旭川北稜、初出場初V 北広島は決勝で涙

初優勝に輝いた旭川北稜ナイン
中学硬式野球のFIGHTERS BASEBALL CHAMPIONSHIP U-15最終日は16日、札幌ドームで決勝が行われ、旭川北稜球団(リトルシニア)が北広島(リトルシニア)に2-0で勝ち、初出場で初優勝を果たした。
同じく初出場の北広島は準優勝。
※決勝の動画は後日、アップさせていただきます。
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旭川北稜・初V
旭川北稜は四回に3番・眞岩夏野(3年・緑が丘グリーンボーイズ出身)の四球と二盗で一死二塁から4番・唐川侑大(3年・新富野球少年団出身)がライト前タイムリー1点先制。
さらに五回、一死二塁から2番・今津慶介(3年・旭陵野球少年団出身)が、ライト前タイムリーを放ち突き放した。
投げては先発の唐川投手が最速135キロのストレートと落差の大きいカーブを駆使し、北広島打線を七回2安打11三振の完封で有終の美を飾った。
富田健二監督(50)は「日本選手権で敗れ、本来出場できなかった大会。しかし他チームが全国大会出場で辞退。ラッキーが重なった」と試合後。
投打の活躍を見せた唐川に対して「バッターとしてもピッチャーとしても高校での活躍に期待したい」と最後にエールを贈った。
唐川、投打で活躍!
唐川は「カーブが上手く使えたのと真っすぐのコントロールが良かった。最後七回は、気持ちが入った」と笑顔。
札幌ドームのマウンドを聞くと「大谷翔平選手も投げた同じマウンドで投げれたことで意識も上がった。また自分は堅いマウンドが好きなので投げやすかった。将来ここで投げたい」と札幌ドームのマウンドに満足そうな表情を見せながら数年後をイメージした。
〇唐川侑大(からかわ ゆうだい)
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唐川投手
<この冬の取り組み>
冬季からレベルアップを目指し、雪の中での練習や走り込み、体幹トレーニングで体を強くした。
フォームは足を高く上げ、ヒップファーストで左足の着地がアウトステップしすぎていたものを修正。
インステップを意識した。
また球持ちも長くすることとボールの回転数も上げるよう取り組んだ。
自身の最速は今夏7月、旭川市スタルヒン球場で行われたベースボールフェスティバルで計測した137キロが最高。
決勝では七回に135キロ記録。
ボールのスピード、キレ、変化球、スタミナどれをとっても
北海道では世代ナンバー1右腕。
「今後はボールに切れのあるコントロールの良いピッチャーを目指します」とさらに高みを目指していた。

最優秀選手賞に選ばれた唐川投手
今夏、一番の花を咲かせる!
日本選手権敗退後、目標を失っていた旭川北稜ナイン。
他チームが全国大会出場に伴いFBC U15を辞退したことで旭川北稜の出場が実現。
選手たちは今一度、目標の大会としてFBC U15初制覇を目標に掲げ前に進んだ。
初戦、北斗ベースボールクラブ(ポニー)に10-0の四回コールドゲームで初陣を飾ると準決勝で北ガス杯優勝の札幌大谷戦。
七回最終回、旭川北稜は0-2と劣勢を迎えるも土壇場で下位打線が底力を見せ2-2の同点。
八回タイブレークの末、4番・唐川が犠飛で同点とすると5番の山保がサヨナラ打を放ち決勝進出。
サヨナラ勝ちで勢いと実力を兼ね備えた旭川北稜。
決勝ではエース唐川が渾身の力投を見せ有終の美を飾った。
まさに一戦ごとにチーム力を上げチーム一丸で掴んだ勝利は今夏、一番の花を咲かせた。

旭川北稜球団
北広島、決勝で涙
決勝は唐川投手の渾身の投球の前に2安打0封と涙をのんだ。
しかし1回戦で札幌北広島(ボーイズ)を2-1と接戦を制し、準決勝では札幌北(リトルシニア)を、四回集中打で逆転!
投げては先発・立石琉瑛投手(3年・羊ケ丘ブルースターズ出身)、吉田陽向投手(3年・上野幌サンダース出身)、今枝優真投手(2年・大曲カープジュニア出身)の継投で決勝に駒を進めた。
このチームも日本選手権以降、目標をFBC U15と掲げ、選手個々の結束力を高め日々チーム力を上げていった。
決勝で旭川北稜の前で涙をのむもこの戦いで成長した選手たちは今後も<注目>だ。

準優勝の北広島ナイン

先発の吉田投手

優秀選手賞に選ばれた山崎選手

準優勝の北広島ナイン