札幌東シニアの大日方君、新天地で再出発。

リハビリ治療の後、投球練習する表情にも明るさが見えてきた大日方君
「たきうち整形外科スポーツクリニック」(札幌市中央区南1西6、北辰ビル2階)に通院する「院内で見つけたアスリート」の今月の登場者はリトルシニア(中学硬式野球)の札幌東シニア、大日方創太郎君(おびなた・そうたろう=札幌北陽中1年)。
大日方君は小学6年の昨年秋に傷めていた右ひじを手術、約7か月の辛いリハビリを頑張り抜き、ほぼ完治までにこぎつけた。
シーズンが始まり焦りの心はあるが、体力面の復調も含めて「今は完全に治して再出発」することに専念している。
そして1日も早くチームに溶け込み、新たな中学野球に熱い思いを寄せている。

札幌東リトルシニアの大日方創太郎君
▽大日方 創太郎(12、札幌北陽中1年=154センチ、48キロ、外野手)札幌・麻生野球少年団-札幌東リトルシニア球団
野球を始めたのは小学1年生から。
野球選手だった父親とのキャッチボールやバッティングセンターでボールを打った時の快感が面白さにつながり、「僕もやって見よう」となり、今では一番好きなスポーツになった。
小学時代は主にサードだったが投手、捕手もやり、6年時には外野手もこなしたオールマイティーな頑張り屋さん。
今回のけが(右ヒジ)は5年生の時に傷めたもの。
投げ方が悪い、いわゆる野球ひじをガマンにガマンを重ねて投げ続けた結果、1年後の6年生になって手術をすることになった。
「たきうち整形外科スポーツクリニック」の瀧内敏朗院長が執刀し、腱の移植手術を行った。
約7か月のリハビリを経過し、今はほぼ普通に投げられまでになり、あとは瀧内院長の”GOサイン”を待つだけになった。
「リハビリの先生らに投球フォームや正しい投げ方を教えてもらい、以前よりスムーズに投げられるようになりました」。
頑張り抜いた長期リハビリにようやく明るい結果が見え、表情も明るい。
5年生の初めからレギュラーで活躍してきた大日方君。
一番の長所は「僕はチャンスに強い」と自分に言い聞かせ、何度か実証した。
その一つが5年生の時のくりくり野球大会の準決勝だった。
0-0で迎えた最終七回裏、麻生野球少年団は1死満塁のチャンスとなり、バッターは6番・大日方君に回ってきた。
「ここで打てばヒーローになれる」と強い気持ちで打席に立ち、高めの球を思い切り打って左中間二塁打。
走者一掃のサヨナラ打となり、今も脳裏にしっかりと焼き付き忘れることのできない1シーンとなっている。
夢はでっかくメジャーリーガー。
「難しいのは知っていますが、夢は大きく持ちたい」と前向き。
そのためには何をすればいいのか、自分なりに考えて努力をしている。
けがでボールを投げられない時でもランニングなどを欠かさず、体力作りに頑張っている。
「まずは完全復帰して、けがで遅れた分を取り戻し、同級生や先輩たちに1日も早く追いつきたい」と現実にもしっかりと目を向けて、新しい中学硬式野球に取り組む覚悟のようだ。
(記者の目・中山武雄)いろんなことを考えながら野球に取り組み、常に前向きな姿勢で臨んでいる選手と思いました。
「夢はメジャーリーガー」も唐突に出てきた言葉ではないようです。
ヤンキースの田中投手やエンゼルスの大谷選手ら投手、バッターを問わずメジャー選手を自分に置き換え、夢を作り上げていると感じました。
大変いいことです。
夢を持つことは自分自身のレベルアップに必ず役に立ちます。
札幌都心部(中央区南1条西6丁目、北辰ビル2階)に位置する利便性と、専門性の高い診断、治療を行うスポーツクリニックとして全道的に知られている評判の整形外科病院。
瀧内敏朗院長は、プロ野球帯同ドクターや高校野球全道大会の担当医師などを務める、スポーツ障害治療の第一人者で活躍している。
また、リハビリ担当の理学療法士らも豊富な知識と経験を持ち、迅速かつ確実な治療で日常生活への早期復帰をサポートしている。
当サイト、ストライクで連載した瀧内院長の「ドクターのフォームチェック」は野球少年・少女らの選手、監督や指導者にも人気となった(バックナンバー)。
【ドクターのフォームチェック】
第1回「金子&高田投手」小樽シニア・岩見沢シニア所属
第2回「町田投手」西発寒ホークス所属当時
第3回「立野投手」真栄ボーイズ所属当時
第4回「大関投手」真栄ボーイズ所属当時
第5回「関根匡希」東ハリケーン所属当時
第6回「竹内快維」大栄クーガーズ所属当時
第7回「下重匡史」札幌北シニア所属当時
第8回「渡辺佑汰」札幌中央ビクトリーズ所属当時
たきうち整形外科スポーツクリニックへの問い合わせはメール、info@takispo.jp、☎011-241-8405へ。携帯電話から受付可能な「シマフクロウ・コール」もある。
☆受付・診療時間☆
昼の部=午前11時30分~午後3時(水曜日除く)
夜の部=午後4時30分~同8時(水曜日は夜の部のみ診療)
休診日=日曜・祝日、第2、4、5土曜日
取材協力:たきうち整形外科スポーツクリニック