今シーズン限りの余市黒川、サヨナラ勝ちで初戦飾る!

余市黒川野球スポーツ少年団=28日、つどーむ
第48回全道少年軟式野球大会は28日、1、2回戦6試合が札幌市のつどーむで行われ、北見ビクトリー(北見)、石川ノーズフォックス(函館)、中標津ホルスタイン(中標津)、余市黒川野球スポーツ少年団(後志)らが2回戦へ。
さらに深川ヤングスターズ(北空知)、北光ファイターズ(苫小牧)らは3回戦(準々決勝)にそれぞれ勝ち進んだ。
第四試合に登場した余市黒川野球スポーツ少年団(後志)が、中湧別野球スポーツ少年団(遠軽)を5-4の六回サヨナラ勝ちで下し、2回戦進出を果たした。
余市黒川は4-4の同点で迎えた六回裏、大会規定によりこの回が最終回。
無死満塁の好機作るも2者が倒れ二死満塁から2番・高杉健心(6年)が、力強いスイングで振り抜くとボールはレフト前。
このあたりで三走・守屋銀之助(6年)が、ホームに生還しサヨナラ勝ちを収めた。
決勝打を決めた2番・高杉健心(6年)は「サードの真横にボールが飛んだのが見えた。夢中で一塁まで走った」と笑顔。
「次もしっかり結果を残せるよう頑張ります」と額から汗を流しながら答えてくれた。
余市黒川は6年生9人に4年生2人の11人で後志支部予選を勝ち抜いた。
しかし団員の増加が見込めないと判断し、今シーズンを最後に廃部が決まっている。
秋田谷紀雄監督(47)は「選手たちにとって思い出に残るシーズンにしてやりたい。明日対戦する屯田ベアーズさんは格上のチーム、胸を借りるつもりで挑みます」と力を込めた。

余市黒川・萩原
▽第一試合は北見ビクトリーが6-1でいずみ野ドリームズ(石狩)を下した。
北見はエース・小笠原優太投手(6年)が、七回4安打1失点で完投。
打っては4打数3安打と投打の活躍でチームの勝利に大きく貢献した。
杉本憲俊監督(72)は「攻撃では明日もみんなでつないで、守備では守り抜いて戦うだけ」と基本忠実に29日も挑む。

北見ビクトリー=28日、つどーむ
▽第二試合は石川ノースフォックス(函館)が、7-6で富良野球友ライナーズを振り切り勝利した。
石川は5-5の同点で迎えた四回、一死一塁の場面で3番・藤根龍之介(6年)が、レフト柵越えとなる2ラン本塁打で富良野を突き放した。
結果これが決勝点となった。
松本孝之監督(51)は「初回、堅さがあったが一回、二回と回を重ねる毎に落ち着いてプレーできるようになっていった。明日も普段通り戦うだけ」と笑顔で球場を後にした。
<注目>は主将で捕手を務め打線では3番を務める藤根君は「あすはいっぱい点を取りみんなで勝ちたい。目指すは優勝」とキッパリと頂上を見据える。
身長164センチ、体重74キロのガッチリした体格から放たれる打球は、もはや中学生レベル。
後日、<注目選手>として掲載させていただきます。

石川ノースフォックス=28日、つどーむ
▽第三試合は中標津ホルスタイン(中標津)が、伊達パンダース(西胆振)を18-1と圧倒した。
中標津は5-0リードした四回、打者17人の猛攻で8安打で大量12点を奪い試合を決めた。
中野康志監督(51)は「たまたま打線がつながっただけ」とはにかんだ。
今大会、ここまで見たチームの中でナンバー1の強力打線だ。
ここにきて優勝候補に上がる。

中標津ホルスタイン=28日、つどーむ
この日、大活躍の3人の<注目選手>に2回戦に向けた意気込みを語ってもらった。
1人目は4打数3安打2打点の2番・武藤光晴投手(6年)は「ピッチングでは低めを意識したい。チャンスがあれば長打を狙いたい」と力を込めた。
2人目は4打数2安打5打点の4番・楓川瑛太内野手(6年)は「内野安打でもホームランでも何でもいいから自分の打点でチームを勝利に導きたい」と目を輝かせた。
3人目は4打数3安打3打点の5番・高橋駿斗投手(6年)は「投げる機会があればストライク先行にゲームを作ります」と意気込んだ。
後日、投打で活躍を続ける武藤、楓川、高橋の3人の<注目選手>を紹介します。
▽第五試合は深川ヤングスターズ(北空知)が恵庭和光ジュニアライオンズ(千歳)を中盤以降突き放し10-3で五回コールドゲームで3回戦(準々決勝)に挑む。
そつなくゲームの主導権を握り効果的に得点を重ね、強豪・恵庭和光を下し勝利した。
細井 達監督(45)は「このチームは全道大会でこれが初勝利。優勝するつもりなので優勝しよう」とナインを鼓舞した。

深川ヤングスターズ=28日、つどーむ
▽第六試合は北光ファイターズ(苫小牧)が初回、三回、五回と集中打を集め13-5で強打の旭ベースボールクラブ(網走)を下し、3回戦(準々決勝)進出を果たした。
長谷川 慎監督(41)は「選手たちの集中力を含めた打席での雰囲気が違う。一戦ごとに成長している。次の試合もチーム一丸となって束になって挑みます」と北光の挑戦はまだまだ続く!
同チームは一日空いて30日に深川と対戦する。

北光ファイターズ=28日、つどーむ
()内は支部名を記載。