第25回 学校給食の見直し

ワンプレート
新学年がスタートし、お子さんが持ち帰ってきたたくさんのプリントの中に「札幌市の学校給食の食事内容が変わります~学校給食のエネルギーや栄養素の摂取量の見直し~」というものを目にした方は多いと思います。
札幌市の小学校・中学校で配布されたものですが、今回は、この給食のお話にプラスして野球をするお子さんにはどのような食事をしてもらったら良いかのヒントをお話しします。
小学校、中学校だけではなく、育ち盛りのお子さんがいるご家庭にヒントになればと思います。
学校給食は基本的に1日に必要なエネルギー摂取量の1/3を摂取することとしています。
もちろん、それは、1日3食をしっかりとバランスの摂れた食事をすることが前提です。
第23回で朝食のお話をしましたが、朝にしっかり食べることは大事です。そしてお昼に給食を食べます。
育ち盛りのお子さんの中には「給食は量が足りない」というお子さんも多いと思います。たくさん運動しているお子さんなら当然のことですので、帰ってきてからの補食、そして夕食もとても大切です。
お話は給食に戻りますが、プリントには「不足しがちなカルシウムや鉄、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、食物繊維の摂取量の割合を高くしていきます。」とあります。
さらにマグネシウムも摂取割合を高めるとのことです。
文部科学省の改正で、1食あたりのナトリウム(食塩)の相当量も低くなりました。要するに「減塩」です。
現代の食生活は、コンビニやファストフードなど手軽に買える食品によりナトリウム摂取が過多の傾向があります。
補食やおやつにコンビニを利用する方も多いですから、給食で減塩すれば1日のナトリウム摂取量も減る…という考えだと思います。
濃い味付けは避ける、ソースなどの調味料を減らしてみる…などご自分の意志でナトリウム摂取量を減らすことも可能です。
運動をしていると汗をかくから、塩分を摂らなければ…と思いがちですが、極端に塩分量を増やす必要はありません。
現状の食生活をしていれば、野球の運動量ではそんなに支障はでません。注目すべきは、汗の種類です。
さらっとした汗ならば、身体から出た汗は水分がほとんどです。
水を飲んで水分補給が必要です。ベトついた汗は塩分やミネラルが汗と一緒に排出されますので、塩飴などでの塩分補給が必要です。(汗と水分補給については夏頃に改めてお話しします。)
もう一つ、プリントにも記載されていた給食でも不足していると言われている栄養素に、カルシウムや鉄、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、食物繊維があります。
たくさんの品目をバランス良く摂取すればさほど問題ではありませんが、不足している栄養素を意識して摂ることは大事です。忙しく生活していると時短で簡単な料理に頼りたくなりますが、食材の選び方次第では、簡単でもしっかりと不足な栄養をしっかりと摂れます。
写真は、ワンプレートランチとして作ったものです。
エビのドライカレー、豚肩ロースの洋風ソテー、サラダ…ですが、これ一皿でしっかりと不足の栄養素が摂れます。(このプレートは特に減塩を意識していませんが、もともと私は塩は多く使いません)
詳しい説明や簡単なレシピは、私のブログで紹介させていただきます。
写真には載せていませんが、このワンプレートランチには、缶のクラムチャウダースープも付けました。
朝食、給食、補食、夕食…と運動しているお子さんは食べることでエネルギーと栄養をしっかりと摂取しないとパワー切れになります。野球シーズンが本格化する季節に向けて食生活もしっかりと意識してみてくださいね。

老田よしえ
▽老田よし枝プロフィール
株式会社フェニックスサポート代表取締役。AFM北海道 主宰、アスリートフードマイスター1級。札幌メンタルビジョントレーニングセンター代表。
テレビ局でADとして勤務後、結婚。退職した後、夫婦で渡米。2001~2014年アメリカ・ニューヨーク州在住。現在、野球少年の2児の母として日々奮闘中。
趣味はスキー(SAJ公認スキー準指導員)。
★ブログ「ライスボ~ル アスリートフードマイスターの母による野球少年を大きく育てる方法。」http://www.athletefoodmeister-yoshie.com/
★Facebookの「AFM北海道」のページではイベント情報を掲載しています♪
このコラムのスピンオフ企画で4月27日に「野球食トレ塾」を開催いたします。
詳しくは私のブログかFacebook「AFM北海道」のページをご覧ください。
5月16日に札幌市中央区民センターで「メンタルビジョントレーニング入門講座」を開講いたします。詳しくは、Facebook「札幌メンタルビジョントレーニングセンター」にご案内しています。ご覧ください。