全道頂点へ仕切り直しだ!道スポ杯にかける札幌真駒内シニア

気合の円陣で盛り上がる札幌真駒内ナイン

大栗主将
今季開幕戦のリトルシニア第20回春季全道・ミズノ旗争奪大会決勝で延長戦の末、惜しくも優勝を逃した札幌真駒内が今日から始まる道新スポーツ杯争奪夏季全道大会で頂点取りを目指して熱戦に挑む!
3年生にとっては、この道スポ杯を含めて全道大会は8月の全道選手権(ゼット杯)と2大会だけとなり、何としても春季全道の雪辱を晴らしたいところだ。
歴代チームの中でも、3年生を中心に一番まとまり、一番練習をしてきたと自負する現ナイン。
5年をかけて立派に整備された自前の本格球場で猛練習をするチームを訪ね、その強さの秘密を探った。
(取材;中山 武雄)
★「子供たちのためなら」後藤会長が5年掛けて球場整備
真駒内シニア自慢の球場は、札幌市南区駒岡の山間部を切り開いて造られた。
両翼90メートル、センター120メートルの本格球場だ(真駒内Gスタジアム)。
これまでは“間借り”しながらのジプシー生活。
落ち着いて練習もできない「選手たちがかわいそう」と、球団会長でもある後藤清さん(60)が資材置き場として所有していた土地を提供、火山灰販売業のノウハウを生かして重機などを使って、息子さんにも手伝ってもらって5年をかけて立派な球場に仕上げた。
後藤会長は「最初は細長いキャッチボールができる程度のスペースしかなかった。
段々欲が出て、子供たちの喜ぶ顔を思い浮かべながらエスカレートしていきました」と話し、来年はフェンスも張って、他チームとの交流試合や開放も考えていると言う。
父母らの休憩室や監督ハウスもあり、真駒内シニアのホームグラウンドの名にふさわしい、素晴らしい施設だ。

札幌真駒内シニア球団会長:後藤氏
★監督、コーチ、父母らが一体、それが真駒内の強さ
そんな心温かい球団会長、父母らのバックアップに応えようと監督、コーチ、選手が一体となって頑張っている。
その結果が春季大会の初決勝進出だ。
札幌西シニアと9回延長の激闘の末、5-6で惜敗したが、チームのモットーである「最後まであきらめない」ことを実証した。
真駒内のもう一つの強さの秘密は監督と12人のコーチ、7人の父兄コーチの協力体制にある。
久保田八十夫監督(厚岸水産高野球部-旭川大、投手)はコーチ、監督代行から今年3月に就任したばかりだが、創部2年目から真駒内シニアに関わり、チームのことはすべて熟知しているベテランだ。
それに加えて三木伸一ヘッドを中心にしたコーチ陣、父兄コーチの強力バックアップ。
「父兄コーチばかりでなく、父母のみなさんの協力には心から感謝しています。
練習の手伝いや子供たちの送迎をしてもらい、本当に助かります」と、久保田監督。

久保田監督
★「努力は日本一」、道スポ杯などに自信の出撃
さあ、道スポ杯!。
10人の3年生にとっては全道大会は残り2大会だ。
練習量はどこのチームにも負けない自信が選手を強くしている。
冬の室内練習場(長沼町)で猛特訓した打撃練習が実を結び、パワーヒッターぞろいの強力打線が頼もしい。
「これまでで一番練習したのが今の3年生。自主トレ、ミーティングなど感心するほど率先してやっている」。
3年生の野球に対する真剣な取り組みに久保田監督も脱帽だ。
キャプテンの大栗飛人君(北広島西部3年)は「勝つために日本一努力してきたが、負けたということはまだ足りないということ(春の決勝、日本選手権2回戦敗退)。優勝できるように、残りの2大会に向けて頑張りま
す」。
礼儀も正しい。

大栗主将コメント
久保田監督の一番の指導方針だ。
挨拶ができる、野球ができるありがたさ、人に情けが掛けられ、痛みがわかる人間に育ってほしい一心から、あえて厳しく指導に臨んでいる。
あいさつ、練習、声だしは“日本一の努力”をしていると自信をみせる札幌真駒内シニア。
さらにパワーアップして残りの大会にぶつけてほしい。
★ 安くて高品質の「XB」ボール、真駒内シニアも使用★
野球用品の経済的負担は、チーム、父母らにとって決して軽いものではない。
年間、何十試合もある公式戦、練習試合を考えると、ボール、バットなどの消耗品の経費も大きい。
そんな野球関係者、父母らの経済的悩みを少しでも解消しようと開発されたのが「XB」ボールだ。
野球用品メーカーの株式会社クロス・ビー(東京)が「安くて高品質」をコンセプトに作り出した新製品だ。
同社の神埼実社長自身が野球少年だったこともあり、野球の経済的負担の重さを十分知っており、「子供たちが心配(経済的)をしないで、伸び伸びと野球ができる環境作りをしたい」と願って開発された。
札幌真駒内シニアでも今季から「XB」ボールを使用。練習試合用として試している。
全体的に違和感なく、問題ないという久保田監督。
「打つ感触は、ちょっとやわらかさが残るイメージがあるかな」と付け加えた。真駒内シニアのほか、札幌で数チームが使用、その数は増えつつある。
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協力:札幌真駒内シニア球団