札幌豊平東・前川、大一番で勝利導く<日本選手権>

決勝トーナメント進出を決めた札幌豊平東ナイン=8日、岩見沢市営球場
第47回日本選手権北海道大会 兼 第30回道新スポーツ杯夏季全道大会
▽リーグ戦・札幌豊平東シニア1-0札幌白石シニア=(8日、岩見沢市営球場)
ともに1勝1敗で迎えた最終戦-。
勝てばリーグ戦を勝ち抜ける大一番で札幌豊平東が札幌白石を1-0で退け、決勝トーナメント進出を果たした。
札幌豊平東は0-0で迎えた二回、先頭の5番・狩野太希(3年・豊平カージナルス出身)が、内安と犠打で一死二塁。
次打者倒れ二死から8番・新田俊之輔(2年・ポルテ札幌東出身)が、三塁線へ絶妙のセーフティーバントで一、三塁と好機を広げた。
ここで9番・及川颯斗(3年・札幌豊平リトル(硬式)出身)が、センター前タイムリーで1点先制。
結果これが決勝点となった。
大一番でチームを救ったのは先発の前川駈琉投手(3年・厚別桜台パワーズ出身)が、二塁を踏ませない好投で七回1安打2四死球の完封でチームを勝利に導いた。
また室田大和捕手(3年・稚内野球スポーツ少年団(2016侍Japan)出身)の好リードもありストレートも変化球も低めに集め、高めのボールも有効に使い要所で空振りも奪った。
佐々木鉄也監督は「コントロールが良く、今年一番のピッチングを見せてくれた。ここにきてエースの活躍」と絶賛した。
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前川投手(札幌豊平東)=8日、岩見沢市営球場

勝利の瞬間、室田捕手とガッチリ握手を交わす前川投手=8日、岩見沢市営球場
〇前川駈琉(まえかわ かける)
札幌豊平東リトルシニア 3年
小学1年から厚別桜台パワーズで野球を始め、
野球人生で今年の1月、初めてひじを傷め今春3月まで治療に専念した。
昨秋までは2~3番手投手といったところだったが、体も少し大きく成長し、元々コントロールの良い前川に期待が高まりだしたのは今春。
4月以降はの公式戦は総て先発を任された。
登板の度に自信を深める前川は大一番で期待に応えるピッチングを披露。
次を見据える前川は「決勝トーナメントの初戦に勝って勢いに乗り全国に行きたい」と目を輝かせた。
右投げ、右打ち 投手
憧れのプロ野球選手は上沢直之投手(北海道日本ハムファイターズ)
身長167センチ、体重57キロ。
家族は両親と妹の4人。

前川投手(札幌豊平東)=8日、岩見沢市営球場
札幌白石は勝てば決勝トーナメントに、知らず知らずのうちに力みが増し気がつけば凡打の山を築いてしまった。
札幌南戦では3点差をひっくり返す逆転の粘りが最終戦でもと期待してしまう。
わずか1点差にベンチも応援席も逆転を信じた。
左腕エースの多田侑矢投手(3年・上江別ブルードリームズ出身)は六回、3安打1失点の好投を続けるも悔し涙した。

好投を続けた多田投手(札幌白石)=8日、岩見沢市営球場

最後まで勝利を信じる札幌白石ベンチ=8日、岩見沢市営球場
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