札幌大谷、開幕ゲーム勝利で飾る!

札幌大谷ナイン
札幌大谷、初陣勝利で飾る!
◆第48回日本選手権北海道大会
▽リーグ戦(Fブロック)札幌大谷3-1北広島=4日、札幌麻生球場
札幌大谷は1-1の同点で迎えた四回、先頭の6番・島田優之助(3年・西の里カープジュニア出身)のレフト前を切り口に犠打と内ゴロで二死三塁。
さらに8番・山田勘太(3年)に代わって代打の福島 煌(2年・MBロジャース出身)が、四球を選び二死一、三塁とチャンス。
ここで9番・横山太一(2年・福井キングタイガース出身)の内ゴロが敵失を誘い三走・島田が生還し2-1と勝ち越し。
結果これが決勝点となった。
六回にも一死三塁のチャンスから内ゴロで3-1と突き放した。
投げてはエースの鳴海健臣投手(3年・石山アトムズ少年団出身)が、終盤に入っても要所で力強い投球を披露。
三回以降走者を許すも落ち着いて後続を断ち、得点を許さなかった。
有賀良太監督(35)は「選手たちはよくやってくれた。1点ずつ積み重ね自分たちの野球をしてくれた」と今シーズン初勝利に自然と笑顔がこぼれた。

四回、逆転の口火を切った島田(札幌大谷)
開幕ゲームを最高の形で締めた鳴海
終わってみれば粘る北広島打線を七回5安打1四球9奪三振で1失点完投。
チームに開幕勝利をもたらした。
完投した鳴海投手は「初戦が一番大事だと思ってマウンドに。今日は変化球とストレートの組み立てが良く、真っすぐも伸びていた」と自らの投球を振り返った。
同選手は自粛期間中、自宅近くの川沿公園内を6~7キロほどの走り込みで徹底的に身体を絞りスクワットで下半身強化を図った。
このトレーニングのお陰で試合終盤になってもボールのキレが落ちることなく、北広島打線を最後まで苦しめた。
昨秋から大きく成長したエース鳴海が4年ぶりの優勝を掴んでみせる!
〇鳴海健臣(なるみ けんしん)
中学3年 投手
学童時代の小学6年時には2017日本ハムジュニアに選出。
同選手の投打の活躍もありNPB12球団トーナメント・3位入賞。
右投げ、左打ち
176センチ、73キロ
家族は両親と姉の4人。

鳴海投手(札幌大谷)
◆リーグ戦(Fブロック)
北広島
0100000=1
001101x=3
札幌大谷
(北)荒井、今枝(6回)-北川
(札)鳴海-島田
▽二塁打:鳴海(札)
北広島、あと一歩で涙
先制したのは北広島だった。
二回、先頭の4番・今枝優真(3年・大曲カープジュニア出身)、続く5番・北川 睦(2年・岩見沢Fイーグルス出身)らが連続ライト前で無死一、二塁のチャンス。
次打者倒れ、7番・松田恭平(3年・清田ジャイアンツ出身)の内ゴロが敵失を誘いこの間に二走・今枝がホーム生還を果たし1点先制した。
1-2と1点を追う四回には一死一、二塁のチャンスを作るも後続が倒れ無得点に終わった。
投げては先発・荒井亮太朗投手(3年・オール清田出身)が、威力のあるストレートを低めに集め内外に投げ分け札幌大谷打線を苦しめるも見方の援護が無く五回でマウンドを降りた。
投げる姿は2013(平成25)年センバツ8強左腕の北照高から法政大へ進んだ大串和弥投手に被る。
同投手同様、緩急が自在に操れる上手さも見せた。
初戦、敗れたものの実力を兼ね備える北広島。
次戦からの巻き返しに期待したい。
小野寺賢一監督(49)は「練習の足りない中、ピンチもあったが荒井は要所で踏ん張ってくれた。他も強敵ですが次頑張ります」と悔しさを噛みしめながら球場を後にした。

荒井投手(北広島)

北広島ナイン
次こそは咲かせてください勝利の華を!
協力:財)日本リトルシニア中学硬式野球協会北海道連盟