。
(記者の目・中山武雄)「野球はただやるだけではダメ。それなりの筋肉をつけないと」、けがの原因もしっかり分析しているところに感心しました。けがの代償は当然ありますが、徳岡君はそれを上回るものを得たように思われます。来季は必ずそれらが生きてきます。
評判高い「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)が昨年3月に外来患者専用のリハビリ施設「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック」を近隣の同区青葉町11丁目に開業し2年目に入り、急増する患者により良い医療サービスを提供し対応している。
施設内には野球規準に適合したリハビリ用のマウンドや最新のスポーツ鍛錬器具などを揃え、患者の早期復帰をサポートしている。
理事長の岡村健司医師は肩関節鏡視下手術7000例を超える実績を誇り全国トップクラス。当サイト・ストライクで連載した「野球肩って何?」(バックナンバー)は野球少年・少女、指導者や父母らの人気コーナーになった。また、リハビリを担当する理学療法士・作業療法士は90人を超えるスタッフが対応し、その大半が学生時代には野球、サッカー、スキー、テニス、バレーボールなどのアスリート経験者で、患者の気持ちをよく理解し、あるときは良き相談者になり、患者の心の支えにもなっている。
「野球肩って何?」(バックナンバー)
第1話「その原因」
第2話「投球フォームから」
第3話「どうして起こる」
第4話「症例の中から」
第5話「症例の中から」
第6話「不安定肩」
【受付・診療時間】
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【予約・問い合わせ】
羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック ☎011-351-0881
取材協力:医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院