第23回 朝食の大切さ

サンドイッチ
冒頭から、いきなりクイズです。
「朝ごはんを食べる」メリットは?
- 勉強に集中できる。
- 太らない。
- そもそも食べたくない…
答えは、当然「1」です。
朝から活発に動いたり、頭を使ったりするには、エネルギーが必要です。
寝ている間も基礎代謝といってエネルギーを使っています。
起きてから何も食べないと脳のエネルギーが不足して集中力が出てきません。
朝ごはんを食べることで、脳や体内が動き出し覚醒します。
気持ちの良い1日がスタートできるわけです。
「2」の太らない…も、実は正解です。
朝食を抜くと、身体や脳は当然摂取されているであろうと思い込んでいる朝食がないことで、エネルギーを蓄えて、次の食事の昼食や、夕食に過剰に反応してエネルギーをため込もうと頑張ります。
つまり、エネルギーも消費されず、エネルギーをため込んでいるおかげで脂肪に代わってしまいます。
「3」に関しては、以下にお話しします。
厚生労働省が、平成16年7~14歳の子供の朝食の欠食状況を調査をしました。
すると、3%のお子さんが欠食状態であるとわかりました。
しかも、アンケート調査で朝食を食べていると答えた子供の中にも「飲み物だけ」とか「菓子パン1個」だけという内容の乏しいものが多く含まれていました。
多くの子供が完璧なバランスの良い食事をとっていないのです。
他にも、スープやみそ汁だけ、ごはんやおにぎりだけ、ヨーグルトだけ…という回答も多かったそうです。
そういう子供たちが、午前中に保健室に訪れることが多いという調査結果も出ているそうです。
単品一つでは栄養の相互作用がなく、意味がなく、身体の不調を招きます。
「食べたくない」という気分で朝食をしっかり摂る習慣のないお子さんは、まず体のリズムを作り変えてあげることが大切です。
徐々にでいいのですが、朝起きたら、湯飲み半分くらいの量でいいので、白湯または常温のお水を飲んで、体内に朝だという刺激を与えてください。
それが慣れてきたら、少しずつ、食べる品目を増やしてあげる朝食を摂ってもらうようにリズムづくりをしてあげます。
この生活習慣を変えていくのは個人差がありますから、時間のかかるお子さんもいるかと思います。
ゆっくりでいいです。
朝をしっかり摂る体質に変えてあげてください。
旅館やホテルで出てくるおかずの種類の多い朝食はまさに理想的な食事ですが、なかなかそこまで準備するのも難しいですよね。
例えば、パンが好きなお子さんでしたら、ただトーストしたパンを食べるよりは、サンドイッチにして少しでも摂取する品目を多くすると良いです。
特にスポーツをするジュニア期のお子さんは、本来は1日3食でも栄養が追い付いていません。
朝食をいい加減にすると、昼と夜の2食でその食事量を補わなくてはなりません。
言い換えると、1日2回、しっかり食べるだけでは、ジュニア期のアスリートには、必要な栄養を摂れないということになります。
朝がつらい、朝が食べられないというお子さんでも、スポーツをしている自覚や、もっと上手くなりたい、活躍したい、結果を出したいという意識をしっかり持っていることですから、一つ、簡単な努力をしてもらうだけでいいです。
朝食では血糖値を上げることが重要です。
体にしっかりとエネルギーを蓄えてあげて、元気な一日を過ごすことができます。
朝食の大切さを親子でしっかりと認識して、ジュニアアスリートとして活躍してもらったら嬉しいですね。

老田よしえ
▽老田よし枝プロフィール
AFM北海道 主宰、アスリートフードマイスター1級、メンタルビジョントレーニング インストラクター。
テレビ局でADとして勤務後、結婚。退職した後、夫婦で渡米。2001~2014年アメリカ・ニューヨーク州在住。現在、野球少年の2児の母として日々奮闘中。
趣味はスキー(SAJ公認スキー準指導員)。
★ブログ「ライスボ~ル アスリートフードマイスターの母による野球少年を大きく育てる方法。」http://www.athletefoodmeister-yoshie.com/
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