第5回RICEの 達人になろう
②Ice(冷却)
ケガをしたら一刻も早く、患部を冷やしましょう。
患部やその周りを冷やすと、血管が収縮し、痛みが軽くなり、内出血や炎症を抑えることができます。
逆に温めると回復を長引かせてしまいますので温めないで下さい。
冷やすのに最も一般的に用いられるものは、氷(アイスパック、アイスノン、保冷材を代用する場合があります)です。
氷をビニール袋か氷嚢の中に入れて患部にあてます。
冷傷を防ぐため、患部に氷を直接あてずに、アンダーラップやタオルで巻いてからあてるようにしましょう。
コールドスプレーや湿布は軽いケガの場合にしか効果はありませんので注意が必要です。
冷やす時間は20分を目安とします。患部に氷をあてていると、ピリピリとした痛みが出てきます。
やがて温かくなり感じなくなったら氷をはずしましょう。
そして、再び痛みが出てきたら氷をあてます。
これを24〜72時間の間に繰り返し続けます。
『20分冷やして40分休む』を基本にケガの程度にあわせてアレンジしていきましょう。
ビニール袋を使用して氷を詰める注意点は、底をできるだけ平らにし、空気を抜いてから上をしばるようにしましょう。

西川典利氏
◇西川典利・理学療法士
医療法人社団静和会静和記念病院リハビリテーション科に勤務。