第42回 良質なたんぱく質を。

納豆ご飯
第42回 良質なたんぱく質を。
アスリートフードマイスターのお仕事をしていますと、「子供の身体を大きくしたいけど、何を食べさせればいい?」とよく聞かれます。
食べ物の嗜好も、体型も、食べ方も個人差はありますので、いちがいに「これがいい」とは言い切れません。
今回は、日々の生活に取り入れていただきたいヒントの一つをお伝えいたします。
背を大きくしたい時は、カルシウムを摂ればいい…と漠然と考えがちですが、身体を大きくしたい場合は、当然ながらカルシウムだけでは大きくなりません。
栄養バランスの摂れた食事が大前提です。
今回はカルシウム以外の栄養素に注目してみます。
それは、良質なたんぱく質です。たんぱく質には、動物性たんぱく質と植物性たんぱく質があります。
育ち盛りのガッツリ系の食事が好きなお子さんでしたら、お肉類は文句なしに摂取しているとは思います。
現代の食生活では、植物性たんぱく質の摂取量は、意識しないと減ってしまいます。
同じたんぱく質なら動物性も植物性もどちらでもいいのではないかと思いますが、必須アミノ酸の量が食材によっては変わってきます。
たんぱく質をしっかり摂ってあげるということは、動物性も植物性もしっかり摂ってあげることがベストです。
ここでオススメの植物性たんぱく質の食品は「納豆」です。
納豆はみなさんもご存知の通り、最高の食材です。
納豆には、たんぱく質、カルシウム、ビタミンB2、食物繊維、鉄が含まれています。
しかも納豆に含まれる納豆菌には乳酸菌よりも長時間、腸内菌の腐敗を抑えるといわれています。
数年前にはマスメディアで取り上げられ、ダイエット食として爆発的に売れた時期もありましたね。
スーパーの納豆が品薄になったことがあったのは記憶に新しいです。
納豆=ダイエット食…と提言することはできませんが、でも、納豆に含まれるビタミンB2はエネルギーを作り出すのに必要な栄養素です。
そのほかにもずっと言われ続けている納豆の働きとしては、免疫力向上、体力がつく、美肌効果、白髪防止、アンチエイジング、血管サラサラ効果、成人病のリスクを減らす…などなど、優秀です。
そして納豆は、脳の活性化にも良いと言われています。
写真の納豆ご飯は、納豆に、生卵を加えています。
卵は大変良質な動物性たんぱく質です。
このお茶碗一杯でエネルギーとして必要な糖質、良質な植物性たんぱく質と動物性たんぱく質を一度に摂取することができるのです。
ちなみに、アスリートが好んで摂取する「プロテイン」。
プロテインは、日本語にすると「たんぱく質」です。
食事の不足分としてプロテインを補うのは良いと思いますが、できれば、食事からしっかりとたんぱく質(プロテイン)を摂取してくださいね。
栄養面では全く文句なしの納豆、日々の生活に取り入れることをオススメいたします。
納豆が苦手であれば、大豆製品をしっかりと摂ってくださいね。

老田よしえ
▽老田よし枝プロフィール
株式会社フェニックスサポート代表取締役。AFM北海道 主宰、アスリートフードマイスター1級。札幌メンタルビジョントレーニングセンター代表。
テレビ局でADとして勤務後、結婚。退職した後、夫婦で渡米。2001~2014年アメリカ・ニューヨーク州在住。現在、野球少年の2児の母として日々奮闘中。
趣味はスキー(SAJ公認スキー準指導員)。
★ブログ「ライスボ~ル アスリートフードマイスターの母による野球少年を大きく育てる方法。」http://www.athletefoodmeister-yoshie.com/
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