最終回 バランスよく

肉豆腐弁当
最終回 バランスよく
2018年5月に始まったこのコラムは、この第50回を持ちまして最終回とさせていただきます。
アスリートに必要な栄養に関しての内容やヒントをお話しさせていただきましたが、最終回の今回は、おさらいの意味を込めて基本的なお話をさせていただきます。
アスリートに必要なものは、「休養」「練習」「栄養」です。
アスリートが良いパフォーマンスを出すためにはこの3つを欠かさず、バランスよく心がけることです。
成長期において、休養は時間に気を付けなくてはなりません。
というのも成長ホルモンは夜10時頃から翌日2時くらいまでに出ると言われています。
この時間帯にしっかりと睡眠を取ることは、丈夫で大きな身体づくりにつながると言われています。
これまで、私は「栄養」についてたくさんお話をしてきました。
エネルギーとなる炭水化物、脂肪、たんぱく質。
血や肉になる脂肪、たんぱく質、ミネラル。体のコンディションを整えるミネラル、ビタミン。
全ての栄養素をバランスよく摂取することが基本です。
栄養素を摂るバランスとしては、たんぱく質は摂取量全体の15%、脂肪は25%、炭水化物は60%が理想的です。
難しいように感じるかもしれませんが、日本人の食生活では、普通に摂取していれば問題ないと言われています。
つまり日本人の食事は比較的「バランスが良い」のです。
しかし、現代の食生活は、便利さになれ、手軽に買えるものが増え、調理時間が少なくなることで、このバランスが崩れてきています。
意識して「バランス良く」食事をしていかないと、アスリートとしての体づくりにはなかなか結びつきません。
今回は、肉豆腐メインのお弁当を作ってみました(写真)。
肉豆腐は、焼き豆腐、牛肉、たまねぎ、しいたけ、えのき。
そして、ほっけの味噌焼きとアスパラベーコン。
ブロッコリーのタルタル風サラダ、厚焼き卵、プチトマト。
ひじきの煮物。春雨とわかめのサラダ。
白米。(レシピは省略させていただきます)
非常にバランスが摂れるメニューです。
作り置きしておいたものや、冷凍を利用して手抜きしたっていいんです。
お惣菜を買ってきてもバランスが取れていれば罪悪感を感じる必要はありません。
コンビニ、スーパーを上手く活用し、たくさんの栄養素をバランスよく摂ることで、アスリートの体はできあがっていくのです。少しでも多くの品目を摂取するように心がけてください。
長い間、「野球少年の食トレ」をご愛読いただきましてありがとうございました。
全ての野球少年少女たちを心から応援しています。みなさんが元気に楽しく野球ができますように。

老田よしえ
▽老田よし枝プロフィール
株式会社フェニックスサポート代表取締役。AFM北海道 主宰、アスリートフードマイスター1級。札幌メンタルビジョントレーニングセンター代表。
テレビ局でADとして勤務後、結婚。退職した後、夫婦で渡米。2001~2014年アメリカ・ニューヨーク州在住。現在、野球少年の2児の母として日々奮闘中。
趣味はスキー(SAJ公認スキー準指導員)。
★ブログ「ライスボ~ル アスリートフードマイスターの母による野球少年を大きく育てる方法。」http://www.athletefoodmeister-yoshie.com/
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