旭川大雪ボーイズ、輝く道選手権V2
ボーイズリーグ日本少年野球連盟東日本ブロック北海道支部の北海道選手権大会決勝(全国予選)が6月30日岩見沢市栗沢球場で行われ、一回表に打者一巡の猛攻で5得点を挙げた旭川大雪ボーイズが5-1で札幌豊平ボーイズを退け、2年連続の北海道支部代表となった。
3位決定戦は札幌北広島ボーイズが旭川道北ボーイズを逆転、6-4で勝利をものにした。
優勝した旭川大雪は8月2日開幕(大阪)の日本選手権に、準優勝の札幌豊平は8月13日開幕(埼玉)の関東大会、3・4位の札幌北広島、旭川道北は7月27日開幕(仙台)の東北大会にそれぞれ出場する。
MVPには旭川大雪ボーイズの藤田大輝選手(3年・神楽野球少年団出身)が選ばれた。
♦第7回日本少年野球北海道選手権大会(全国予選大会) 6月30日・岩見沢市栗沢球場♦
▽決勝
旭川大雪ボーイズ
5000000=5
0001000=1
札幌豊平ボーイズ
(旭)田澤、池田-大渕
(札)宮武、扇谷-井尻
▽三塁打 広川(旭)
▽二塁打 鶴羽、大平(旭)、工藤、扇谷(札)
旭川大雪ボーイズ、一回表打者一巡の猛攻で試合を決める
旭川大雪ボーイズの序盤攻撃は見事だった。
一回表、1番・三谷悠太(3年・北鎮ファイターズ出身)が、ショート強襲で内野安打、2番・山室孝太(3年・旭稜野球少年団出身)が、内野エラーで出塁したあと一死になったが4番・藤田が鮮やかにセンター前に返して待望の2点先制。
そのあとも打線は止まらず5番・鶴羽 礼(3年・旭川大雪リトル(硬式)出身)がタイムリー二塁打、6番・大渕路偉(3年・猿払村アタッカーズ出身)が単打で2、3塁とし7番・大平将夢(3年・比布野球少年団出身)がとどめの左中間二塁打で一気に5得点と大暴れし、打線は一回りして2番でようやく止まった。
守っては先発・田澤慶朔投手(2年・東光サンボーイズ出身)が五回まで奮闘し、札幌豊平打線を1点に抑えてエース池田翔哉投手(3年・上富良野ジャガーズ出身)にバトンタッチした。
指揮を執る西大條敏志監督(52)は「打線は集中してよく打ってくれた。練習通りにストライクを積極的に打っていった結果だと思う。継投も予定通りにうまくいった。昨年(全国)はベスト8だったので今年はその上を狙う」。
大渕主将(3年)も「早打ちしないで甘いボールだけを狙っていったのが良かった」と胸をなでおろし、全国大会では「優勝」の二文字だけを考えて全力を尽くすと意欲満々だった。
負けはしたが札幌豊平ボーイズの試合内容は点数差ほど悪くはなかった。
初っ端からの猛攻が選手たちを委縮させ、最後まで札幌豊平ボーイズの野球ができないまま終わってしまった感がある。
四回一死後、4番・工藤敦斗(3年・木の花ブラックジャガーズ出身)、5番・扇谷来愛(3年・羊ヶ丘カージナルス出身)の連続二塁打で反撃ののろしを上げたが後が続かず、春季リーグに続く悔しい準優勝となった。
捕手としてチームをまとめてきた井尻琉斗主将(3年・幌南ファイターズ出身)は「相手に圧倒され、自分たちの野球ができなかった。最後まで流れをつかめなかった」と悔しさをにじませていた。
それでも「(全国大会)出るからには少しでも上を狙い、北のレベルの高さを見せつけたい」と気を取り直していた。
終盤、鮮やか逆転!札幌北広島ボーイズが3位に
▽3位決定戦
旭川道北ボーイズ
0220000=4
012003X=6
札幌北広島ボーイズ
(道)柏原、高木-佐藤
(北)田口、柴、島崎-谷村
▽三塁打 藤原(北)
▽二塁打 加島(道)、大中(北)
先制したのは旭川道北ボーイズ。
二回表、先頭打者の4番・柏原翔太(3年)が死球で出塁した後、5番・加島稜大(3年)が右中間二塁打、6番・平館孝汰(3年)がスクイズバントを成功させ先制点、ピッチャーのボークで2点をとった。
三回にも9番・遠藤の四球、1番・丹羽の左前打とランナーをため3番・佐藤颯也(3年)が右前にタイムリー打、野手の暴投もあり2点を加点した。
四回以降は打線がつながらずゼロを重ね、札幌北広島ボーイズに逆転を許した。
点を取られたら取り返す!
野球のセオリー通りのゲーム展開をしたのが札幌北広島。
先制された二回裏に1点、三回裏に2点を返し1点差にして、六回裏を迎える。
打順は5番・谷村優介(3年・小野幌ライオンズ出身)から。
鮮やかな中前打で出塁すると続く盛が遊撃強襲安打、さらに代打・大田柊吾(3年・川沿キラーズ出身)が、左前打と続き同点かと思われたが本塁でタッチアウト。
しかし勝利の女神は見捨てなかった。
8番・南宗一郎(3年・平岡カウボーイズ出身)のサードゴロが本塁投球で走塁妨害となり同点に。
続く9番・高松晃季(3年・小野幌ライオンズ出身)のショートゴロがまたも本塁送球が悪投となり勝ち越し、1番・武田龍之介(3年・札幌豊平リトル(硬式)出身)の中前打でダメを押した。
◆札幌北広島ボーイズ・主将の大中康生(3年・北広島西の里カープジュニア出身)は、3位決定戦はチームの良さが出た。粘り強く、チャンスでつなぐ野球を実践した結果、逆転になった。全国大会では確実な守備で優勝を狙う。
◆旭川道北ボーイズ・主将の丸 柊生(全国大会出場について)小学時代には全国大会の経験があるが、中学生になって初めて。チームの特長はバッティングから流れを作っていくので、各自がその役割を果たせるように頑張りたい。