札幌真駒内シニア、うれしい春季初V

春季大会初優勝で開幕好スタートを切った札幌真駒内
日本リトルシニア中学硬式野球協会北海道連盟の開幕戦、「第29回春季全道大会兼第23回ミズノ旗争奪全道大会」の準決勝、決勝が5月2日札幌麻生球場で行われ、札幌勢の対決となった決勝は札幌真駒内シニアが札幌東シニアを7-2で破り初優勝した。
3位は大空シニアと札幌新琴似シニア。
♢決勝
札幌東シニア
0010001=2
015001X=7
札幌真駒内シニア
(東)市橋、清水、稲葉-小野
(真)阿部-高橋
▽二塁打 片岡、小野(東)、工藤(真)

完投2失点に抑えた札幌真駒内の阿部投手

先制点、とどめの二塁打を放ち活躍した札幌真駒内の一番・工藤遊撃手
全国1勝の自信がナインを奮い立たせ、初V勝ち取る
札幌真駒内シニアは今年3月末に行われた全国選抜大会(大阪)に出場し、1回戦で関東の強豪チーム・小金井シニア(西東京)に1-0の完封勝ちで全国1勝を挙げた。
これが選手たちのモチベーションをグンと高め、自信となって今大会に臨んだのが大きかった。
久保田八十夫監督(58)も選手たちの成長を認め、決勝で完投した3本柱の一人、阿部拓貴投手(3年)も「高いレベルを経験したことが大きかった」と話した。
春季大会は9年前に準優勝したが、これまで成績は振るわなかった。全国初勝利、そして今大会初優勝-これをきっかけに札幌真駒内は大きく変身しそうだ。
試合は序盤から札幌真駒内のペースで進んだ。
二回2死から1番・工藤遊撃手(3年)がショート強襲打で先制点。
三回には3番・高橋捕手(3年)の四球から始まり、一死になったあと小野左翼手(3年)、中澤三塁手(3年)、阿部投手の連続安打、藍葉中堅手の四球をはさんで、とどめは工藤遊撃手の二塁打で大量5得点。
これで試合をほぼ決めた。
札幌東打線を2点に抑え完投した阿部投手は「ピンチになっても今日は冷静に対応でき、最小失点に抑えられました。優勝はとてもうれしいです」。
チームの特長は「3本柱」と強調する久保田監督。
阿部、太田、辻投手のローテーションをうまく回し、勝利を呼び込む-これが札幌真駒内の今季の武器だ。

準優勝の札幌東シニア。優勝は逃したがナインに暗さはない

センターオーバーの二塁打を放ち初得点、塁上でガッツポーズ
大空シニア、悔しい逆転サヨナラ負け
♢準決勝
大空シニア
1001210=5
3010002X=6
札幌東シニア
(大)佐藤永、千田、嶋田-有岡
(札)片岡、茨木-小野
▽本塁打 佐藤永(大)
▽二塁打 有岡(大)、小野、佐々木、林(札)
札幌新琴似
00011=2
3142X=10
札幌真駒内
(五回コールドゲーム)
(新)佐々木、及川、高橋琢-高橋七
(真)辻-高橋
▽三塁打 小野(真)船木(新)
▽二塁打 田村、佐藤(新)、太田、小貫、藍葉、辻(真)

3位表彰を受けるが逆転サヨナラで悔しさがぬぐい切れず

新型コロナ対策でプレー以外は全員がマスクをしている。3位表彰で伊藤理事長から一人一人にメダルが贈られた
協力:一般財団法人 日本リトルシニア中学硬式野球協会北海道連盟