第28回 夏の暑さに負けない身体を

お好み焼き
第28回 夏の暑さに負けない身体を
先日の数日間は5月にしては記録的な暑さで、運動会や野球の練習・試合では夏バテのような症状になった方もいらっしゃるかと思います。
暑さの感じ方、体調維持には個人差がありますが、今回は暑さ対策のヒントをお話します。
まず、野球の練習中の上手な水分の摂り方のポイントをお伝えしましょう。
1.練習や試合の前から水分補給:練習や試合の30分前までに250~500mlの水分を補給。
2.のどが渇く前にこまめに少しずつ水分補給:運動中は15~30分の感覚で200~250mlの水分を補給。
3.運動中は低糖度、ミネラル入りのスポーツドリンクで水分補給:糖分が2.5%のものやハイポトニックのスポーツドリンクを。
4.練習前後の体重測定で水分補給の適正を知る:体重の約2%が減っていたら、パフォーマンスにも影響するといわれます。→ 脱水症状につながります。
摂取するスポーツドリンクには注意が必要です。
スポーツドリンクには「アイソトニック飲料」と「ハイポトニック飲料」の二つに分類されます。
アイソトニック飲料は、糖質5~6%と高めでナトリウムを含みエネルギー補給に役立ちます。
ハイポトニック飲料は、糖質やナトリウムは少なく、身体への水分の吸収が早いです。経口補水液などもハイポトニック飲料です。
アイソトニック飲料を水で薄めればハイポトニック飲料になります。
スポーツドリンクを購入される場合は、いろんなメーカーがありますので、しっかりと表示をご覧になって購入することをおすすめいたします。
また、熱中症の症状かな…と思ったら、運動後にコップ一杯の牛乳を飲むと効果的と言われています。
牛乳が苦手でしたら、ヨーグルトやチーズでも代用できます。
これからどんどん気温が高くなりますが、身体の欲するままに冷たいものばかりを摂取すると胃腸の働きを低下させ夏バテの症状を悪化させます。
夏バテかな…と思ったら、ビタミンB1を摂取すると良いでしょう。
暑い季節の補食としておすすめするのは、「お好み焼き」です。
なかでも豚肉を使用した「ぶた玉」が良いでしょう。
お好み焼きは1枚食べるだけでもお腹いっぱいになりますから、補食としても、1食分のお食事としてもいただけます。
油を使っていますが、使用する油量を少な目にすれば問題ありません。
お好み焼きに使用している小麦粉は炭水化物としてエネルギー源になります。
材料として使用している卵は良質なたんぱく質ですし、豚肉は夏バテに良いビタミンB1たっぷりです。
夏バテしますと胃腸を壊しやすくなりますが、胃腸の働きを元気にするキャベツをたくさん入れますし、ヤマイモには滋養強壮パワーがあります。
また、かつおぶしには、疲労回復効果や免疫力アップの効果があります。
運動後にはマヨネーズの量を減らして食べることをおすすめします。
お好み焼きは、夏の暑さ対策には、非常にバランスの良い補食と言えるわけです。
水分の摂取方法や食事の仕方を工夫して、夏の暑さに負けないでくださいね。

老田よしえ
▽老田よし枝プロフィール
株式会社フェニックスサポート代表取締役。AFM北海道 主宰、アスリートフードマイスター1級。札幌メンタルビジョントレーニングセンター代表。
テレビ局でADとして勤務後、結婚。退職した後、夫婦で渡米。2001~2014年アメリカ・ニューヨーク州在住。現在、野球少年の2児の母として日々奮闘中。
趣味はスキー(SAJ公認スキー準指導員)。
★ブログ「ライスボ~ル アスリートフードマイスターの母による野球少年を大きく育てる方法。」http://www.athletefoodmeister-yoshie.com/
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