石狩レッドフェニックス、地域に活力!

石狩レッドフェニックスの選手たち
昨年の5月8日に北海道ベースボールリーグに加盟した石狩レッドフェニックスがちょうど一年後の5月8日、本拠地・石狩市青葉球場で士別サムライブレイズに15-3で開幕勝利を飾った!
同会場には石狩市民のみならず道内各地から多くの観戦者が集まり会場は大いに盛り上がりを見せた。
老田よしえ代表は「暗いニュースが多い中、少しでも明るくなれれば。また少しでも地域に活力を与えることができれば」と力を込める。
また「選手たちの夢の一歩に近づけることできれば」と若者の夢を後押しする。
同チームはホームゲームを石狩市と留萌市「浜中運動公園野球場」の2か所に置き、今秋9月に行われるクライマックスシリーズを目指す。

試合前、気合の円陣を組む石狩ナイン

本拠地で開幕を迎えた石狩レッドフェニックスの選手
<北海道ベースボールリーグ>
加盟4チーム。
士別サムライブレイズ(ホーム:士別)、美唄ブラックダイヤモンズ(ホーム:美唄)、富良野ブルーリッジ(ホーム:富良野、芦別、南富良野、占冠)。
今シーズンは5月1日に開幕を迎え、リーグ戦を9月11日まで行う。
12日以降、順位によってクライマックスシリーズ、北海ベースボールリーグチャンピオンシップへと繋がっていく。
試合開始時間は土日祝日は13時半から、平日は15時半から行います。
<石狩レッドフェニックス>
2020年5月にチーム結成。
同年8月に行われたトライアウトには50人が参加。
その後9月、10月、12月と度重なるトライアウトに参加者は200人を超えたそうだ。
初年度のメンバーは22人、内道内選手9人、道外選手13人だ。
選手たちは食事提供のある石狩市内の寮で遠征費も自己負担はなく、一日の前半は就労し(石狩市内や近郊)、午後から練習や試合を実施し野球に集中できる環境がここにはある。
この日、スタメンに名を連ねた北海道出身の納口大樹さん(23)は、8番・捕手として出場。
好リードに加え打つ方でも2打数1安打2四球と勝利に貢献した。

北海道出身の納口さん
同チームは監督、コーチと言った指導者は置かない。
自らの創意工夫や探求心をもって野球に取り組むことが必要となってくる。
指導者ではないが、側面からサポートするマネージャーに大河内 航さん(24)とサブマネージャー西嶋亮太さん(24)らの元JR北海道野球部出身者の存在は心強い限りだ。
2人は東海大四高時代、2014年夏の甲子園出場、初戦で清水優心(現日本ハム)、古澤勝吾(現福岡ソフトバンク)らを擁する九国大付属に6-1で勝利したメンバーだ。
結成時はコロナの状況を受け、石狩市民や関係各社に向けた説明会が行えず一件、一件歩くこともあった。
こうした地道な努力も報われ多くの関係者の理解と協力をいただき晴れて開幕を迎えることができた。
選手たちの就職先についても多くの企業の理解と協力が下支えとなっていることは言うまでもない。
開幕前の4月は、まだホームグラウンドが使用できないことから納口選手の出身でもある中学硬式野球の札幌白石リトルシニアのグラウンドを平日お借りしたこともあった。
この日、会場には小原丈敏監督(47)も納口さんの応援に駆けつけていた。
<発行人>
地方の過疎化は絶対的な人口減少によるもだが、少しでも歯止めをかけようと若者の地方離れに悪戦苦闘している昨今。
北海道ベースボールリーグの取り組みは「地方活性化」に一役買っている。
選手は自らの野球人生に後悔したくない思いで学生野球終了後、模索する選手は多い。
企業は若い力を必要とする物流、工場、農業と多種多様だ。
市町村はこうした取り組みで町が活性化。
三位がウィンウィンの関係で成り立っている。
野球が縁で北海道に足を運んでくれた若者が将来、北海道へ永住し家族を作り野球界の発展につながればこんな素晴らしいことはない。