北空知深川リトルシニアが誕生!

北空知深川リトルシニア=(写真・チーム提供)
中学硬式野球リトルシニア北海道連盟から20日、正式承認が下りた「北空知リトルシニア」が、同連盟34チーム目として誕生した。
同チームは昨年12月5、11日の両日、妹背牛町農業者トレーニングセンター(妹背牛町)で体験会を行ったところ小学6年生や中学1年生50人を集めるなど地域の関心の高さを表した。
現在、団員15人は全員が小学6年生。
内訳は深川市から7人を集め、他滝川市3人、赤平市2人、秩父別町1人、沼田町1人、雨竜町1人となっている。
昨年行われたEZO BATTLEへ出場した空知選抜チームから多くの選手を集めていることも大きいだろう。
3年後の高校野球を目指して!
現在、活動は平日と土日の週3日、妹背牛町や近隣の屋内施設を使用し、冬季練習に励んでいる。
まずは中学野球に向け体幹トレーニングに加え、キャッチボールや捕球トレーニング、ティバッティングなどで硬式ボールに慣れ親しむを実践。
4月からは連係プレーを交えより実戦を加える予定だ。
公式戦は5月開幕を予定している1、2年生大会の「マツダボール旗」。
三嶋友希監督(37)は「型にはめず次の高校野球につなげる指導をしていきたい」と橋渡しを強調した。
今シーズンはマツダボール旗の他、1年生大会、秋季全道大会を目標に掲げる。

ランニングに汗を流す北空知深川ナイン=(写真・チーム提供)
環境も素晴らしい!
夏季シーズンからはメーン球場となる深川市民球場で火・木・日曜日の週3日、夕方5時から9時までナイター照明の下、白球を追う。
同球場は2020(令和2)年にラバーフェンスとナイター設備を完備した本格的野球場となっている。
土曜日に限っては深川緑地球場で9時から15時まで。
こうしたハード面では深川市のバックアップが大きく、チーム発足に伴い後援会長に深川第一病院の理事長・永倉隆太郎氏の下支えも大きいだろう。
三嶋監督はこんな人
〇三嶋友希(みしま ゆうき)
野球はお父さんの影響で小学3年生から当時、新琴似地区にあった三和ジャイアンツで野球を始める。
6年時には1番・投手として活躍した。
同年、札幌市のオールスター戦では北区選抜として出場し、MVPにも輝いた。
この時、札幌新琴似リトルシニア・生嶋宏治監督から声を懸けられその後、札幌新琴似に入団した。
頭角を現したのは2年秋に行われた秋季全道大会から背番号1を背負う。
決勝では空知滝川を下し、優勝に輝き加えて全国選抜大会出場も掴んだ。

冬季練習に励む北空知深川ナイン=(写真・チーム提供)

三嶋監督の話に耳を傾ける選手たち=(写真・チーム提供)
高校は東海大四(現東海大札幌)でセンバツ2回戦へ。
高校はたてじまに憧れて東海大四(現東海大札幌)へ進学する。
高校野球を舞台に投手として活躍する姿を夢見る三嶋さんでしたが入学当初で肩を傷めてしまいボールが投げられなくなった。
約半年、治療に専念するも以前のようなボールが投げられなくなったことで1年の秋に投手を断念した。
当初は投手への未練から野球から離れたくなった時期もあったが、野手として気持ちを切り換え打者へ転向した。
その後、努力が実り2年秋にはクリーンナップを任されるほどの実力を掴んだ。
同校は札幌支部予選を制し、秋の全道大会出場。
1回戦・岩内を8-3、2回戦・札幌月寒を10-0、準々決勝・函館工業を13-6、準決勝・旭川大を10-0、決勝で札幌商業を4-1で退け秋季北海道大会を制した。
同年に行われた第31回神宮大会では九州チャンピオンの東福岡(福岡県)に1-4に敗れるも迎えた2001(平成13)年、センバツ甲子園では、開会式直後の開幕ゲームで1回戦・東邦(愛知県)に6-2で勝利。
続く2回戦・水戸商に4-6で涙するも甲子園での2試合は貴重な経験が出来たという。
しかし自身の野球は高校野球を最後にグラブとバットを静かに置いた。
大学は北海道工業大学(現・北海道科学大)へ進み、現在は深川市で団体職員として務める。
家族は妻と息子2人と娘1の5人。

東海大札幌
少年野球との出会い
また野球との関りは息子さんの凛太郎君が小学3年時に深川一已バトルズで野球を始めたことがキッカケとなる。
ご子息が4年生の時にコーチを務め、5年生から監督も務めた。
監督としての成績は2019(令和元)年、秋に行われた太陽杯で空知支部代表として全道大会出場し、1、2回戦に勝利し準決勝・伏古わんぱくボーイズに敗れるも4強の活躍を見せた。
2020(令和2)年に行われたFBC-U12では1回戦で胆振支部代表の拓勇ファイターズ(苫小牧市)を6-2、続く2回戦で上川支部代表の神居野球少年団(旭川市)に投手戦の末、1-2で惜敗した。
現在、同チームのコーチとしての顔もある。

ベンチ前で三嶋監督の話に耳を傾ける深川一已バトルズナイン=(札幌ドーム)
<北空知深川リトルシニア・第1期メンバー>
〇浦川 大生(うらかわ だいき)
出身少年団:深川一已バトルス
152センチ、42キロ
※2020空知選抜
〇太田 琉惺(おおた りゅうせい)
出身少年団:赤平レッドレイズ
143センチ、34キロ
※2020空知選抜
〇長内 悠隼(おさない ゆうと)
出身少年団:滝川イーストウルフ
155センチ、44キロ
※2020空知選抜
〇加藤 太芽(かとう たいが)
出身少年団:深川ヤングスターズ
153センチ、37キロ
※2020空知選抜
〇栗中 徠 (くりなか らい)
出身少年団:沼田ヤングイーグルス
156センチ、52キロ
2020留萌選抜
〇栗林 侑良(くりばやし ゆら)
出身少年団:滝川少年野球倶楽部
143センチ、38キロ
〇笹岡 将大(ささおか しょうた)
出身少年団:赤平レッドレイズ
148センチ、37キロ
※2020空知選抜
〇佐藤 優伍(さとう ゆうご)
出身少年団:深川ヤングスターズ
152センチ、37キロ
〇沢口 功惺(さわぐち こうせい)
出身少年団:北空知JBC
145センチ、35キロ
※2020空知選抜
〇髙橋 康生(たかはし こうせい)
出身少年団:滝川少年野球倶楽部
167センチ、65キロ
〇立川 陽翔(たちかわ はると)
出身少年団:秩父別タイガース
146センチ、38キロ
※2020留萌選抜
〇谷内 蒼梧(たにうち そうご)
出身少年団:深川一已バトルス
168センチ、75キロ
※2020空知選抜
〇林 旺助 (はやし おうすけ)
出身少年団:深川一已バトルス
145センチ、42キロ
〇平田 隼也(ひらた しゅんや)
出身少年団:深川一已バトルス
144センチ、31キロ
※2020空知選抜
〇吉田 伊吹(よしだ いぶき)
出身少年団:深川一已バトルス
151センチ、45キロ
※2020空知選抜

北空知深川リトルシニア=(写真・チーム提供)
協力:北空知深川リトルシニア