2019! 春季全道!開幕ウォッチ!

札幌円山球場
2019!
春季全道!開幕ウォッチ!
譲位(退位)という歴史上「ユニーク」な御代がわりが、令和という時代の先行きを霧の中に迷い込みそうな不安だけが頭をよぎる今日この頃。
世界は混沌としていて、今の時代に生きていることに恨み節すら出そうな気分だが、逆に考えれば「面白い」時代を生きている、とも。
色々起こりそうな令和の時代。
野球界も「球数制限」など、一歩間違えれば業界が地に落ちるかもしれない改革が行われる可能性もあるが、青春をまっとうさせてあげるべく、選手のため慎重に進めてほしいと思う。
そんな流動期に入った高校球界も、昨年の100回大会を経て、新しい100年の元年ともいえる101回目を迎える。
ある意味、記念すべき101回目を狙うべく、今年も北海道に野球シーズンが訪れた。
春の異変か、異変の始まりか、開幕戦の5月27日の最高気温(札幌市)は30度を超える予報。
もちろん、季節的に真夏よりは過ごしやすいだろうが、体へのダメージは当然ある。
本番は夏だとしても、選手たちにとっては進路へ向けて、また自身の栄誉のため、一試合でも多く勝ちたいと思うはず。
だから面白いともいえる高校野球。
今年の全道は、札幌光星vs帯広大谷で幕をあける。
一回戦最注目カードとなる札幌第一vs札幌大谷の甲子園カードは、札幌ダービーであり強豪私学対決。長い間続いた札幌私学四強に力ずくで入ってきた札幌大谷は、今大会の優勝候補筆頭だろう。
5月27日に開幕を迎える今大会も、下馬評通りに事が進めば、二回戦からは好カードが目白押しとなる。また、その逆もしかりだが。
また、一見波乱続きに思えた各支部の予選も、この春季全道や夏の予選の結果で違って見えてくるかも。
闘い方から選手起用、前哨戦と考えるチーム、またそうではないチームなど、見方を変えれば面白くしかない高校野球。
もちろん、楽しみ方は人それぞれ。しかし、全力プレー連続の高校野球を、今年もファンの皆で支えていくとともに、選手には、フェアプレー精神で高校生にしかできない好ゲームを期待せずにはいられない。
佐藤 大(北海道日大高~札幌大)
日本中学生野球連盟北海道支部/副会長