中指の先で襟首に触れる感じ<第8話>
コラム「ドクターから一言」院長・瀧内敏郎氏<復刻>
ベースボール北海道ストライクの前身で2007年よりフリーペーパーとして発行した『熱球マガジンストライク』の人気コラム「ドクターの一言」院長・瀧内敏郎氏のコラムを、紙からWEBに変え復刻させていただき、10月31日水曜日より隔週に渡り掲載させていただくこととなりました。
同氏は、すでに「たきくちプレス」でもご承知の瀧内氏ですが、コラム「ドクターの一言」では、投球傷害で起こりやすい投球フォームの事例や逆に起こりにくい投球フォームを紹介するなど当時、目からうろこの情報として話題となった。
肩肘の故障を防こう!
さて、今回からいよいよ故障を起こしにくい投球フォームへの矯正方法の説明に入りたいと思います。
やるべきことは山ほどあり、正しい腕の振り方をマスターする、グラブ側の肩の開きを抑える、体幹を十分に回旋させる、前足を正しい位置にステップする・・・などなど、言い出したら切りがありません。
とにかく、最も重要なのは正しい腕の振り方を身に付けることです。
シャドウピッチングでできなければ実際の投球でもできるはずがないので、鏡を見ながらのシャドウから始めましょう。
テイクバックで手のひらが上を向く選手がいますが、これは反対です。
肘から指先までの力を抜き、手のひらを下に向けて中指の先で襟首に触れる感じでしっかり肘をたたんでテイクバックします。
このとき、肘の後ろを目標に向けることで肘が前に出ます。
そこから空手チョップ型の加速に入り、リリースで手のひらを前に向けます。
するとフォロースルーでは自然に手のひらが裏返しになるはずです。