東月寒レオンズ(豊平区)が初優勝 準V石山アトムズ
5月5日に開幕した札幌市の豊平区・清田区・南区の少年野球交流大会「第8回西岡第一病院旗争奪大会」(主催:豊平区、清田区、南区少年軟式野球連盟、後援:社会医療法人仁陽会 西岡第一病院)の決勝戦が11月10日、豊平区・吉田川公園で行われた。
雨天順延で異例の11月決着となったが、決勝戦にふさわしい素晴らしい試合内容で両チームのレベルの高さが随所で見られた。
出場39チームの頂点に立ったのは豊平区の東月寒レオンズ。1回の1得点を宮川恭輔投手(6年、主将)が守り切り、強豪・石山アトムズを完封して初優勝した。

接戦をものにし、初優勝した豊平区の東月寒レオンズ

準優勝の石山アトムズ(南区)。来月8日、J:COM東日本全国大会に出場する

5月5日に開幕、ロングラン熱戦が展開された「西岡第一病院旗」大会
▼決勝
石山アトムズ(南区)
0000000=0
100000X=1
東月寒レオンズ(豊平区)
(石)島津-大澤
(東)宮川-西藤
▽二塁打 大澤(石)
全員野球!準決勝に続き1-0の接戦を制し初優勝した東月寒レオンズ
東月寒レオンズが全国大会出場常連の石山アトムズを破って、悲願の優勝旗を手にした。
今季は「接戦に強いチームカラー」を前面に出して戦ってきたレオンズ、今大会決勝でもその実力をいかんなく発揮した。1回裏2死から四球、ヒット、四球などで満塁とし、石山アトムズの好投手・島津投手(6年)のコントロールの乱れを突き、押し出し四球で待望の先取点をもぎ取った。
虎の子の1点を守り切ったのがキャプテンでもあり、投手3枚看板の宮川投手。
スピードとコントロールの良さで強打線・アトムズを抑え切った。最終7回、アトムズの大澤に二塁打を許し、一打同点のピンチを招いたが冷静な投球判断で後続打線をピシャリと抑えて悲願の初優勝を導いた。
バックもよく守った。
アトムズの強烈打球をサード、ショートを中心に内野手、外野手とも好プレーを連発して失点を防いだ。
試合終了後にインタビューに応じたキャプテンの宮川投手は「最後(6年生)の大会で優勝できてうれしい。元気よく、粘り強いのがレオンズのいいところです。その結果が大きな大会優勝につながりました」と、笑顔で話した。
鈴木政幸監督(55)は「選抜、選手権、市長杯と主要大会には全部出場してきたが優勝はなかった。
投手力で接戦を勝ち抜き今回の優勝につながった」。うれしい初優勝を冷静に分析していた。

力投した石山アトムズの島津投手

強打線・石山アトムズを完封した宮川投手
アトムズ打線不発!あと一本出ず悔しい準優勝
敗れたとはいえ、随所に好プレーを展開しレベルの高さを見せた石山アトムズ。
チャンスにあと一本が出ず、悔しい準優勝となった。不運も重なった。
強打線の名の通り、強いヒット性の当たりが何本かあったが東月寒レオンズの好守に阻まれチャンスをものにできなかった。
アトムズは札幌市長杯で優勝し来月8日、J:COM旗東日本学童大会(大田スタジアム)に2年連続出場する。
昨年大会では涙の準優勝となったが、今年にかける思いは並々ならないものがあり監督、選手一丸となってリベンジを誓っている。
指揮を執る成田耕一監督(47)は「守備のいいチームなので、また全国獲りに挑戦します」と話し、キャプテンの大澤志登捕手(6年)は「1番から9番まで打撃力があるので打って、守って全国優勝を果たしたい」と気合を入れていた。

3位の羊ヶ丘カージナルスの代表

3位の川沿ファイターズ(南区)代表

大会長の高橋富士男・清田区少年野球連盟会長

選手たちのロングラン熱戦を称える井上篤志・西岡第一病院副院長